ワイルド・スピード MEGA MAX

2011.10.5.wed.

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<あらすじ>
 元・FBI捜査官ブライアンは、凄腕のドライバー。 その相棒となるのがドムである。 そして、ブライアンの恋人ミアはドムの妹であり,兄のドライバー・テクにひけをとらない。 刑務所へ懲役25年の服役が決まり,その護送中のバスから、ブライアンとミアのコンビが脱走を手助けする。 一度ドムと別れ、二人がやってきたのは南米・ブラジルのリオ。 ドムの悪友ヴィンスを訪ねるためだ。 二人はヴィンスに仕事を持ちかけられ、一つのヤマを踏むことに。 しかし、その仕事の最中、ドムに再会するも 他にいた誰かの裏切りにより,三人はブラジルでも追われる身となるだった。 
 その裏切りに絡むのが,リオを牛耳る投資家・レイエス。 彼は警察署をも買収するほどの強敵。 さらにアメリカからはドムたちを追う,難敵ホブス捜査官が。 挟み撃ち状態の危機に陥るドムたちだったが,レイエスに一泡吹かせるべく、かつての仲間たちを再結集させるのである。 狙うはレイエスが警察署内に持つ,1億もの大金がおさめられた金庫。 大胆なこの計画の行く末はいかに!!

<感想>
 ストリート・レースで始まった本作は、カー・アクションエンタテインメントとしてさらなる進化を遂げた。 しかし、ただ車を走らせるのではなく、車を武器にしたアクション。 ドムとブライアンを除く,主役といえば各シーンで登場する様々な車たち。 アクションと言えば、刑事モノアクションなど見られるようなガンアクションや拳を交えてのファイトが定番だ。 従来のそういったアクションにもカーチェイスはあるが,それはあくまでアクションの一つに過ぎない。 本作はその真逆と言えるだろう。 ガンアクションやファイト・シーンありきだが、メインはカーアクションである。
 作品全体で考えた時、主軸になるのは何かと言ったら、ドムとブライアン含めたチームの自由をもとめた,ドラマである。 車たちは目立ちすぎず,目立たなすぎずなのだ。
 カーアクションの魅力について。 見所となる場所は数多くあるけれど その中でいくつかあげるとするならば、走る列車から地上へ車を発進させる場面から谷底へのダイブの件、パトカーでのカーレース、改造済みのパトカーで汚職した警察官たちを出し抜くカーチェイスから車二台につなげた金庫を武器に追っ手を振り払うところから 決着がつくまでのクライマックスである。
 敵の目から逃れる,“透明な車”としえ選ばれたのが パトカーというのは必然ともいえるが,そのアイディアは斬新でもある。 そして、パトカーでのカーレースなど,この映画でしかなしえない,貴重なシーンと言えるだろう。 
 映画ファンならお気づきかもしれないが、今回の特徴と言えるのが『オーシャンズ11』。 各方面で実力あるものたちが結集して,裏社会のドンから宝を奪い,倒すというところは、まさに類似しているのだが 決して模倣ではない。 いわば、娯楽映画の中の一つのカテゴリーに過ぎない。 仮に一つ違いをあげるとしたら、チーム活躍の中に女性の存在があるということだろう。 最初からチームの一員であり,しかも男性陣にひけをとらない腕っぷし。 ジゼルがその一人。 唯一のバイクを乗りこなし,さらに重要なシーンでは女の武器を巧みに使うという小悪魔ぶりは凄い。

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 カーアクションだけでなく、注目したいのがこのポスター。 ゴリ対ボス猿(『スラムダンク』))に見えなくもない二人が前後に並び,ゴリ…ではなく、ドムの横にブライアン。 このポスターが映画を全体を表したものと言っても過言ではない。 というより、映画ポスターとは本来そのものなのだろう。 だけど、意識して見たことは ほとんどない。 そして、映画を見た後だからこそ ここに込められた意味をよく理解できる。 わかる人は鑑賞前でもわかるかもしれない。 まず、シリーズを見ずとも,きっとブライアンが元・FBI捜査官というのがわかると思う。 そしてそれよりも意味深いのがドム&ブライアンとホブスの立ち位置。 二人と一人の間に車があるのも重要な意味をもたらすと思うし、車の後ろにホブスというのがポイント。
 見逃してはならないのが次回への伏線となるワンシーン。 エンドロールが始まっても席を立たないことをオススメする。
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by jd69sparrow | 2012-01-16 14:46 | 映画タイトル わ行

