2007年 04月 05日 ( 1 )

青の炎

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 主人公は高校生の少年。 そしてこの物語の中で映し出されるものは現実なものである。 人はどんな思いで人の命を奪ってしまうのか。 主人公・秀一は心で葛藤し戦ってきた。 家族の平和と幸せを願いながら。 これは悲しき殺人者の物語。
 秀一は母親と妹の遥香と三人で暮らし、ロードレーサーにまたがり海の見える道を駆け抜け学校へ通っていた。 しかし平穏なはずな毎日が突然の義理の父親の出現で一変した。 その義理の父親・曽根は秀一とその家族から別れたはずだった。 酒びたりな曽根、そんな曽根に迷惑を感じているはずなのに何も言うこともできずに言いなりになるしかない母親。 大事な妹に曽根がいつ手をあげるかもわからに状況にあった。 秀一は大事な家族が曽根を恐れ,窮屈な生活を強いられるのに耐えることにも限界に近かった。 「二人の家族を救えるのは自分しかない」、そして彼はある計画を実行にうつした…。
 頼れるのは自分しかいない、友達にすら相談することのできない孤独の中でその解決策を必死で考える主人公。 実際、このような状況下にあったときどうしたらよいのか。 自分でなんとかしなくてはならないという強い責任感が押し寄せてくる。 温かい二人の家族がいながらも孤独に苛まれる秀一の心理描写が細々と描かれている。 どうして母親は曽根をすぐに追い払おうとしないのか、どうすれば幸せを家族にもたらすことができるだろうか、そういった気持ちや考えばかりが秀一の頭の中にあった。 そして曽根に中々面と向かって立ち向かうことのできない自分の無力感を強く感じていたのだろう。 どんなにもがいても中々その先にあるはずの求めていた世界が見えてこない(一人で戦い続ける秀一、彼がそんな中から抜け出すことのできる唯一の場所が同級生の紀子だったかもしれない)。
 そして秀一は何かを決意したかのように風を抜ける。
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by jd69sparrow | 2007-04-05 16:36 | 映画タイトル あ行