20世紀少年 第二章 最後の希望

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<イントロダクション>
 私は第一章から“ともだち”が誰なのかという疑問が続いている。 その一点について答えがわかったつもりでいたが、予想を遥かに超える展開があってか,いろんな事実が見え始めようとも,謎が深まった。 そうではないと信じて疑わなかった人物こそが“ともだち”なのかもしれない。 “ともだち”の顔、つまり観る方が求めているものが見えそうで見えないという,もどかしさが気になって仕方がない。 段取りと観る者への次回へのアピールが上手い。 謎解きと人類滅亡を阻止するための戦いの物語である。

<あらすじ>
 2000年の「血の大晦日」より15年の月日が流れた。 時代は21世紀を迎えてしばらくである。 “運命の子”と呼ばれた遠藤カンナは高校生になった。 “ともだち”の勢力が増し,日本国民のみならず、世界中の多くが“友民党”の信者になっており,ともだちの力に頼りきっている。
しかし、“ともだち”に立ち向かう人々、また,“ともだち”を好ましく思っていない人々は少なくない。 原っぱのメンバーを中心にとした人々である。 
 ケンヂの意志を継いだカンナは、世の中がおかしくなっている現実に苛立ちと疑問を隠せず,真相を掴み、世界に平和を取り戻すべく戦うことを決意する。 一方、原っぱのメンバー達も志し同じく、ともだちへ戦いをしかける機械を窺っている。 刑務所にいるオッチョも。

<感想>
 主人公の不在。 回想かで出てくるだけちうのが、とても珍しい。 主人公が中心に物語が進み、準主役や脇役たちの奮闘は普段見えにくい。 その見えにくい部分が全面的に表に出ているのが『第2章』である。 ケンヂの良き友で“ショーグン”という名を持つ,オッチョとケンヂの姪のカンナ。 この二人が主人公不在の穴を埋め,活躍する。 どちらも危険を顧みないたくましさがある。 カンナは間違っていることは間違っているとはっきり言える,強さと勇気が武器。 オッチョは体でぶつかっていく感じ。 2つの視点から“ともだち”に支配された世の中を見ることになる。 ともだち信者でともだちの下で働く人々の異常なテンションとノリ、セリフは『TRICK』などを監督した人ならではのものだと思う。 
 “ともだち”の真実を知るためには「よげんの書」が書かれた過去が重要。 何があって ともだちの今があるのかが第二章以降を見るポイントだそうだ。 ともだちの配下にある人物達は神出鬼没だ。 追跡力警察並みで、思わぬところに潜んでいる。 ともだちの不気味さはいろいろあるが、今回それを象徴するものとして、印象に残るのが,ホクロの刑事。 恐ろしくもある。 13番(ともだちの配下である囚人)の存在も侮れない。
 “ともだち”は少年時代のまま、大人になったような人物であるが,同時に相当な切れ者で計算力のすごさに度肝を抜かれる。 それには絶対トリックがあると思う。 そのトリックの種はとても気になるところ。 ともだちにまつわるエピソードや謎は次第に見え始める。 まだ全ては明かされず、わからない点が多いが オッチョたちには確実に何かが見えていて、彼らが見えなかった過去に気づき、わかり始めている様子がおもしろい。
 オッチョは年老いてもかっこ良さやするどい眼差しは変わらない。 ケンヂと堅い絆で結ばれている彼はその親友の姪・カンナを守るという強い思いがあり、それが戦うための動力となっている。 だから、体をはってカンナを守る,“運命の瞬間”はすごくインパクトがあり,ハリウッド映画を見ているようだった。 “最期の希望”を失わないために。
 ともだちの過去と真実。 ともだちには謎が多く、神になったとされる瞬間,何があった(起こった)のか。 何かトリックがあるだおる…それも含めて最終章、白いマスクの下が楽しみである。 真実を知らずに得体の知れないモノに頼るしかないという現実の虚しさが恐ろしい。 さらにはメディアの言うことが全てではなく、また真実とは限らないということにはリアリティがある。

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by jd69sparrow | 2009-02-13 13:46 | 映画タイトル な行