ワイルドスピードMAX

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<イントロダクション>
 第一作目から八年が経った。 前作ではヴィンのカメオ出演を除けば、全くの新しい「ワイルド・スピード」だった。 しかしこの作品が大事にしてきたスピリットは変わらず受け継がれてきた。 そして再び第一作目で注目を集めた4人が再結集というのが嬉しいところ。 シリーズ化される作品は少なくないが、オリジナルキャストが勢ぞろいで再び集まるのはとても珍しいように思う。 最近は四作まで作られる作品も少しずつ増えている。「インディ・ジョーンズ」や「ダイ・ハード」など。 この二作品おいては前作からのブランクがかなりあるだけにまた新たに作られることが予想できなかった人も多いだろうし。 ファンからすれば,いつかは定かでなくても
いずれ製作されるのではという議論はあったかもしれないし、期待していただろう。 少し話し外れるが、「ワイルド・スピード」がオリジナルキャストが四作目で集まったように,「パイレーツ~」の新作も“あの”ジャック船長を始めとする,メインの4人に再結集してほしいものだ。
 メインキャラクターたちは月日を経て,取り巻く環境が大きく変わった。 一人一人がそれぞれの道を歩んでいる…とりわけブライアンとドミニクは、疎遠状態にある二人が再びストリートカーレースを通じてコンビを組み,一つの事件に立ち向かっていくのだ。

<あらすじ>
 ドミニクは追われる身でありながらもレティと共に自由気ままに過ごしていた。 時には、大型トラックから燃料タンク強奪というスリリングな生き方もする。 命がけという危険な道を逆に楽しんでいるようでもある。 幸せな日々はもう長くは無かった。 愛する人の命を奪われたドミニクはその無念を晴らすべく,その事件現場に残された手がかりをもとに犯人を追うべく,あるストリートレースに参加する。
 一方、ブライアンはFBIに転職をしていた。 彼もまた事件を追っていたが中々成果が上げられずいた。 しかし、捜査をしていく最中で浮上した一人の人物により,ブライアンが追う事件の解決の道が開ける。 麻薬組織のNo.2が有能なドライバーを雇うためのストリートカーレースを主催しているいうのだ。 彼は警察が押収した車を使い,潜入捜査に挑む。
 偶然にもドミニクとブライアンはそのストリートカーレースで再会する。 彼らが追うものは同じだったのだった。 ドミニクの妹ミアと付き合っていたブライアンは彼女を始めとするドミニクの仲間達に潜入捜査官であることを隠していた事実により,ドミニクとミアたちとの仲には亀裂が入っていた。 始めはぎくしゃくしつつも、かつては共に道を歩んだ仲、溝がなくなるのに時間はかからなかった。 そして二人は黒幕を追求していく。

