The Twilight Zone Monsters are due on Maple Street

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 1960年代に放送されたテレビ・シリーズ「トライライト・ゾーン」は日本では「ミステリー・ゾーン」の名で知られている。 サブタイトルの“Monsters are due on Maple Street”「怪物たちがメープル通り(の上)にやってくる」という訳というふうな訳と聞いている。 「異星人の静かなる侵略」という訳ともとれそうである。 わずか三十分のドラマであるがそこで取り扱われているものは人間そのものを表していて不変な事実が語られている。 時代が変わっても人間の原理というものは変わらぬものがあるのだと思う。 40年前に放送された「トワイライト・ゾーン」はもちろん、(あまり多くは知らないけれど)文学史に残る作家たちが残した作品で登場する人物たちの思想もその作品が書かれた時代に固定されたものではないものがある。
 西洋の映画には引用される部分が多いという。 それは聖書だったり、歴史で起こった事実からくるものがある。 最近の映画だと映画の名作からの引用もある。 それは登場人物が自然に話す言葉の中に含ませている。 このドラマの中にもそれは多くある。 ところどころに過去に起こった出来事の例えがされている。 だからセリフ一つ一つがストレートに入ってくるのだ。 セリフはどんなものであるかによって一瞬で通り過ぎ行くものととどまるものとに分かれるけれど、ここではセリフが入るたびに思い浮かぶものがあり、考えさせられるものもある。
 メープル通り、それはどこにでもあるような平凡な町。 人々は電気に囲まれた中で生活していて今もそうである。 生活には電気はかかせないほど科学技術が発展している世の中ではそれなくては生きてはいけないほどまでに至っている。 だから人々がしていく中の電気は必需品、つまり人間の急所と言えるだろう。 世界の頂点にあるアメリカなどなおさらその急所をつかれることへの打撃は強いはず。 
 宇宙人がメープル通りに到来し、電気がたたれることで人々はパニックにおちいる。 宇宙人は直接ではなく間接的に,また音もなく人々を襲撃するのである。 直接何をするでもなく、宇宙人たちは人を陥れるというのは直接刃をかけるよりもずっと恐ろしくぞっとさせる非道さがあるように思える。
 短い時間の中にこれだけのものを圧縮し、色濃く見るものの心に残すところはすごい。 短いだけに集中力が切れることなく見ることができるし、テーマもしっかりまとまっているので見ごたえ的には抜群といえよう。 人の心の奥にある恐怖に対する概念が自らを破滅に追いやるという事実の表明、にわかに信じがたく,受け入れがく重いけれどこれが真実なのだ。
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by jd69sparrow | 2006-12-08 18:18 | ドラマ・その他