クイーン

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<あらすじ>
 1997年、英国王妃だった,ダイアナ妃がこの世を去った。 ダイアナ妃はエイズ感染者や恵まれない子どもたちへの救済活動を行った,英国のみならず、世界中の人々の愛された人である。 
 チャールズ王大使とかつては共に過ごしていたが、別れてしまう。 ダイアナ妃は交通事故で命を落とす。 大勢の国民たちが悲しむ中、王室は沈黙を通す。 そのとき、王室では何が起こっていたのか、エリザベス女王の視点で描かれている。 女王としての姿、心の変赤、彼女の知らぬ間に変わり行く時代がそこにある。

<コメント・感想>
 この話の要は、国民から絶大な支持を受けていたダイアナ妃の死をどう弔うか。 はるか昔から続いてきた,王室のしきたり、エリザベス女王はそれを信じ,従ってきた。 今もなお,しきたりに忠実な王室、国民もまた、王室のやり方に理解を示すと女王も考えていた。 しかし、時代は変化し、国民たちが求めるものも王室の理解するところとは違っていたのだ。 “国のトップにいる人は、冷たく,感情をおさえるのではなく、その声を届けること”を人々は求めているのだろう。国のトップの声を聞くことで、国民に対する“思い”があるということ、また,直接声を聞けば 説得力が出るということが考えられる。
 ちょうどその頃、新たなイギリスの首相が選ばれた。 トニー・ブレア氏である。 エリザベス女王は日に日に,国民からの反感を買うかたちとなり、追いつめらえていく。 そんな状況を変えようと変わらず常に女王に手をさしのべていたブレア氏。 ただ、助けようというのではなく、ブレア氏は女王の中に国民に見せる冷たさとは違う感情があると信じ(あるいは見抜いていたのかもしれない)、女王にと言うよりも 一人の母親の本心に呼びかけていたのではないかと思う。
 この話は、時代が変わる境目にある。 この時の王室と国民との間には、2つの違う“時”が存在している。 新と旧。 新しい“時”が流れる中に、たえだ一つ“時”が止まった場所がある、それが当時の英国の王室で悪く言えば、時代に取り残されている。 あるいは、王室だけが孤立している感じ。 そういった国・時代の変化をエリザベス女王は強く痛感したのだろう。
 国を治める者として強くなくてはならない、また,その務めに励まなくてはならないという責任感と女王は戦う。 もちろん、それは国のトップとして守らなければならないことだろう。 しかし、務めを果たすというのが、どういうことなのかというのは時代が変われば、それも変わるということが言えると思う。
 話が進むにつれて、エリザベス女王の感情が出てきて、強く冷静な姿kら、弱さや脆さが見える。 感情が出るとということは女王の本当の顔が表されるということで、何かが静かにくずれ、どっと感情があらわになるところは、印象的だった。

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by jd69sparrow | 2008-03-27 19:46 | 映画タイトル か行