ヒラリー・ダフのハート・オブ・ミュージック

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<イントロダクション>
 夢を持っているのにそれを叶えるための第一歩を踏み出せないでいる。 強く望んでいるはずなのに父親の反対を押し切って前に進む勇気が持てず、胸を奥にとどめたままな主人公。 夢を叶えたいと思っても中々それを叶えられないでいる人は少なくない。 それにこの主人公のような人も多いはず。
 “ハート・オブ・ミュージック”、心の音楽。 劇中にも似たようなセリフがあるが、音楽とは自分の心で感じたことを人に伝えるもの。 そう主人公は学ぶという話ということで、こういう邦題が付いたのかもしれない。 一方、原題“raise your voice”はそのままだと“あなたの声を出して”だが、“勇気を出して”や“あなたの歌声を聞かせて”など,いくつか解釈が出来る。 主人公に足りないこと,必要なものと考えるとこちらが言葉が表す通りの物語だと思う。 と言うのも、せっかく音楽に恵まれた環境にいてもいまいち本当の自分を発揮することができず、また自信がもてないでいる主人公が大切な人たちとの出会い,そのパワーを受けて音楽の道を歩んでいく自信と勇気を得る話だと思うからである。

<あらすじ>
 テリーは歌うこと,音楽が大好きな女子高生。 夢は音楽院へ行き,音楽を極めてステージで歌うこと。 父親からは家から遠く離れた場所にある音楽院に行くことを反対されるも,他の家族、特に兄のポールからは音楽の道,夢を応援されている。 ポールは兄弟であり,親のように温かく妹の夢を応援している。 “才能を閉じ込めることなく,何が何でも音楽院に行って夢を追いかけて欲しい”、それがポールの希望であり願いだった。ある日、そんなポールと二人、ライブに出かけた帰り道交通事故にあってしまう。 自分は助かり,ポールは命を落としてしまったことに強くショックを受けるテリー。 落ち込んでいると、なんと行きたいと望んでいた学校からの手紙が届き、テリーにチャンスが訪れる。 そのきっかけを作ってくれたのが誰でもない,ポールなのである。 音楽を楽しむ妹をビデオに収め、密かに音楽院へ送っていたのである。
 大好きなお兄ちゃんの望んだことを,せっかく愛するお兄ちゃんがくれたチャンスや優しさを無駄にしないために,テリーは音楽院へと向かい,夢へ道を歩き始める。

<感想>
 音楽院にやってきてもまわりとも馴染めず,また大好きなはずの音楽も何故かうまくいかないテリー。 音楽院に進むという最初の夢をいざ叶えられたということに戸惑いや緊張感を覚えたからかもしれないし、まだ兄の死を乗り越えられないでいるのが,音楽にそのまま出ているからかもしれない。 テリーの課題は悲しみを乗り越えることと,自分らしさを出して自信を持つということで、これが『ハート・オブ・ミュージック』なのだと思う。 いろんなことが頭の中を漂い,自分らしく音楽を楽しむということを忘れてしまっている(というか出来ずにいる)。
 でもそれは、自分の気持ちの持ち方と人との出会いで変わるものだということがわかった。 時間ではなく人とのつながりが大切なのだ。 大切な人たちの言葉があったからこそ,テリーは前に進むことができるのだとと思う。
 テリーにとってポールは自分の音楽を一番に応援してくれた,また (テリーの)夢を叶えるための道を切り開くきっかけを作ってくれた大切な存在。 だからこそ失った悲しみは大きく,事故で自分だけが助かったことをとても悔やみ,それはライトが当てられた瞬間,フラッシュバックされ甦る。 そんな心の傷を負い,ステージのスポットライトを浴びて自分の力を出し切れないのだ。 ポールが望んだことはテリーが望む夢でもあり、その夢を叶え、また大切な人を失った悲しみを乗り越える話。 そして乗り越えた先に自分らしく生きる未来がある。 “自分らしく”というのが夢を叶えるための鍵。 それは自信へもつながる。 そう主人公は学ぶのであり、この映画のメッセージでもあると思う。
 いろんな人といろんな経験をし、テリーの音楽は完成していく…歌うことの楽しさを再びかみしめ,新たに自分というものを発見していく。 仲間と出会い、その仲間達と音楽を楽しみ,また作っていくという青春ストーリーもあり,映画じたいが音楽そのもので楽しめる。

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by jd69sparrow | 2009-03-05 00:00 | 映画タイトル は行