<感想>
 白熱したカーレースが魅力な作品。 けれど、しっかり人間同士の絆も描かれている。 確かに車によるアクションが印象深いのだが、どちらかというと人間ドラマな部分が多い。 麻薬組織の一員のカンポスが主催するストリートレースと彼に雇われたブライアンたちが真相を突き止めて,組織と戦うデスレースと、二種類のカーバトル。 前者と後者ではドミニクとブライアンの関係性があきらかに違う。 前者ではレティのために,どんな手段を使っても必ず復讐を果たす一心のドミニクの思いの強さがある。 だが、あえてその目的はあらわにはしないというのがちょっとクールだし、カーレースというアクションの中にもドラマがあるのだと思った。 後者が描かれるのはクライマックスのあたり。 ここではドミニクとブライアンの絆は完全に復活しており,彼らのチームプレイの抜群さが窺える。 この壮絶なデスレースはまるで「スターウォーズ」のエピソード1でアナキンが挑んだレースのようだ。 ドライバーたちにより走る車はまるで生きているかのようにダイナミックに荒野を走り抜ける。 二人にとっては、通れぬ道はないと言わんばかりにどんな困難な道も突き進む。 これはカーレースのみならず、人間ドラマとしても言えるだろう。
 ブライアンがドミニクの誤解を解く場面、二人が助け合ったり、理解しあう場面などまさにハートのある物語だ。 劇中にブライアンが語るようにドミニクが持つような、信念を持つということは大切であり、ブライアンが憧れるのも理解できるし、将来そうなりたい,そう感じさせられると思う。
 ドミニクが追われる身で、ブライアンがその逆である,追う立場ということで中々うまくはいかないところもあるようだけれど、実はハートでつながっていて,車にかける思いだけでなく,切っても切れない絆があるのだ。 
 ブライアンはこれまで,警察という立場上 あまりストレートにはドミニクを助けることは出来なかったのだろう。 だけど、今回それは大きく変わったと思う。 二人の絆の深さが再確認できるのがラストシーンだ。ドミニクは覚悟を決めた。 が、しかし トラックから燃料強奪をやり遂げた時の彼と同じ表情をしたブライアンがそこにはいた。 燃料強奪ならぬ…親友の奪還。 ストーリーを読んでいけば想像できただろうけど、私はそれをサプライズのように感じた。 その後どんなふうに物語が展開していったのは気になるところだけれど、でもそれは語らずともわかる。 そんな終わり方も良いなぁと思った。 わくわくさせるけど、全部は語らない。 そして次の瞬間に車好きでもそうでなくても気持ちが高まるクールなエンディングというのがなんともカッコいい。
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by jd69sparrow | 2009-10-16 15:37 | 映画タイトル わ行

私は貝になりたい

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<イントロダクション>
 人間の人生はその時代に影響される。 だから人が時代に翻弄されてしまうことも少なくない。 しかし、時代とは人々が築き上げていくもの。 つまり、間接的に人が人を,しかも、不幸になるべきではない人,不幸にしてしまうということだ。 その発端の一つは戦争(また、厳しいしきたりなどに練られていたこと)。 それは戦時中から、戦後,その名残が消えるまでに及ぶ。 戦争によって幸せを奪われ、この映画のように“時代に翻弄されたひ”人は少なくなかっただろうし、主人公のような罪なき人々が罰せられるのも実際,多かったのではないだろうか。

<あらすじ>
 昭和十九年。 広く大きな海の見える町,土佐に清水豊松は家族三人つつましくも平和な日々を送っていた。 妻である房江と共に理容室を切り盛りし、一人息子の健一に元気をもらうというのが豊松の日課である。 そんなある日、豊松の元に“赤紙”が届く。 戦争への召集令状… 兵に入隊した豊松に待っていたのはあまりにも厳しい訓練と非道とも言えるような絶対的命令であった。 それからまもなくして、日本は戦争に敗れ、戦争は終結した。 豊松も無事愛する家族のもとへ帰ることができた。 これから明るい未来に向かって再び歩み始めようとしたその矢先、思いもよらぬことが舞い込む。
 それは豊松を戦犯の容疑で逮捕するするというものだ。 裁判にかけられた豊松に下された判決は崖から突き落とされたかの如く,惨く悲惨であった。
 
