ショーシャンクの空に

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<イントロダクション>
 刑務所を舞台とする映画に穏やかさを感じるものは、そうそうないはずだ。 とは言え、厳しい現実もある。 物語はそこから始まる。 主人公は忍耐強く,冷静,そしてショーシャンク刑務所の誰よりも頭がよく,いろいろな才能に長けている。 そんな彼の刑務所での日々と“希望”がここでは描かれている。

<あらすじ>
 アンディは殺人の疑いで裁判にかけられる。 アンディは無実を訴えるが、彼にとってあまりにも好都合な状況が逆に彼うぃ不利に追いやった。 終身刑を言い渡される。 アンディはショーシャンク刑務所に入れられる。 はじめて牢獄へやって来た者には悪夢が待っている。 しかし、そんな中でもアンディは物静かで,落ち着いていた。 アンディは他の囚人にはない,特別なものがあった。 周りから見れば変わり者。 アンディは暗闇に包まれた牢獄を少しずつ変えようとしていたのだろうか。 その一方でアンディは希望も正気も失うことなく,前を見ていた。 
 
<感想>
 主人公は外から閉ざされた空間,全ての自由が看守たちの手中にある刑務所へその足を踏み入れる…他の囚人からの“洗礼”を受け,さらに苦痛を浴びせられても自分を見失ったり,屈することなく,心の芯が強い。
 終身刑となり、無限にある時間、頭がおかしくなりそうな自らの将来を救ったのは、彼の一つの才能だ。 アンディには元・銀行マンとしての経理の力がある。 また、知に長けている。 マジメで控えめ、しかし彼がショーシャンクに与える影響は大きかった。 昼間は労働、夜は狭く,暗い檻の張られた空間となれば、刺激も少なく,途方もない。 退屈で安らぎなど存在しない牢獄の環境のもとにいる人々に温かな風や希望を贈る…それはアンディ自身のためでもあるのだろう。 
 一度悪とみなされたことを覆すのは難しい。 また、真実が明らかにされることも,ときに時間を要する。 これはとても現実的である。 そう考えると、数十年たった後に真実が置き去りにされ(忘れられ),数十年たった後に濡れ衣だと知らされたとなると、なんて酷い運命だったのだろう。 十年以上にもわたる年月が無にされ,捨てられたことになる。 何故,こんなにも時間がかかったのか、どうして無実の人間がこのような仕打ち受けなければならなかったのだろうか。
 アンディは刑務所に入る前から、ずっと無実であると主張し続けてきた。 何があっても主張を曲げなかった。 ショーシャンクの囚人のほとんどが「無実の罪で捕まった」と口をそろえるが、アンディが言うのとは違うのは、確かで アンディの主張だけは真実味が感じられる。 観る側としては、彼の人間性などを見て,アンディは嘘を言ってないと信じたいし、そうだろうと考える。 だけど、それはカタチなきものだった。 そのうちにアンディが疑われた事件の真相が浮上する頃,水の泡となり、確信へと変わる。 でも、物語の焦点はそこではなかった。 もちろん、アンディが真実を知ったとき,自らが今まで受けてきたことに憤りを感じなかったわけではなかったが、アンディの中にあったのは希望を叶えることだった。
 だから、この話では事件の真相がどうだったかというのは、物語の空気で読み取るものなのだ。
 アンディが目指した希望への道は長く,彼は険しい道などいろいろな場所を潜り抜けていくが、真の髄では人を思う、善良的な人間である。 それは、彼の行動一つ一つが物語っている。どうして、見返りなど考えずに、そんな行動に出たのだろうか。 それは(劇中に語られるが)ある意味でアンディの妻を死なせた事への罪滅ぼしなのか…それとも彼の人間性なるものなのか。 それは、アンディの言葉にあるように、後者と言ってもいいかもしれない。
 アンディが希望へのプランに時間をかけたのは希望をつかむには、焦らず,地道に努力することが大切というメッセージが受け取れる。 もう一ついえるなら、レッドやブルックスといった獄中での友のように、獄中に自分の居場所を見つけたのかもしれない…。 いずれにせよ、ろうごくで日々を過ごしていく中で、目指す道が見えたのは確かだろう。
 そして、アンディに待ち受けているものは、広き青い海のごとしだ。

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by jd69sparrow | 2008-08-07 03:06 | 映画タイトル さ行