ウォンテッド

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<イントロダクション>
 『ウォンテッド』。 登場人物、ストーリー展開、アクションなど、どこから見てもクールな作品である。 迫力あるアクションや戦闘シーンとい刺激的な世界を、見る者が受け入れられるのは、作り手たちによるたくみな技があるからだろう。 観客を物語の中へ引き寄せるがうまい。 それは物語が始まる,その瞬間からである。

<あらすじ>
 デスクが所狭しと立ち並ぶオフィスで、ウェスリーは働いていた。 ウェスリーは仕事でも私生活でも惨めな生活を送っており,その上、パニック障害という悩みを抱えている。 まさにストレスの中に埋もれていた。 自分の人生に嫌気を感じていた頃、フォックスという謎の人物の出現により、ウェスリーの人生は一変した。 壮絶な戦いを目の当たりにしたウェスリーは、気がつくと“フラタニティ”という名の千年も続く,暗殺組織の中にいた。
 彼のパニック障害は、障害ではなく,特別な能力と知らされ、さらにフラタニティの一員になることを薦められる。 さえないサラリーマンだったウェスリーの暗殺者への道が今、開かれる。

<感想>
 冒頭で主人公が語る彼の状況・環境はまさに、現代社会を鏡で映したようである。 意地悪な上司がいて、日々その上司からいびられる。 まわりがそうするように、上司の調子に合わせることにうんざりし、ストレスがたまる。 そんなことが繰り返される毎日という。
 友人にはいいように使われることもあり,恋人をとられたりとさんざんなウェスリー。 仕事一つしにしても,自分を見失ったり、自分が分からなくなるのも無理はないかもしれない。 
 そんな現実的な環境下にある,ウェスリーは、体格も良いわけではなく、むしろ小柄に近く、この後,暗殺者へと変貌していくとは想像しにくいところから始まるために,観る側は主人公を身近に感じ、見事に物語へ引き込まれるのだ。
 主人公は無意識に異世界へ入る,きっかけを持っていて、隠れた才能を開花させる,一つの組織に入った。 主人公はやがて、組織の中でもトップクラスな力の持ち主へと成長をとげる。『マトリックス』のネオを想像させる。
 ウェスリーとフォックス、そしてウェスリーの父親を殺したいというクロスの2対1という戦いがメインといっても過言でない。 スタイリッシュかつ大胆なアクションがすごい。 アクションと言っても、“見せるためのもの”だったりなど派手すぎないのが良い。 迫力はもちろんあるのだが、それよりもテクニックが重視されているのではないかと思う。
 この映画の一番の魅力はなんと言っても、ウェスリーの変身ぶりである。 ことあるごとに、謝ってばかりの腰の低さ、死が訪れるかもしれない突然な出来事をただただパ二くる気の弱さを持っていた,ウェスリー。 そんな彼が変化していく中で,ウェスリーを軸として動く映像には斬新なものがある。 その中で印象の強いものとしては、フラタニティという組織を知った後、ストレスの源への一撃である。
 フラタニティに入ってからも、迷いがあったウェスリーは衝撃的な真実を知る。 その真実が悲劇を生むことになり、しかもその悲劇の引き金を引いてしまうのがウェスリー自身。 この悲劇の裏と真実に向かい、ウェスリーは真の暗殺者の顔となり、復讐を誓い,戦うその姿がかっこいい。
 銃を手に敵のアジトへと踏み込み、ウェスリーによるガンアクションが繰り広げられるが、そのアクションは従来のガンアクションのある映画を遥かに越えるものがある。 味方だった者たちが敵となり、彼らと戦うこととなるというのが、なんともおもしろい。 最後には機転のきいた,また、暗殺者だった父親の技と同じ方法で復讐劇の終止符を打つ。 『トゥームレイダー』のララ・クラフトとは一味違うアンジーのアクションもすごいけど、ジェームズ・マカヴォイによる,斬新すぎるラストはそれよりもすごい!!

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by jd69sparrow | 2009-01-03 18:09 | 映画タイトル あ行