ブルース・オールマイティ

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 とてもジム(・キャリー)らしいコメディ映画。個人的にモダンなコメディに出ているジムが好きだ。 彼の主演作はどれもおもしろい。 中でも「マスク」やこの「ブルース・オールマイティ」。 2つに共通して言えることは共に現代社会が舞台となり,ジムがハッスル(暴走)していること、そしてアクセル全快なところだろう。 
 ジムを例えるとしたら,中身がそれぞれ違い,何が出てくるかわからない胸がわくわくするようなお菓子や宝箱、あるいは宝石箱のよう。 彼のユーモアとアイディアの箱の中からは限りなく輝くものが出てくるのだ。 いつもアクセル全快で映画づくりに臨む彼は頭のきれる役者だ。 映画のストーリーや進行のほとんどは(よくは知らないが)脚本家や製作者、監督が軸となり動くものだと思うのだが、ジムの場合は違う。 ジムは役者でありながら製作者の一員のようである。 よくどこかで耳にするかもしれないが、“1つの問いに100の答えを出す”という才能の持ち主であるのではないだろうか。
 彼の頭の中にあるアイディアのレパートリーは私たちが想像するより遥かに多いのだ。 DVDの特典でついてくるメイキングを見てみるとそれがよくわかる。 前もって用意してくるという域を超え,その場ですぐアイディアが次々とわいてくるという感じ。 役者としてだけでなくコメディアンとしても熟練しているのがジム・キャリーなのである!
 「ブルース・オールマイティ」を見てわかるように 演技においても気合が入っているし、何よりポイントなのはユーモアはもちろんだが,ふさふさの髪にぱっちりした目、そして白く整っただ。 そして笑顔が似合い,その笑顔は幸せに満ち溢れている感がたまらない。
 今更ながら気づいたことがある。 それはジムが長身で体が程よく引き締まっているというという点(しかもバランス的にも申し分ない)。 この映画を見て初めてそれがよくわかった。 多分ジムの体のラインがくっきり出る映画を今まで見たことがないからなのだろう。
 「ブルース・オールマイティ」は、ジム・キャリー(「エターナルサンシャイン」)とモーガン・フリーマン(「バットマンビギンズ」)の2人が共演したコメディ、見方によってはヒューマンだ。
 モーガンと言えば「セブン」や「ミリオンダラー・ベイビー」などシリアスな作品の出演が印象があったのでコメディへの出演は少々意外だった。 
 内容はブルースという男の人間としての成長を見るというのが1つのとらえ方であり、何をやっても駄目な男の人生のリトライまでの過程を描いた,先ほども述べたようにコメディであり、ヒューマンとなっている。
 人が誰しも一度は犯してしまうような失敗や人に対する想いがこの映画のストーリーの中にあり、それは共感できるところがある。 
 腹をかかえて笑い転げてしまうようなところもあれば感動があったり、人生の教訓なような部分もあった。 ラストには驚く仕掛けが...!? 
 主人公のノリの良さはアメリカン映画らしく、ちょっと大げさにも感じるがわざとらしがなく自然なのがミソだ。 
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by jd69sparrow | 2005-11-25 17:47 | 映画タイトル は行