<感想>
 戦争は起こした両者に責任がある。 日本は戦争に負けたが、決して罪がないわけではない。 他の国を占領したり、捕虜に対しての扱いはひどいものがある。 確かに敵国で攻撃してきた、相手国の人間であっても、弱い立場であることに変わりはなく、それを兵のためにと言って見世物にするのは犯罪である。
 豊松はそういうことに巻き込まれ、逆らえば 死が待ち受けているという状況下で刀を振り上げるが罪に問われるまでに至ってはいない。 たとえ、命令どおり実行していたにしても状況が状況なだけに100%の犯罪とはいえないし、“罰せられる”べきではないだろう。
 召集令状が届けられた人は戦争に巻き込まれたのだから、被害者である。 “バンザイ”といって、また,“お国のため”ということで送り出されても,愛する人たちと引き離される上に,生きて帰れるかわからないのだから、皆が皆前向きな気持ちで戦地に向かったのではないと思う。
 豊松のような格下の兵士たちにとって、上からの命令は絶対的なものであり、それに逆らうことなど出来ない。 異国ではどうだったのだろうか。 これは日本だけに限られたことなのだろうか。 豊松は必死で思いを伝えようにも裁判はほとんどアメリカ人によるもので、通訳でさえ限りなく片言である。 しかし、異文化・言葉という壁が彼らの前に立ちはだかる。 アメリカ側が言うことにも一理あるが、日本から発信することは何一つ伝わっていない,あるいは伝えられていないようである。 通訳が伝えてくることにはおかしなことが多く、豊松の言葉を理解しようとし、また,豊松の言葉が間違いなく裁判員たちに間違いなく伝えられているかどうかも怪しい。
 これは両国の考え方の違いかもしれない。 確かに上官が豊松に下した命令は良いとは言えない。 けれど、真実は裁判の結果とは全く違う。 裁判ではこの事件を表面しか見ようとせず、中身までは見ようとしてはいない。 がんとして捕虜たちが豊松たち日本人に殺されたという考えを譲ろうとはしない。 それは、自国を守ろうとしている、もしくは結果が物語っているという偏見かもしれない。 なぜ、真実が埋もれてしまうのか。
 その一つして上官たちの多くが、罪から少しでも逃れようとしたことが言えるだろう。 つまり、豊松は捕虜の命を奪っておらず、そもそも“その”命令をされた時点で捕虜は力尽きていた、と上官たちが証言していれば豊松の運命は変わっていたかもしれない。 上官である自分だけが苦しい罪に罰せられ、本当に罪のない部下達が助かるのを嫌う変なプライドがあったということも考えられるのではないだろうか。

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by jd69sparrow | 2009-01-20 21:24 | 映画タイトル わ行

007 ワールド・ノット・イナフ

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 もしかしたら世界で一番有名なスパイと言えるかもしれない。“ダブルオー・セブン”シリーズは世代を持っている。 ショーン・コネリーから始まり、現在(2006年)のダニエル・クレイグまでにいたる。 だから見る人にとってそれぞれのジェームズ・ボンドがあるというわけで、もちろんそれぞれの役者から出るものは異なるから個々で味が様々なボンドを楽しめることだろう。 ただ一つ言えるのが,あるひとつの点である。それはボンドのクールに任務をこなすということ。 その中でもショーン・コネリーやピアース・ブロスナンの人気は素晴らしいものであると思う。 新ジェームズ・ボンドと生まれ変わったダニエル・クレイグによるジェームズ・ボンドはいかなるものか。 さて、新しいダブルオー・セブンを見る前に前作をおさらいしとしてみよう。 99年のフランス発の役者ソフィ・マルソーとの共演作「ワールド・イズ・ノット・イナフ」である。 今回のブロスナン版の印象として一言で述べるなら決して荒くなることなく華麗に身(任務)をこなすというものだ。 
 冷酷なものたちにより核の原料となるプルトニウムが奪われた。 恐ろしい兵器を作ろうともくろむ者たちの企みを阻止すべくイギリスの組織は再び動き出した。 その組織に所属するボンドは負傷をおおっていたがその事件解決の任務にかってでた。 今回の事件の鍵となる人物,石油王の娘エレクトラはただものではなかった。 ボンドガールはエレクトラというべきかそれとも二人というべきか。 もう一人物語で重要な役割を果たす人物がいる。今回の事件で被害にあう研究所の博士クリスマスである。 
 ボンドは何度も窮地に立たされるがそのたびに彼は華麗に切り抜けていく。
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by jd69sparrow | 2006-12-05 00:05 | 映画タイトル わ行

