きみに読む物語

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 デュークとなる老人は自らを“平凡な人生を送ってきたが、一つ誰にも負けないことがある…それは一人の女性を命がけで愛した”ということだった。 彼はその一つの誇りで心を満たしてるとも言う。 彼の目の前には一人の上品な老女がいて彼はその彼女にある物語を“奇跡の愛”の物語を読み聞かせる、そんな映画である。 デュークにとってその物語は永遠で現在,未来,過去なのである。 一生変わることのない純粋な恋の物語。 恋の物語を読んで聞かせるという話、それはとても素敵な進むにつれて続きがいてもたってもいられないくらい気になるようなロマンティックなものであった。 その老女のためにデュークはページを一ページ一ページ,ゆっくりと内容豊かに穏やかで優しい口調で読み聞かせる,それだけでもなんだか素敵な感じがする。
 デュークとなのる老人の素顔はノアといった。 彼は老女にどうしても物語を聞かせてあげたかった、彼女のためと彼の願いのために物語を読み聞かせ始めるのであった。 ノアにとってもその老女にとっても素敵な物語である。 その物語とはノア自身の物語と真実で、彼は青年だった頃から変わらぬ愛を持ち続けている一人の女性についてを読み聞かせ,その思い出をふりかえるのであった。 ノアは友人であるフィンを通して知り合ったアリーという女性に一目ぼれ、彼の目はその瞬間からアリー以外映し出さなくなった。 ただひたすら彼女のことだけをずっとずっと純粋に愛をいだきつづけるノアのひたむきさに心が揺さぶれる。 また、ノアがまっすぐな愛情をそそぐと同じくアリーにとってもノアは唯一な存在へと変わっていく。
 しかし二人の間には大きな壁があった、それはあまりにもかけ離れた育ちにある。 ノアは田舎育ちで稼ぎも少なくつつましい生活を送っていて、アリーは都会育ちで豊かな家庭の育ちなのである。 当時の風習的なことだったのかもわからないが人と人が結婚するのに育ちや職業がものを言ったようだ。 貴族が存在していた時代は身分が違いことにはとりわけ厳しかったことだろう。 今でも相手がどういう仕事を持っていてどんな育ちにあるのかということは少なからずきっとまだ残っているのではないかと思う。 それは完全に否定することはできないし、多少は仕方ないことなのかもしれないという部分もあるかもしれない。 でも愛は奇跡を起こせるのだとそう感じさせられた。
 悲しい事実、楽しく純粋に相手を思っていた思い出、愛の奇跡をつづるノアとアリーの真実の愛の物語。 ノアが切実に願い、奇跡を信じ続けたひたむきさに,そしてノアがアリーにそそぐ愛の深さに感動である。
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by jd69sparrow | 2006-12-18 00:53 | 映画タイトル か行