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ラッシュアワー3

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 ジャッキー・チェンという俳優といえばアジアを代表するアクション・スター。 アクション・コメディアンでもある。 “笑い”を取り入れたアクション映画を世に送り出し、築きあげてきたと言っても過言ではない。 コメディ・アクションの名作にはジャッキー映画がまず入るだろう。
 21世紀、このジャンルの王道とも言うべくは,「ラッシュアワー」シリーズではないだろうか。 中国とアメリカ、そしてこの第三作目では日本が加わり 世界三カ国にわたり「ラッシュアワー3」があるのだ。 シリーズ第三作目となるが、(今回も良い意味)で笑いが止まらない。
 リーとカーターのデコボコ・コンビが“ラッシュアワー(大混乱)”に巻き込まれる。 はじめは、互いが文化の全く違い,毎度バディを組むことがなるが(“両者の文化のギャップの違いがこの物語のおもしろさのポイントである”と言われているように)中々つりあわないところから始まるけれど、しだいに舞かに彼らの言動ややりとりがコントのようになってくる,けれどコンビネーションが抜群(?)! 
 刑事から交通課の交通整理に格下げされたカーター,その一方 リーは大使の護衛という重要な任務につき,捜査官として動いていた。 
 事件はハン大使の演説の最中に起きた。 何者かよりハン大使が撃たれたのだ。 急ぎ犯人を追うリー、彼が犯人を追い詰め,その先にあたのはなんと兄弟同然に育ち,弟のような存在である“ケンジ”の姿だった。 リーは衝撃を受けたのだった。 偶然にもそこに乱入したカーター、そして二人は三度(再び)手を組み,この事件の捜査にあたる。 犯人たちのターゲット“シャイシェン”(中国の裏世界の頭のリスト)につながらうフランスのムーランルージュのトップスター,ジャンビエーフ,そして事件に巻き込まれてしまったハン大使の娘スーヤンを守るために。
 コメディアクションでありながらそこに留まらない。 今度の敵がリーと深く関わる人物であることをはじめ,カーターでさえその問題に真正面から向き合い、その深さを実感する。 ストーリー設定からもシリアスな映画でもあるのだ。
 アメリカからパリへと舞台はうつり、話が展開していく。 ここでもリーとカーターは“ラッシュアワー”の渦中に立つ。 そしてあらゆる敵に囲まれる。 武術においてリーとひけをとらないケンジのほかにその部下で刺客のジャスミンという手ごわい敵とも対決することになる。 前回で言うならチャン・ツィーのポジションと言ったところだろうか。 武術、剣を使い、リーに戦いをしかける。 そのリーはその場にあるものを武器や盾に変え,立ち向かう。 中々の見所である。 リーが敵と真っ向勝負をしている最中、基本的にお笑い担当のカーターがその雰囲気をコメディに変える(時として真剣に立ち向かうけれど、コメディ(笑い)センスを発揮するリーがいる。
 リーとカーターがパリで最初に会った,タクシー運転手のジョージ。 アメリカに対する不満を持ち、アメリカ人であるカーターに嫌悪感を持つ,彼もまた“ラッシュアワー”に巻きこまれ,リーとカーターにようるコメディアクションの中に仲間入り。カーターに対し、険悪ムードだったはず(のジョージ)がいつの間にかカーターたちをしたっている。 二人を敬いさえする,実のところバカ亭主。 これもまたおもしろいところである。
 シリアスでしんみりもした場面もある,彼らが行く先々で“笑い”が起こる。 先も述べたように国の文化の違いにより,うまれる“笑いのネタ”がところどころにそうして“笑い”があり、“笑い”が絶えず 常に観る者を楽しませて(飽きさせず)くれる。 カーター節もジャッキー節もシリーズを通して活かされ、まだまだ“その先”がありそうな気がする。 そんな気チアを持たせてくれる今回もエキサイティングである。

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by jd69sparrow | 2007-09-03 23:58 | 映画タイトル ら行