CATS キャッツ

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<イントロダクション>
 パフォーマンスとダンスのエンタテインメント・ショーというのがこのミュージカルの第一印象だ。 それだけでも見ごたえはあるが、猫たちをまるでコピーしたようなリアルを追求した役者さんたちが演じ、また 踊るというのがなんとも魅力的だ。
 “サーカスにディズニーランドが迷い込んだみたい”という言葉も納得がいく。 ディズニーリゾートで観るショーのエンタテインメント・ショーに匹敵するレベルの高さだ。 そして、なんと そのディズニーリゾート(ランド)と『キャッツ』は同い年というのだから驚きである。 『キャッツ』は歴史と伝統あるミュージカルなのだ。
 
<あらすじ>
 ジェリクル・キャッツたち24匹は年に一度の集会がある。 そこでは舞踏会と天上へあがり、本物の自由を得ることのできる,ただ一匹を選ぶという催しが行われる。 個性豊かな猫達の紹介を交えつつ,ドラマティックな展開が繰り広げられる。

<感想>
 劇場にはたいてい一階と二階とがあるが、どの場所にいても決して損はしない。 まさに会場全体がステージなのだから。 だからステージの目の前や通路側はより楽しい、かと言って中央であっても、キャッツたちの顔がはっきりと見れるという特典があるので充分に楽しめる。
 大仕掛けな舞台装置に演出の数々。 例えば、ステージと一部の客席とが回転するのが、期待をふくらませる。 アトラクションのようだ。 見えなかったところが見えるということ、また 一匹…また一匹と所々にいる猫達の登場を見ると心が躍る。 
 客席の方まで施された装飾はCATS視点で見た,ゴミである。 驚きなのが、思わぬところに出てくる“仕掛け”。 公演が行われる場所によって異なるというこだわりがある。 その土地の名産物や有名なものが“ゴミ”として紛れているのだ。 各地の『キャッツ』めぐりをし、“ゴミ”をじっくり見てみたくなる。 『キャッツ』の他にも,ご当地限定のものがある。 それは『ライオンキング』のラフィキがその土地の方言でセリフを言うというもの。 こうして、その土地にちなんだ何かを演出することで全国の人たちがこれらの作品を身近に,親しみやすく見ることができるわけで、劇団四季のこだわりとサービスというおもてなしはすごいと思う。
 明るかったり、コミカルなものや、サイレントなもの、悲しげなもの…etc 曲目によって雰囲気が変わり、また曲調も様々。 ミュージカルの特徴なのかもしれないが、実にバラエティに富んでいる。
 ソロも歌声が劇場と観る者の心に響き、魅力的だし,団体でのパフォーマンスはとても迫力があり、まさにダンスをモチーフにしたミュージカルの醍醐味である。 しかも、色とりどりの猫達が一箇所に集結するといころを見ると、“『キャッツ』を見に来たぞ!”という実感が湧く。 グループダンスは様々な形態で行われるのが楽しい。 途中でその人数が増えるもの、みんなで“作り上げた”と呼ぶべきものなどが印象に強く残った。 完全なソロである,バレエダンスの演目も素晴らしく,また心に残る,美しい舞がオス猫により披露され、魅了される。
 第一幕と二幕とがあるが、第一幕が終わろうという場面では美味しいところで区切り、“次回へ続く”というのがはっきりと表現され、「次がとても楽しみ」という気持ちになり、第二幕のはじまり,つまり第一幕と二幕のつなぎがとても上手く,よく出来ているのだ。
 猫は気まぐれで気ままというイメージがあるが、それだけではない。 そのイメージに一番近いのはラム・タム・タガー。 猫一匹一匹にはそれぞれの人生があって、猫達の物語は一見幻想世界の中に人間社会が投影されているのは、とても身近に感じさせると同時に作り手たちの人間的なメッセージが込められているという証拠。 人の社会を猫の世界に変え、そのメッセージを伝わりやすく、また受け入れやすく,社会的メッセージを伝えたいという作り手の気持ちが感じ取れる。 人間達と同じような社会が動物達の中にもあるのだろうと改めて思う。 信じたくなる。
 人それぞれが各々の夢に向かって走り、自由と人から認められることを求めているというメッセージがあって、出演者と会場とが一体化して楽しめ,観るたびにおもしろいミュージカルだと思う。

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by jd69sparrow | 2009-01-28 13:04 | ドラマ・その他