ワイルドスピード×3 TOKYO DRIFT

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 スピード狂たちが集う場所ではそれぞれの車のエンジンをうならせ,互いのスピードを競う。 レースでいかに速く,いかにかっこよくみせるかがドライバーたちの腕の見せ所。 そんな彼らが主役のシリーズ「ワイルドスピード」、第一作目から続く“ワイルドスピード・レジェンド”は第四作目もすでに考えられている。 監督がそれぞれ違うというも珍しい。 今回はアジアを代表する監督の一人が手がけたもの。 舞台は東京! 東京が選ばれただけに前二作までとは打って変わってレース形態が異なるのである。 直線でスピード勝負の前作、つまりアメリカが舞台の「ワイルドスピード」とはテイストが違う。 それは第三作目となる「TOKYO DRIFT」では今までになかった“ドリフト”がメインとして描かれるのである。 “ドリフト”は日本ならではのレース形態で、カーブを綺麗に曲がるというテクニック。 曲がりくねったコース(道路)、時にはぎりぎり“ドリフト”できるという難関のものもあり、ドライバーの腕が試されるかのようだ。 しかし、それをこなしていくドライバーたち独自のテクニックというものはとても綺麗。 曲線を描くというものはとてもかっこいい。 エンジンをふかす音、スピードを競い,走るさまはしびれるくらいの迫力である。 また、いろんなデザインの車を見るという点でも見ごたえがある。 車を動かす外面的なテクニック、内面的なテクニックともに華麗にこなしていくドライバーの姿がかっこいい。 
 主人公ショーンは車好きの高校生。 彼にとって車に触れることこそが落ち着けれる場所でいつも飛ばしすぎてしまう、そのためあちらこちらへと転々とする日々送り 他人との間に壁をつくっていた。 とうとう行くところまで行ってしまったショーンは日本に在住する父親を頼り、東京へ。 日本の高校へ通い,暮らしていくうえで言葉という障害にぶつかる彼はさらに一苦労。 しかし高校で同じアメリカ人の生徒と知り合うことで“ドリフト”という新しい世界へ飛び込むことになる。 アメリカ流のスピードレースの腕を持つショーンだったが“ドリフト”を知らない、そしてドライブ・テクも少し荒めであった。 この物語は彼のドライバーとして、人としての成長を描写したものでもあり、ショーンにとって“ドリフト”であるハンとの友情という絵も見受けられる。 ドラマ性が豊富なのである。 
 レースは白熱のバトル。 スピードを競うレースではクラッシュというアクシデントがつきもの、それはいつくるかわからない。 そういったハラハラドキドキ感がいっぱいの場面一つ一つが興奮を呼び起こし、エキサイティング!! レース・シーンはもちろんのことレース・スタート,幕開けの瞬間がまたなんともキマッている。 レースのフラッグをあげるかわりに人が立ちレースの開始を取り仕切るそのときである。 そして、主人公が異文化に触れるというシチュエーション、東京という大都会がサーキットと化すこと,監督が描くタッチというものがとても親しみやすいものだと思う。 そこがおもしろさの一つと、そう感じられるのである。
 日本の有名人ゲストも目白押しなら、最後の最後におかれたサプライズもまたグッド! この映画のプログラムにもあったけれどそのサプライズがシリーズが一つの世界としてつながっている「和」と言えよう。 今回は全く前二作とは話から登場人物にいたるまで別物であるようで実はつながっているというわけで,これはとても嬉しいサプライズだ。 こうしてつながっているということが最高であると思う。
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by jd69sparrow | 2006-10-03 17:27 | 映画タイトル わ行

