エヴァンゲリヲン新劇場版:序

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 遠い未来の世界とどこか懐かしい日本の風景とが一つに集約されてそこにある。だけど、一件二つの次元が不自然ではなく,自然にそこにある。人類と使徒との戦いを描くこの物語を、人間の理解を超えたものへ人類の最終兵器(エヴァンゲリヲン)で立ち向かうもの。人間の理解は万物の一部に過ぎず、理解の域を超えたものというのは人が考えるより遙かに多くあるはずだ。それない私たちの知らない場所で何かが作られていないとも限らない。それがプラスなものであれ,なんであれ。
 静かな町、それはまるで嵐の前の静けさを見るようだ。 そこには未来とも現在とも、ましてや過去でもない,そういう世界が広がっているような気がした。 静かな場所にとどろく重い音の響き、それは人類を,地球を脅かす巨大なモンスター。それを人は“使徒”と呼ぶ。人々は追いやられ、まるで爆撃から身を守るため,防空壕へと避難することを余儀なくされた戦争の時代のようである。 人の理解を超えた“それ”は当然,人の作り出したものでは中々たちうちできない。そこで起死回生のために出された切り札が“エヴァゲリオン”。主人公シンジは父親のいる組織へ呼ばれ、いきなりエヴァの機体に乗り,地球を脅かす使徒と戦い,地球を守るという使命をさずかる。突然,シンジの運命が大きく,思わぬ方向へ動き出し、彼はその運命に戸惑い、翻弄され自分の歩む道を見つめ,己との戦いに挑む。
 エヴァはシンジを運命の分かれ道へと導く。急に強いられた試練に葛藤しながら,自分を信じ始める。 そして、シンジは「嫌なことから逃げてしまう自分」を変えることを決意する。 そんな思いは彼を危険に走らせもするが、敵や己と戦う強さを与えた。
 父親の愛情を受けたい、ただそれだけを願って父親のもとを訪れたはずなのに、突如として地球を守るという重大な責任を負う。 過酷すぎる使命、受け入れがたくもあるが同じ運命を歩むレイと出会い、守るべきモノを知り、自分を支えるものを知り、シンジはエヴァのパイロットとして,一人の人間として成長していくのだ。
 エヴァンゲリオン、まるでそれ自体に命があるように思えた。シンジが成長していくと共にエヴァの力が証明され、その成長があるからこそ,エヴァに命が宿っているように私たちの目に映るのかもしれない。純粋に“エヴァ”のかっこよさもこの物語の魅力であるが、主人公が己の運命を受け入れ、成長していくという人間ドラマでさらに魅力をましている。今はまだ主人公が覚悟を決めたにすぎない。これから主人公や地球の運命がどう動いていくのか期待がかかる。そういう“はじまり”である。

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by jd69sparrow | 2007-11-06 00:00 | 映画タイトル あ行