マトリックス(二回目)

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<イントロダクション>
 今、自分のいる世界が現実ではなかっと考える恐ろしい。 機械,コンピューターによって現実の世界は支配され、世界全体が荒れ果ててしまう。 太陽の光も失われ,空には暗雲が広がっている。
 機械が人を生産するというのも,かなり衝撃的だが、人の行いにより地球から太陽が消えてしまったのも驚くべき現実だ。 まるで『猿の惑星』のように人間の立場が一変している。 人間と機械の戦い,戦争が宣戦布告される。

<あらすじ>
 アンダーソン氏は大手企業で働くプログラマー。 彼にはもう一つの顔がある。 ハッカーとしての顔が。 そこでは彼はネオと名乗っている。 その実力は確かなものであったが、アンダーソン氏こと,ネオ(以下、ネオと表記)には“眠れない”という悩みがあり、孤独の中に生きている。 そんなある日、自宅のパソコンに一つのメッセージが届く。 それがきっかけでネオの運命の歯車は大きく動き始める。 モーフィアスに,トリニティー…コンピューター上でしかその存在を知らなかった二人が目の前に現れ、ネオが現実だと思っていた世界は仮想現実世界“マトリックス”だということを知らされ、本当の現実世界を見る。 そこは、もはや人が生きる世界ではなく,機械と人とが逆転している。 この現実、人類を救うべく,選ばれたのがネオだった。 何もかも衝撃的な世界に足を踏み入れたネオは次第に覚醒していく。

<感想>
 ネオは救世主としてマトリックスが現実世界に呼ばれてくる。 モーフィアスの言葉からネオはモーフィアスを始めとする人類に希望を与える,創造主(マトリックスの?),イコール,ネオだということを表しているようだ。 ネオは創造主の生まれ変わりとも考えられる。
 ザイオン(現実世界で生まれた唯一の人々が集まる町)の子のような(人から生まれてきた)人々もいれば、言い方は悪いが,機械に栽培され,この世に生を受ける人々もいる。後者はマトリックスから現実へやってきて,現実世界で新たに生を受ける。 創造主の生まれ変わりかもしれないネオを仮にその通りだと仮定すると、現実世界で死を迎えた人はマトリックスで再び目覚めて(生まれ変わる)、再び現実へ戻ってくるというサイクルにあるのかもしれない。
 不思議の国に迷い込んだネオは自分をあるべき場所へと導いた,モーフィアスが自己犠牲をしてまでネオを守ろうとした時から,自分の使命を知り、また,運命を受け入れ、救世主として動き出す。 まさにその瞬間からネオがとてもカッコイイ。 本当の意味で目覚め、動き始めたネオは救世主にしか見えない。
 CG技術を駆使した様々なアクションシーンがあるけれど、一番かっこいいと思ったのはネオがネオにしか成しえない技でもってエージェント・スミスに一撃を食らわすラストシーンである。トリニティの愛で持って,死の底から帰還したネオはスミスより圧倒的な力の差をつけるわけで、銃弾をとめるシーンがとても斬新かつ革新的である。
 ネオとトリニティの絆がネオに与えた,力の大きさがわかる。 ネオはマトリックスにいて,トリニティーは現実世界にいて、現実世界で眠るネオの体の側にいる。現実世界において,危機にみまわれ、死に近いネオを必死に救おうというトリニティー…その場面がとても美しい。
 マトリックスでネオが傷つけば、現実世界で眠るネオの肉体も傷つく。仮想現実にいても,そこに意識がある以上,マトリックスでの傷は心が現実にして,現実世界の体が傷つく。 マトリックスと現実世界はつながっていて、マトリックスへ潜入する時、“意識”がマトリックスへ飛ばされ、マトリックスではその意識が自分の体と形を作り出す…まるで人が眠る間に夢をみるように。この設定もまた斬新。
 シリーズ第二作・第三作と続き、それらもまた,おもしろいけれど,この第一作目で終わっていた方が良かった…かもとも思える。 しかし、この『マトリックス』、映画界に革命を起こし,その後の映画に与えた影響は大きい。

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by jd69sparrow | 2009-02-10 17:50 | 映画タイトル ま行