マダガスカル2

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<イントロダクション>
 四匹の迷子の動物達の冒険。個性豊かの四匹に加え、彼らの旅に一緒について来る脇役的動物達もまた個性的で魅力なのがこの作品のおもしろさの一つだと思う。 前回が都会から遠くはなれた未知の場所への“冒険”だったのに対し、今回は冒険というより,里帰り。 四匹のキャラクターの抱えているものが丁寧に描かれている。 コメディとしても,キャラクターを観る上でも楽しめるのがこの続編の特徴である。


<前回までのあらすじ>
 ニューヨークという都会のど真ん中にある動物園で人気を誇っていた四匹の動物達がいた。 ライオンのアレックス、シマウマのマーティ、カバのグロリア、そしてキリンのメルマンである。 アレックスは動物園の中でのトップスターで,“キング・オブ・ニューヨーク”とも呼ばれる,ちょっと自信家のライオン。 その相棒で親友,また、前向きで芸達者なのがマーティ。 グロリアは大胆かつセクシーなマドンナ的なカバ。 メルマンは病弱で気弱,そしてグロリアに密かに思いを寄せている。 彼らはある日、動物園から脱走し、ニューヨークを飛び出す。 彼らが行き着いた先はなんとマダガスカル島。 ジャングルが広がる南国の島である。 都会育ちでセレブな四匹はそこで初めて野生というのものを知り,壮大な冒険を体験する。
 そこで出会ったキツネザルでマダガスカルの王様,キング・ジュリアンやモーリスの手を借り、ニューヨークへと旅立つ…。

<今回のあらすじ>
 アレックスたちは自分たちが育ったニューヨークへと旅立つ。 何故かその旅にキング・ジュリアンとモーリスの二匹も加わった。 動物園仲間のペンギンズたちの操縦で飛行機でニューヨークへと向かうはずだったが、その途中で燃料切れとなった飛行機はニューヨークへ付く前にアフリカの大地へと不時着する。 またまた見知らぬ土地へとやって来た四匹。 しかし、アレックスだけはこの場所に引っかかる部分があった。
 アレックスは自分の両親との再会を果たし、そこが故郷であることに気づかされる。 アレックスだけでなく、マーティたちも自分と同じ大勢の仲間達に出会い,本当の故郷を知る。
 アレックス、マーティ、グロリア、メルマンはこの場所で仲間達の出会いや出来事を通し,自分を見つめなおすこととなり,それは本当の自分の発見するのである。

<感想>
 動物達が主人公の物語の多くは人間ドラマとして置き換えられる。 特に『マダガスカル2』はそれを強く感じられるのである。 人々が抱えている問題により近い…というか、そのままかもしれない。 四匹それぞれに物語があるけれど、共感というか心に響いたのがマーティとメルマンの二人の(二つの)物語である。 
 まず最初にマーティ。 マーティはユニークな技を持っており,ニューヨークでもアレックスに引けを取らないほどの注目を集めていた。 誰にも出来ない特技であり,そんな自分は特別だと思っていた。 しかし、それはニューヨークの動物園という限られた空間でのことであり、同じ仲間達が大勢いるアフリカ,つまり外の世界では違かった。 マーティの特技は“何もかも一緒だ”というこの場所ではシマウマみんなが出来ることだったのである。 マーティは強くショックを受ける。 
 私達の世界に置き換えても,ある一つのことが得意で没頭し,ある空間で注目を浴びる。 それは自信になるが、いざ別の世界へと足を踏み入れ,周りを見渡すと自分と同じ,もしくはそれ以上の才能を持った人は大勢いて,萎縮してしまうなんてことはよくあることだろう。 一つ例を挙げるなら“英語”である。 国際言語的地位にあると言っても過言ではない。 ゆえに資格を持つ人、話せる人もたくさんいる。
 あともう一つ、マーティのエピソードで印象に残るのがアレックスとの友情の絆が試される場面である。 アレックスが見た目がまるで一緒な大勢のシマウマたちの中からマーティをズバリ当てるところはとても感動的である。 一度間違いを犯してしまったアレックスはそこで一番大切なことに気づかされるのだ。 だからこそ、“内面的な目”でマーティを見て,マーティに気づけたのだと思う。
 そういう感動的な場面がこの『マダガスカル』の続編には多かった。 メルマンについてのエピソードはとてもぐっと来た。 好きな相手がいて、中々素直になれずに思いを伝えられずにいるというのはよくある恋の話だけれど,とても人間的で素直であるがために感動せずにはいられない。 大切な人のためにどれだけのことができるかというのがわかる場面でメルマンのグロリアへの思いが強く感じられ、さりげなく告白をする場面も不器用さが心を温かくする。
 コメディ的な部分でも数多く面白い場面があるのだが、注目したいのがペンギンズと最強(狂)な人間のお婆ちゃん。 ペンギンズは頭がいいのか悪いのかという際どいところにいる。 そこがツボなのである。 その可愛さから反面してずる賢さ?は人間顔負け。 でも憎めない、と言うよりも愛らしい。 ペンギンズのチームワークの良さが最高。 決してくじけないし、どこで見につけたのかモノ作りとそれを扱う力があるところがツッコミどころでもあり、魅力でもある。 個人的には“新人”が好きである。 隊長から常に“使われえる”立場なのに美味しいところを持っていくのが最高である。
 最強なお婆ちゃん。 アレックスにしてみれば天敵である。 けど、面白いことにペンギンズにとっては敵ではない。 素手を使った勝負でライオンよりも強い,そしてわが道を行くお婆ちゃん。 その強さが面白く、アレックスはそんなおばあちゃんを上手く利用して,敵を倒してしまうのもまたコントのようでまた面白い。 アレックスに対しては厄介で鬼のようだけれど,強い精神を持ち,人柄が良い一面もあるというギャップもお婆ちゃんのキャラクターのよさである。
 最後にもう一つ。 キング・ジュリアンのインチキ?(本人はそのつもりがない)が結果的に成功に終わるというくだり。 憎めない。
 笑いの要素もありつつも感動的な,人間ドラマ的な部分が強いのが『マダガスカル2』である。

『マダガスカル』の感想

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by jd69sparrow | 2009-03-19 16:32 | 映画タイトル ま行