2009年 04月 21日 ( 1 )

名探偵コナン 漆黒の追跡者

d0058606_1645188.jpg
<イントロダクション>
 色あせない魅力、進化し続ける面白さ…この二つあってこその長編シリーズなのだと思う。 そしていついかなる時もかかせないのが主人公・江戸川コナンこと,工藤新一とその幼馴染の毛利蘭の恋である。 どれくらい描かれるのかというのはその時その時であり、どう描かれるかも変わってくる。 これはシリーズを通して観る視聴者・観客の楽しみであることは間違いないだろう。
 個人的には少年探偵団が活躍する話も,もちろん盛り上がって楽しいのだが、黒の組織との対決や新一と蘭のエピソードが強く描かれているものが好きである。 後者のことを言うと、二人のやりとりというのはお決まりな部分もあるけれど、それは彼らの距離が変わらず保たれてるということだから,とても和やかでほっとする場所なのだ。 黒の組織が出るということは、蘭にも当然危険が迫るわけで コナンは守るべき人、仲間達のために命がけの戦いをすることになる。 つまり、「名探偵コナン」の第一話に描かれた,物語の本筋が出てくる…コナンは常にこんな危険にさらされているということを思い出されるのだ。 つまりは、黒の組織との対決と新一と蘭の恋は二分されているようで実はつながってるということになる。
 少年探偵団や毛利小五郎による明るい場面もあるものの,シリアスなつくりである。 アクションとサスペンスが派手に炸裂した,危機迫るエンターテインメントだ。

<あらすじ>
 全てはコナンの見た悪夢から始まる。 それはあまりにもリアルで,不吉な兆しのようだった。 広範囲に広がる連続殺人事件が発生。 そこに必ず残されていたのは麻雀牌のピース。被害者からは所持品が奪われていて,殺害方法も一人を除き 共通していた。 六人目の被害者が巻き込まれた事件が県境だったことから警察の捜査会議にはあらゆる捜査官が集うことに。 小五郎も特別に参加したことから、コナンも密かに事件の謎を追い始める。 捜査会議が終わった頃、山村警部の鼻歌から黒の組織のメンバーが捜査会議にまぎれこんでいたことを掴んだコナン。 連続殺人事件と黒の組織とが関係しているということで,コナンは彼らの影を恐れながら、謎解きを強いられる。
 事件の謎を解くたび,コナンに関わった人たち全てに危険が迫るという高いリスクのもと,コナンは事件の真犯人と黒の組織と対決する…

<感想>
 コナンの悪夢、蘭が落としたコナンの茶碗…まさに不吉な予感から始まり それは物語全体の雰囲気と方向性を物語っていた。 コナンの悪夢はいつしか起こるかもしれないものであるがゆえに,コナンにとって最も避けたい事態である。 「名探偵コナン」はちょくちょく黒の組織の影を見せつつ、少年探偵団の活躍の物語があったり,ただ単純におもしろい推理ドラマがある。 その中にはコメディの色もあり、そこが子供から大人までを楽しませる大事な要素と言える。 平行線にあるようで,ゆっくり着実と黒の組織に迫り、ある時突然とてつもない恐怖にさらされることになる。 黒の組織との接触も幾度となくあり、それはスリリングで楽しい。 銃を忍ばせている相手に対等に渡り合うコナンの強さにぐっと惹かれる。 黒の組織とコナンは敵どうしでありながらも,ベルモットや今回の映画に出てくるアイリッシュのような特別なパターンもある。 それはまるで良きライバルどうしを見ているようだ。 ベルモットとアイリッシュの二人に共通した真意が一体何なのか、この謎がとても気になる。
 物語とは常に変化があるもの。 黒の組織の存在はコナンの身近な人では,阿笠博士や灰原哀などごく一握り。 黒の組織だとまでは行き着かないものの,連続殺人の後ろに別の“何か”に察知した人物がいる。 組織との関わりのない人がこの影を察知するというのがこれまでと違う雰囲気を出していて新鮮だった(映画版でしかあまり詳しくは知らないのでこれが初めてなのかはわからないが)。
 また、謎を解くほどコナンに与えられるリスクが高くなるというのもシリアス度が増し,物語が盛り上がるポイント。 そしてそれはクライマックスにおいて最高潮に達する。 フェイクに気づかされた直後の蘭とアイリッシュとの拳を使ってのアクション。 ほぼ対等に渡り合っていて,ダークな雰囲気がさらに戦いを盛り上げ,演出する。 実写アクション並の興奮が感じられた。 そして畳み掛けるように次へ次へとバトルが展開していくのがエキサイティングで、コナンはどんどん追い込まれていく…絶体絶命ではないかというところまで。形勢逆転が続く(入れ替わり立ち代り),そして最後スカッとした感じで締めくくられるのが,爽快で劇場版ならではの清々しさを残す。 近づいたと思った瞬間,遠ざかる、「追う」というコナンの使命はまだ続き,そしてさらなる期待がかかる。

d0058606_2172740.gif
←クリックお願いします☆
[PR]

by jd69sparrow | 2009-04-21 17:09 | 映画タイトル ま行