ブロークバック・マウンテン

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 ヒース・レンジャーとジェイク・ギレンホール共演の愛の物語。 舞台はのどかな自然が広がる田舎町と“ブロークバック・マウンテン”。 そこで出会った男たちの話であるが、広大な青と緑の自然が大パノラマで見られるのもこの作品の綺麗さの一つだと思う。 物語の綺麗さ、自然の綺麗さがあるのだ。 ゆえにとても静かな映画である。 
 1963年、ブロークバック・マウンテンへやってきた二人の男,カウボーイのイニスとロデオに乗るジャック。 彼らは仕事を求めワイオミング州まで赴いてきたのである。 彼らに与えられたのは羊番、ブロークバック・マウンテンの美しい自然の中で彼らは共に仕事をすることになった。 二人は夏、そこで働き,友情をはぐくんだ。 それはやがて友情以上のものへと変わっていく。 彼らはお互いを思いながらもそれぞれの生活を営み、自身の生活と二人での時間とを分けなくてはならなかった。 だけどイニスとジャックの間にあったものはまぎれもなく本物であったのだろう。 例えどんなに離れていようともその炎は消えることはなかった。 時にぶつかり合いもした二人だが固い絆で結ばれている。 それは変わることのない二人の間にのみぞ存在する真実。
 イニスとジャックの付き合いは数十年にもおよぶ、お互い自分が生きるべき場所があってそこではうまくいかず、心がぎくしゃくする思いでいっぱいのよう。 ただ唯一のそこからの脱出手段、楽園が“ブロークバック・マウンテン”だった。 その場所だけが彼らにとって自由になれる場所であったとのだと思う。 イニスは冷静でクール、ジャックを思いながらも自分たちが置かれている状況を落ち着いた目で見て胸に思いを秘めながらもそれをあえて抑えるという日々を過ごそうと毎日志していた、そのために距離を置きジャックとの付き合いをしていった。 だが、ジャックは違った。 彼はいつも自分たちのことに真剣だった。距離をおくイニスに不満を覚えていて、常に相手に歩み寄ろうと努力を続けていった。 
 どんなカタチであったにしろ、この物語に心が揺らぐことだろう。 別な状況・条件に置き換えたとしてもこれは切ない話だと思う。 本物の愛がわかっていてもそれを実らせることができないのだから。 そしてその思いを確かめられるのもほんのひと時に過ぎない。 哀しくもあり切なくもある、だけど全体の雰囲気としてとても綺麗。 時を重ねたイニスとジャックとの恋も,こうして色あせることなく残っている。 普通にしたって結ばれることもなく、同じ状態を長く続けるのはそう簡単なものではない。 彼らひたむきに相手を見て、忘れずに心の中にとどめる。 周りがどう見ようともそれを阻むものはない。 彼ら二人だけではなく、それぞれの家族の問題を描いている部分もある。
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by jd69sparrow | 2006-12-11 00:21 | 映画タイトル は行