笑の大学

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 最初、名前だけ聞いたときはそのままの意味と思っていた。 しかしこれは劇団の名前、主人公 椿 一が脚本と演出をつとめる職場なのである。 映画というと幅広く舞台を使うけれど、三谷作品は狭い空間-ここでは浅草の劇場“笑の大学”から警視庁の検閲室がほとんど-で話をふくらませることにおいてとてもうまく表現している。 話の舞台の大半が検閲室で繰り広げられる。 しかし、同じ舞台のセット、同じ講堂の繰り返しといっても決して飽きさせないのがまたすごいところなのだ。 ストーリーもいたってシンプル。 脚本家・椿が検閲官・向坂に一つの台本の上演許可をもらうという内容だ。
 昭和十五年 秋、日本はまだ戦争の最中だった、浅草の町には劇場があり 人々は笑いを求めてそこへ毎日足を運ぶ。 その裏側では苦労があって、劇を上演するには警視庁の検閲官の許可が必要だったのだ。 ここでは喜劇を取り上げている。 戦時中,笑いは必要ないと考える者もいる、こんな時dからこそ必要だと考える人もいる。 しかし、いつの時代であっても後者があるべきなのだと思う。 荒いは何もかもふっとばしてくれる、気持ちをゆるめさせてくれうr、そして温かい気持ちを心に満たしてくれる。
 椿の前に立ちはだかったのは笑いを知らない,堅物な感じの検閲官・向坂であった。 椿は彼の元へ上演の許可をもらえることを願い、無理難題をふきかけられても毎日毎日同じ道を歩き、同じ場所へ通った。 そこには椿の喜劇脚本家としての精神の強さがあった。 向坂もまた,だんだんと椿のその精神力と実力に惹かれ始めていく、そこは見所と言っていい。 向坂は椿と夢中になっていたのだ(脚本づくりに)。 まじめすぎる男が徐々に丸くなっていく、というかよい意味で堅さが笑いにくずれていくのはとてもおもしろい。 笑いをたくさんとる一方で、ドラマ的な武部も後半にむけてだんだんと見えてくる。
 この話は主として椿と向坂とのやりとりでストーリー展開をしていく。 向坂は試練を(椿に)与え、椿はそれに挑戦していき、“おもしろい”を探求していく。 それは向坂の中でも見出していったのだ。 後からわかってくる向坂の笑いのセンスと熱意的になるところもまた注目。
 椿を稲垣吾郎、向坂を役所広司が演じている。 まさにあっていると思うし、彼ら以外には考えられないことだろう。 お堅いけれどどこかおもしろいところやユーモアがあり、時に力強さも新ス役柄は役所さんは見事に演じているし、人柄がよく,ひたすらまっすぐ純粋でまじめだけど変わり者といいう役を(稲垣)ゴローちゃんも自然なイメージのまま演じていると思う。 二人の“演技の上の演技”もまたおもしろい。
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by jd69sparrow | 2006-08-02 00:02 | 映画タイトル わ行

ワイルドスピード×2

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 あのスピード狂たちが帰ってきた! マイアミのストリートで夜,スピード狂たちが集結しド派手にストリート・レースが行われる。 主人公はもちろん前回に引き続きブライアン(,演じるのはポール・ウォーカー)、他にはテズというブライアンの頼もしい中もも再登場。 今回新しく,ストリート・レース仲間として女性ドライバー スーキーとブライアンの幼馴染みで相棒となるローマンが加わる。
 ストリート・レースをする者たちの間で今やエースでありトップに君臨し、ヒーローとしてあがめられているブライアンがひとたびストリート・レースに現れるとストリート・レーサーたちは騒然とし,緊張感が彼らの中で走り盛り上がりが増すのだ。 ブライアンの走りは天下一品!(ドライビング・)テクもお手の物。 彼の走りはまさにクールでクレイジーといえよう。
 以前刑事だったブライアンは被疑者を逃したこと 警察を裏切ったことで刑事をクビになった。「今までにしでかしたことをなかったことに,また帳消しすることを条件に警察が追っている事件の犯人逮捕の協力をして欲しい」という警察の要請を受け、相棒にローマンを選び潜入捜査をすることになった。
 最初はいがみ合っていた二人だが徐々に昔から培ってきた友情を取り戻し タッグでコンビネーションする連携技を復活させ力を発揮していくのである。 二人が力を発揮したとき,誰も彼らを止められない! 向かうところ敵なしという感じで味方さえも欺く、それは頭脳プレーだったり 多くの仲間たちからの信頼を得ていてこそ。 まさかまさかの展開がすごくおもしろいのだ。
 だからただ車のかっこよさやスピードを競うだけがこの映画のおもしろさではない、しかしもちろん、スピード感がびんびんなのもよし、彼ら(主人公たちをはじめとするストリート・レースのレーサーたち)のテリトリーでの腕の見せ所や前回より大胆ななドライビング・テクニック・アクションもおもしろいし、好きな人は特に観て熱狂することだろう!! スートリーじたいも一段とおもしろく、見ごたえあるものになっており,最高だ。
 文字どおり 出てくる車一つ一つが“ワイルド”“スピード”でマイアミで駆け抜ける。 びっくりもあるしなんとなく笑えるところもあり刑事ものでよく見られるようなシリアスなところもあるのでストーリー性にも重点が置かれている。 ブライアンとローマンの技の数々は最後まで見逃せないし,見逃してはいけないと思う。 二人は親友とも悪友とも言えそう。
 
 (どうでもいいことかもしれないが悪役でエンリケ?というブライアンと途中2ショットになるブライアンやローマンたちが追っている犯人の手下が外国人・芸人コンビの塩コショーの一人にそっくりだと思ったのは私だけだろうか。)
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by jd69sparrow | 2006-05-22 00:03 | 映画タイトル わ行

