プロヴァンスの贈りもの

d0058606_1265051.jpg
<イントロダクション>
 フランス・プロヴァンスの田舎にあるぶどう園。 そこは太陽の穏やかな光が隅々まで届く美しい場所である。 この物語を一言で言い表すならば、“人生の休暇”。 休暇をとるというのは自分を見つめなおす機会と言えよう。 証券マンとして働く主人公マックスが本当に必要な人生に出会う物語。


<あらすじ>
 マックスは幼い頃、プロヴァンスにある彼の叔父のぶどう園でひと夏を過ごしていた。 そこには思い出がたくさん残っていて、マックスにとって大切な場所のはずだった。 しかし、大人になったマックスは叔父さんが亡くなり、遺されたぶどう園を売却することを考えた。
 マックスはぶどう園を売却する前にそのための準備として少年時代以来、久々に叔父さんとの思い出の場所を訪れる。 仕事の休暇をとって。 その休暇が彼の人生を変える。 

<感想>
 マックスはトレーダーとしてチームを引っ張り、多少手荒な手段をとり また,稼ぎのことしか考えれない人。 ゆえに懐をよくするために思い出の詰まった場所さえも簡単に手放すことを考えるけれど、叔父さんとの日々は忘れられない大切な宝物であることには変わりはない。 プロヴァンスの畑の空気に触れると心動かされるのがよくわかる。
 証券マン、トレーダーとしてのマックスはその世界ではクセモノ的な存在で、また 少年時代のマックスもひねくれた節があった。  その道(証券マン)で成功はしていたけれど、彼の居場所は違った。 プロヴァンスはプライドの高いマックスを変えた。 そのプライドを捨てさせ,大切なものに向き合わせたのだ。 始まりはファニーとの出会いと再会。 ファニーは街で働くウェイトレス。 自転車を走らせる彼女の横を猛スピードで車を飛ばすマックス。 それにより、ファニーは自転車から転落し、腿に大きなあざを負わされるはめになる。
 ファニーにとってはマックスとの出会いは最悪この上ない。  ヘンリー叔父さんの家の深いオプール,しかも水のない,の底に落ちたマックス上から見下ろすファニー。 その姿はマックスをあるべき場所へと導く神のよう。 現にその再会のときからマックスは,また彼の辿るべき道は変わり始めていたのだ。
 インパクトの大きいこの二人の最悪な出会いは、二人にとって運命的な出会い。 欲深さが抜けたマックスは優しく,大切な人に対して献身的。 それがファニーの心をつかんだのかもしれない。 イギリスの都会からやって来たビジネスマンはプロヴァンスの色に染まり、ヘンリー叔父さんと同じプロヴァンスの住人となっていった。
 マックスに贈られた“プロヴァンスの贈りもの”は彼にとって本当に幸せな人生の始まりとファニーだったと思う。 英語タイトルの“A Good Year”はマックスを変えた“良い年”、あるいはプロヴァンスからの贈りものをマックスが授かった“良い年”ということなのかもしれない。

d0058606_123249.gif
←クリックをお願いします。
[PR]

by jd69sparrow | 2009-02-06 12:07 | 映画タイトル は行