南極物語

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 南極は雪と氷の大地、見渡す限り白の世界。 氷点下が極めて高い、南極の氷にも季節がある。 氷が厚いときもあれば薄く,危険なときもある、さらにブリザードが生き物を凍えさせ、雪の嵐のまえでは人も無力、自然の力には人の力は及ばないことと思う。 主人公ジェリーは一年のうち半分をそこでの生活などに費やす。 南極にある基地には数人の人たちがいて彼らは南極の様子を見守り,常に危険がないかを把握する。 氷にある程度のあつみのある場所には訓練された犬たちの存在は不可欠である。 南極の季節は変わり、南極では最も厳しい季節,冬が訪れようとしていた。 八匹の犬とまわりの人間たちの話で人間模様と犬たちの寒い地で生き抜いていく記録をつづっている。 
 南極で仕事をするジェリーには八匹の犬たちという大事な存在があって彼は彼ら犬たちの力を借り仕事をすることもあった。 犬ぞりである。 氷の多い南極の地で遠出するのにはいくつか手段があり,そのうちの一つがそれである。八匹の犬たちが元気よくそりを引っ張り、ジェリーの運転により走り続ける。 彼の合図で犬たちは走り,立ち止まったりする。 犬たちは忠実だった。 南極の冬もさしかかったとき、雪の嵐の影響で南極の基地を離れることを余儀なくされたジェリーやその仲間クーパーたち一行は自分たちにつくしてくれていた犬たちをおいて南極をたたなけえればならなかった。 しかし、南極を離れ大地につくと南極へもどることが困難となり、おいていった犬たちを連れ戻すこともまた困難とされた。 リーダーであるマヤをはじめとする犬たちは寒い地に事実上おいてきぼりということになってしまう。 彼らをなんとかして連れ戻したいジェリーと取り残された犬たちの長きにわたり人間抜きに行きぬいた軌跡の物語である。
 大好きな犬たちを連れてくることのできなかったことを悔やむジェリーがその現実を受け止めることに格闘し、彼らを連れ戻すことを必死で願ったその人間サイドの物語、そして取り残された犬たちが主人たちの帰りを思ってか、自分たちだけの力で生き抜いていこうという姿勢とが描かれていく。 ジェリーには後悔の念が消えず、癒えない傷のように彼の中で彼自身を苦しめた。 その一方で八匹は気力を失うことなく生き抜いていく。 犬たちにはセリフがないのは当たり前であるが、言葉なくとも語らえるものがあるように思えた。 彼らの行動一つ一つと表情が言葉を発しているかのようで、無言で語っているかのようだった。 置き去りにされても人と人とが励ましあい生きていくように彼らもまたお互いを励ましあう、その風景はとても温かである。 励ましあう言葉が聞こえてきそうなのだ。 犬たちを置き去りにしてしまった人間たちの後悔と犬を思う気持ちといった内面的な部分と必死で生きる犬たちの感動な物語。
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by jd69sparrow | 2006-12-25 01:25 | 映画タイトル な行