ワイルド・ワイルド・ウエスト

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 「西部劇の進化形?」というのが第一印象。確かに舞台は西部,主人公の一人はカウボーイと西部劇の条件があっているがこれは19世紀の枠をこえた主人公たたいは誰よりも先にすすんだ,常に新しい考えや新しい何かを持っている。ういているように見られるかもわからないがいつの時代にもこういう人間は存在していたと思う。
 スミスとクラインの女装がまず頭に焼きつき,離れない。スミスはスタイルがいいし、けっこう似合っていた。クラインは一見あわなそうに見えるがこれが案外いけるのだ。初登場シーンが女装した姿でちょい?強烈だったが。がたいが良いことを除けば普通にこういう女性はいそうである。
 カウボーイスタイルがぴったりはまるスミス、エリートな科学者がきまるクライン、どちらをとってもいい男である。そしてもうひと方,ケネス・ブラナー!彼の演じるラブレスは下半身がなく,足は蜘蛛のような機械の足。濃い髭をよくみると「HG?!」という驚きが。もしかして「HG」のあの髭は…もしや! キャラクター性(ラブレスは)じたいも濃いが。
 相反する二人。ウエストは考えるより行動にでるタイプで,ゴードンは理論的にとことん考えるが行動力はないタイプ。磁石のようにお互いがお互いを必要とし,ひきつけられ,離れることはない。
 高さ25メートルのメカ・タランチュラが,ラブレスが,アメリカ征服をもくろみ,それを阻止するためにウエストとゴードンが手を組むのだ。
 映画にはゴードンの発明した様々なマシーンやどこから集めてきたのか、はたまた自分で作ったのかよりどりみどりの衣装,そしてハイテク機関車が登場する。いずれも戦闘用、敵をあざむくものだ。ウエストとゴードンの会話を聞いている機関士の反応がおもしろい。
 ハイテクマシンの中ではなんといっても機関車がすごい。内観はそのものが芸術品でありながらその中には仕掛けがたくさん仕込まれている。一度は乗ってみたいと思うことだろう。 
ワンダラー号という名を持ったこの機関車はもう一人(ひとつ)の主役らしい。この物語における重要な役割を果たしているからだと思う。
ストーリーは深く考えることなく見ることのできる爽快なもので、映画じたいも中々面白く、そしてユーモアがあり,オープニング・エンディングともにすっきりしている。オープニング映像はアニメーションのようで次々とカタチを変えるとてもかっこいいものである。
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by jd69sparrow | 2006-04-09 00:32 | 映画タイトル わ行

