相棒 -劇場版- 絶体絶命!東京ビックシティマラソン 42.195km

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 2000年、今から8年前からスタートした,ドラマ『相棒』。 シーズンにして6回に渡る。 ドラマの中に出てくる,主人公二人が働く警察署内の特命係は、組織内で不必要な人物が送られる部署(※パンフレット参照)。 その狙いは組織がその対象者が辞職すること。 既に書面で触れられていることだが、特命係・杉下右京のもとに送られた亀山薫も,組織の狙い通りになるだろうと きっと組織の人間の誰もが思ったことだろうが、そのジンクスを見事に破り,8年も経ったということになる。 どこかで似たものどうしより正反対のタイプどうしの方がパートナーとして、上手くやっていけるという話を聞いたが その通りである。 
 右京の頭脳と亀山の行動力の良さが,抜群のコンビネーションを生み,上層部の人間の圧力に負けない力を発揮している。
 あらすじ。 顔の知れた男性キャスターの死。 それは始まりに過ぎなかった。 次々と著名人の命が狙われる。 その謎を追い,たどり着いたのが,あるソーシャルネットサービスである。 そのサイトには捜査から外れていた,二人だったが これを見逃さずにはいられない。 事件を追っていく中で大勢の人々の命を危険が迫っていると ふんだ右京と亀山は動き出す。
 犯人も相当の頭のきれる人物であるが、右京の推理もするどい。 警察署内では変わり者的存在で,卓越している。 それゆえに,謎の答えへの真の髄に迫り,事件のみならず,組織内の奥まで見通しかねないからこそ,“窓際”へと追いやられたのは明らか。
 どうして人は悪事や失態を隠すのか。 それも誰かを犠牲にしてまで。 そもそもの発端はそこにあり,死ななくていい人間が命を落とす。 モラルが汚されている。 そして,現実に関連づけられることが起こっているのdから,恐ろしい。
 どこかで聞いた事だけど、“ニュースで流されている事件の何かかがある”のだから,視聴者である我々がメディアで見聞きしていることが 必ずしも正しいとは言えない。 何かの策略で偽りが隠れているかも…しれない。 だから、マスコミで知った情報をそのまま鵜呑みにすることは100%良いとは言えないのだ。
 “人は忘れる生物と劇中に言葉が出てくる、それは犯人にとって酷な言葉であるし、現実的に考えてもむごいものだと思う。 衝撃的な,また,悲しい残酷な事件が起こっても,それに携わっていない人間は,最初のうちはその事件の目新しさや珍しさに興味惹かれたり,同情・共感しても,時が経てば、記憶のかなたである。 世間から忘れられ、しかも間違った認識のまま,流されてしまうほど事件の被害者(の遺族)たちにとって残酷なことはないだろう。
 そういう世間の現実、とある映画の名台詞“事件は会議室で起きているんじゃない~”という言葉から,くみとれる。 現場から遠い人々の疎さ(もちろん、全てがそういうわけじゃないだろうけど)という現実がここでも描かれている。 物語じたいはフィクションだが、テーマやそこで取り上げられている組織の姿などの事柄はノンフィクションだ。
 行動派と頭脳派。 後者は現場から離れた場所で前者をサポートするというイメージを個人的に持っている。 しかし、 ここではそんな二つの局面の関係性は皆無で 捜査に挑み,全力であり,現場を知っているということが魅力的だ。 その現場での緊迫したシーンはハラハラドキドキな印象である。
 右京の推理力と薫の(現場をよく知る者としての)勘の良さが発揮され、次々と謎が解けていく爽快さもあり、壁にぶちあたり,行き詰まることもある。 最後まで気が抜けないストーリー展開が内容の濃さや尾をつかませてくれることもなく,最後まで目が離せない。 仕掛けるトリックも、(どちらにしても)すごい。 ほとんど同等の力で善と悪とが渡り合う,エキサイティングな映画だ。

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by jd69sparrow | 2008-05-29 21:39 | 映画タイトル あ行