ホリデイ

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 この作品に惹きつけられたのは偶然か必然かはわかないけれど同じ人が築き上げた作品を以前見たことがある。 それは「恋愛適齢期」である。 これは恋を始めるのに年齢なんて関係ない、人生は出会いに満ち溢れていて例え恋とは離れてしまっても必ずチャンスはおとずれるという話で後者は「ホリデイ」に通じるものがあると思う。 どちらにしても恋をしたくなる気持ちにさせてくれるというパワーを持った映画である。 こんな出会い方もあるのだと知ることができるとても素敵な映画である。
 二人の主人公、アマンダとアイリス。 ロサンゼルスとロンドンという互いに遠く離れた場所で暮らすビジネスウーマン。 アマンダは映画予告編をつくる会社を持ち働くバリバリの仕事人間、アイリスは新聞社で勤める“働く女性”だ。 二人に必要なのは“休暇”であった、というのも二人ともが辛い失恋をしてしまったからである。 いずれも各々の愛の相手は薄情で二人の幸せは一瞬にして崩れてしまった。 同じ境遇にある二人。 ある日、イギリスにいるアイリスは“ホーム・エクスチェンジ”のサイトに広告を出し,そこで出会う。 心のリフレッシュを求める二人はその広告を通し,お互いの家と家にあるものを全て期限つきで交換することに。 環境を変え,そこで二人はそれぞれの新しい出会いと自分の発見をするとともに本当に必要としていたものにめぐり合うのである。 
 片方は広々とした空間に充実した設備の整い,退屈とは無縁な贅沢を楽しむことのできる家、もう片方は都会から少し離れた田舎町にある古くから愛され続けたと感じさせるメルヘンチックな家。 どちらも誰もが憧れるような、また住みたくなるような家といえよう。 広くて必要なものななんでも揃っていて,家にいるだけでも楽しく快適な暮らしができるところ、また小さいけれど温かみのある場所で穏やかでのんびりとした生活の楽しめるところ、生活の楽しみ方というのもそれぞれが違う。 イギリスのこのような家は古くから壊されることなく長い間使われ続け、また家でなくてもお店でも一度も(全体が)建てなおされることなくその場所にあり続ける。 こうして使う目的が変わったとしても長く使われ続けているという建物はイギリスだけでなくアメリカにもそうしてリサイクルされた建物があると聞く。 こういう時勢だから前からあるものがなくなり新しいものがそこに作り上げられるのはしょっちゅうである。 だが、少しでも昔からのものを残そうという姿勢は素晴らしき伝統だろう。
 家を交換するということはそれぞれの生活を交換するということ。 “ホーム・エクスチェンジ”というシステムは日本では聞きなれない言葉で実際映画を見て始めてこの存在を知るという人も少なくないはず。 おそらくその国の中でも行うことのできるものかもしれないが、こうして海を渡りそれぞれの持つ家と環境を休暇を楽しむとまのひとときの中で交換するというのは一体どんな気分の味わえるものなのだろうか。 映画を見て、とてもわくわくさせる楽しいものであると感じさせられる。 引越しをして生活環境を変えるというのも一つの気分転換だが、休みを利用して旅行にくるような感覚で始めてくる場所で味わったことのないライフスタイルを経験するのはさらに新鮮で気持ちを軽くするのに最適なことだろう。 “新しい自分の発見”というのにはとても魅力を感じる。
 思わぬ偶然が重なり主人公たちはそれぞれが求めるものにめぐりあっていくわけで現実にこんな素敵な出会いはあるのかと思うかもしれない、けれど人生というのは偶然によってできてるのではないかと思うのである。 偶然が重なりあっていく中で現実となり自分の目の前で起こる。 幸せが主人公たちのもとへとやってきたのか、それとも同じ価値観、同じ幸せを求める者たちどうしが磁石のように引き寄せられたのか。 それはその両方であるのでないだろうか。 同じ趣味や考えを持つ者どうしが友として出会うように同じものを必要とする者たちはこうして“愛”によってつながるのかもしれない。
 つまりどんなに辛い経験をし何かを失ったとしてもそれは一つの通過点にすぎない、自分の中にある数多くのものの中ものに一つ終止符をうったと言っていいだろう。 チャンスも幸せもすぐそこにあるということと言えることだろう。
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by jd69sparrow | 2007-03-26 02:34 | 映画タイトル は行