ライラの冒険

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<イントロダクション>
 一人と一匹、動物の姿をした,化身(精霊)がいたら、とても素敵だと思う。 『ライラの冒険』の世界では、幼い頃から既に精霊がいて その精霊も一人一人違う。 精霊は主が成長すると精霊自身も進化していくし、主が傷つけばその痛みを感じるという一心同体の設定がイイ。 精霊は主を守り、状況を応じて 姿を変えたりもするのも実にファンタスティック。

<あらすじ>
 ライラは守護霊(ダイモン)・パンタモンと共にオックスフォード大学の寮で暮らす学生。 寮生たちは皆,ダイモンと共に自由に過ごしている。 ある日、寮生たちを含めた子供たちが謎の組織ゴブラーの手により、誘拐されるという事件が起きる。
 ライラは自分に託された黄金の羅針盤を頼りに誘拐され、どこかに集められている子供たちを救いに旅に出る。 その道中に出会った,クマの王子イオレク・バーニソンと共に。

<感想>
 ライラには特殊能力などといった,特別な力はないけれど、真相に迫り 敵に立ち向かっていくことができたのは、ライラの心の強さや勇気があったからだと思う。 そして、人の心を動かす力。 だからこそ、イオレクを仲間とし、また彼を本来あるべき所へと導けたり,気球乗りのリーの協力を得られるのだ。
 ファンタジーの世界観を楽しめる事はさることながら、ライラという少女の魅力が丁寧に描かれていることもこの作品の魅力だ。
 現実世界とパラレルワールドとが半分半分くらいにミックスされた,『ライラの冒険』。 ダイモンという精霊は主以外の目にも映る,普通の生き物たちと変わらぬ存在であり、人と言葉を交わす。 イオレクのような大きなクマが人々が行きかう街中にいるという世界観が素敵だと思う。
 物語の中には魔女が出てくるが、その魔女よりも魔女に見えたのがコールター夫人である。 おとぎ話に出てくるような主人公を甘い言葉で欺こうとする。 また、善人のような表の顔と本性という裏の顔という二面性から言える。
 ところで、ここでの魔女というのは、人とはかけ離れた存在というのはどの話に出てくるのと同じ。 また、ミステリアスで神秘的、そして妖精のようでもある。 何が他と違うか。 それはこちらの出方しだいで頼もしい味方にも,厄介な敵にもなりうるところ。 『白雪姫』など悪役としても描かれている魔女だが、『ライラの冒険』では中立。 結果的にはライラ側に付くけれど。 『ハリー・ポッター』ではこれらとは全く違う,魔女がいる。 人に限りなく近く,善悪がはっきりと分かれ、一極化されている。
 このように“魔女”には様々なイメージがつけられる。 不思議なことに“魔法使い”には魔女のようなイメージの多面性はない。 登場するときは、プラスのイメージが多い気がする。 主人公の協力者など。 歴史の中に“魔女狩り”とあるように、仮に 魔女を悪のイメージと定義づけるなら、魔法が使えるというだけが魔女とはいえない。 つまり、コールター夫人のような,欲が深く、決して少なくはないかもしれない。 
 まるで、一つの集団をまとめる,リーダー(先導者)のように、たくましいライラがこの先どう悪と戦い、どんな道を乗り越えていくのが、成長していくのか…etc また、計り知れない。

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by jd69sparrow | 2009-02-11 22:25 | 映画タイトル ら行