ワイルドスピード

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 ポール・ウォーカー(「タイムライン」・・・「オペラ座の怪人ジェラルド・バトラーと共演した,時空アドベンチャー)、ヴィン・ディーゼル(「リディック」・・・悪と悪が戦う,SFアクションで「ボーン・スプレマシー」のカール・アーバンと共演、「キャプテン・ウルフ」・・・どたばたファミリーコメディ。アクション映画への出演が多いヴィンがコメディに挑戦するとはかなり驚きである。期待度・大w)、ミシェル・ロドゲリス(「S.W.A.T.」・・・「アレキサンダー」のコリン・ファレルと共演をした,その名のとおり“S.W.A.T.”が主人公のアクションもの)、ジョーダナ・ブリュースター(「パラサイト」・・・「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズのイライジャ・ウッドや「パール・ハーバー」のジョシュ・ハートネット共演した,エイリアンもの)、リック・ユーン(「007/ダイ・アナザー・デイ」・・・ピアース・ブロスナンが主演した,“ジェームズ・ボンド”シリーズ)などの役者陣によるスピード・アクション。 
 出ているほとんど全ての登場人物が怖いもの知らずのワイルドで かっこいい!  主人公のブライアンやドミニクはもちろん、女性陣...そしてジョニーをはじめとするライバル(というか悪役?)達にいたるまでかっこいいのだ。 ミシェルは女性らしいセクシーさを兼ね備えながら 同時にボーイッシュだ、普通“ワイルド”という言葉は男性に対して使う言葉だが 彼女にはその言葉がとても似合うのである。  “ワイルド”とまではいくかはわからないが、日本で言えば上戸 彩さん(「あずみ」シリーズ・・・人気コミックの映画版)や天海 祐希さん(ドラマ「離婚弁護士」シリーズ)が彼女に近いような気がする。 ミシェルの今までの出演作でもそれがよくわかると思う、「S.W.A.T.」や「バイオハザード」(「ジャンヌ・ダルク」のミラ・ジョボヴィッチ主演の人気ホラーアクションゲームの映画版)などがその例だ。 もちろん「ワイルドスピード」(「THE FAST AND THE FURIOUS」)でもそれが言える。
  ヴィンの役どころはカリスマ性のある天才ドライバーで、“兄貴”と誰もが呼びたくなるような役だ。私が思うにキザなキャラクターを感じさせない、情が深く、仲間思いの中々よいと思う。
 ポールは潜入捜査官としてドミニクのもとにやってくる、警察官な役どころだが、しだいにドミニクに影響されていくのがよくわかる。 ポールは若手の役者さんで、全体的にかっこいい! とてもカジュアルな服からS.W.A.T.風(?)の制服まで(外国の方だからかもしれないが)見事に着こなしている上、やっぱり見栄えがよくかっこいい(しかも 体がたくましいときてるv)。 
 脇役ではあるがドミニクの仲間の一人,レオンを演じるジョニー・ストロング(「ブラック・ホークダウン」・・・ジョシュ・ハートネット、「スターウォーズ」エピソード1~3のユアン・マクレガー、「トロイ」のエリック・バナなどが出演した、戦争モノ)もかっこいいと思う。ルックスはもちろん、タトゥーの入ったその腕がセクシーなのだ(上の写真ポールの斜め後ろあたり)。
 前半のシーンからハラハラするが、スピードに命をかける男たちの熱き闘いは見逃せない!レースカーにエンジンがかかる瞬間はまさに白熱したバトルの幕開けとしてふさわしい。 ストリート・レースが要となり、ストーリーが展開される中、主人公ブライアンが苦悩しながらも警察官としての義務を果たそうとする様子も描かれている。 ラストは“TO BE CONTINUED”(次回へ続く)というカンジの締めくくりだった。  
 
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by jd69sparrow | 2005-10-24 02:15 | 映画タイトル わ行

ワン・モア・キス

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 「オペラ座の怪人」や「DEAR,フランキー」のジェラルド・バトラー(ж以下は“ジェリー”と表示)主演のイギリス映画。 この映画を見ようと思ったのはジェリーが出ているからという単純な希望からだった。映画のメインポスターに写っているジェリーの笑顔にひかれたからと言ってもいい。 彼の出演作は上にあげた2作品のほか、「トゥームレーダー2」,「ドラキュリア2000」,それに「タイムライン」を知っているが、この映画に出演していたことは今まで知らなかった。 
 もう一人の主人公はヴァレリー・エドモンド演じる、サラ。 アメリカで成功をおさめるため、大事なものを捨ててNYへ向かったサラが再び昔の恋人のいる母国へと帰ってくるのだ。 全体的にとっても静かな映画で、哀しいけれどとても心に残る素敵な映画である(劇場未公開というのが信じられない)。 イギリス映画はまだ多く見たことはないけれど、見た後にとても心地よくなるのだと思った(イギリス映画をもっともっと知りたいと思った)。
 「ワン・モア・キス」という映画には多く共感できる、死を恐れず 受けている女性サラの考え方や行動を。 一方、サム(ジェリー)の妻であるシャーロット(ヴァレリー・ゴーガン)にも共感できる点が多くある。 突然、自分と夫の前に夫の昔の恋人が現れるという事態に対する彼女の複雑な気持ちはとてもよく伝わってくる。
 この映画でジェリーの新たな一面を見ることができた。サムのようなソフトな人、「オペラ座の怪人」のファントムや「ドラキュリア2000」のドラキュリアようなワイルドでセクシーなジェリーも好きだ。
 何ひとつ不足なく「ワン・モア・キス」はストーリーが展開していく。 サイドストーリー的に挿入されているサラの父親フランクの物語にも注目です!
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by jd69sparrow | 2005-10-12 19:49 | 映画タイトル わ行