シャンハイ・ナイト

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 2000年公開「シャンハイ・ヌーン」から3年。その続編となる,「シャンハイ・ナイト」で再びジャッキー・チェン)扮するジョンとオーウェン・ウィルソン)扮するロイのコンビがおくるアクションコメディがパワーアップして帰ってきた!! ジャッキーが出演する映画のDVDがこれでまだ2本目で、それまではテレビ放送でしか彼の映画を見たことがなかった。そしてオーウェンにおいては初めて全編通して本人の声を聞いた。ジャッキーは吹き替え版の少し高めの声に対して,本人の声わりと低めで彼の話す英語はネイティブに匹敵するほどベラベラでとても聞き取りやすいものだった。 オーウェンは「アイ,スパイ」が放送されたときの吹き替えの方の声とはあまり変わらない少年のような声である。 
 ジョンはアメリカ西部の保安官(?)を続けており,ロイは今でいうアルバイトをしていた。
 口が達者なロイとそんなロイにのせられがちだが,カンフーの達人のジョンは相変わらず健在。2人が今回暴れるのはロンドンだ。
 ジョンは冷静に事を見極めるが,敵と戦うさまは実にコミカル。ロイにのせられるジョンはどこか可愛い,逆にロイをのせるときのジョンは中々やるなというか機転のよさがうかがえる。 ロイは少々気が小さいが、ジョンに鍛えられてか,前回よりたくましくなっている。 ジャッキーがこなす激しいアクションや武術のかわりにひらめき があり、その発想は大胆かつおもしろみのあるもの。
 映画全体がアニメーションのようなコミカルさがあり、古典的なコメディのようである(時代物だからというのもあるかもしれないが)。 ジャッキーのアクションは幅が広い、というのは普通のアクションだと拳と拳,あるいは武器を使ってのアクションアクションが多いが,ジャッキー・ムービー の場合はバラエティにあふれていて ある意味コント仕掛けのようでおもしろい、普通のコメディの笑いとは違うが、笑いたい時、そうでない時でもとても楽しめる。
 時代設定が19世紀後半のロンドンというのがあってか、(主人公二人を除いて)登場人物が近代の有名な人物が出てくるのでそれがなんであるかを探していくのも楽しいかもしれない。そして場面ごと次々にジャンルが変わるバックで流れる曲にも注目。
 こんなバラエティにとんだ映画は中々ないだろう!今まで見てきたジャッキー主演映画の中で一番おもしろくてスケールの大きさを感じる。
 ビック・ベンが出てくるだけでも ロンドンらしさが出てくるが、日本だけの夏の風物詩だと思われていたもの(日本とヨーロッパのどちらが先かはわからないが)がロンドン(ビック・ベンをバックに)映し出されるというのはなんて美しいのだろう! 日本には日本の、ロンドンにはロンドンのよさがあり、国によって違う顔を見せるものだとわかった。
 ほとんどのアクション映画には残酷さはないのだが、敵が倒され,その直後の瞬間はけして映し出せることはないが想像してみるとちょっとぞっとすることがある(場合によるが)。
 この舞台となる地ならではのシーンが多く見受けられておもしろい。悪役の紳士なさまは意外であり驚いた。
 できることなら続編を作って欲しい!
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by jd69sparrow | 2005-11-20 23:04 | 映画タイトル さ行

佐藤 浩市

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 日本で今、実力派の一人をあげるとしたら、まずこの役者さんが頭の中に思い浮かべる。佐藤 浩市さんだ。 映画、ドラマ、コマーシャルと幅の広い活躍を見せている彼は側にいるだけで役者としてのオーラが強いとのウワサ。 そしてかっこいいw かっこいいと言っても外面からも内面からもその魅力が発揮されているようだ。
 コマーシャルといえば、某・ビールコマーシャルである。 これにはいろんなバージョンがあるのは、(多くの方が)ご存知でしょう。 役者としての佐藤さんしか知らなかった人としては嬉しさと驚きが入り混じった気分になるのではないだろうか。 2枚目な彼はめったに表に出てこないし、ましてやこんなにはじけた顔は見せなかったのだから。 そのコマーシャルでの佐藤さんはちょっとお茶目な大人というイメージで、今までにはないものだったのだ。 こうして映画やドラマと角度変えて見れることでさらに興味をひかれる。
 一年か数年前、ハリウッドでアカデミー賞授賞式があるように 日本でも“日本アカデミー賞授賞式”があったので後半のほうからだけど見た。 その時は中井貴一さん(大河ドラマ「義経」)とともに「壬生義士伝」の共演者どうしで出演されており、その映画で受賞されていた(中井さんが最優秀男優賞を受賞されていたような)ときに見せた顔は熱い人だなと感じさせられた。 涙もろいのかとも一瞬思った。
 佐藤さんの出演作と言えば、ドラマだと「新選組!」(の芹沢 鴨役)や月9で放送されていた,「プライド」、映画で言えば「海猫」や「亡国のイージス」である。 映画ではまだ見たことがないがドラマでは何度か見たことがある。 「新選組!」では暴れん坊武士、「プライド」では熱い想いを胸に秘めた鬼コーチ。 どちらにしても彼の迫力演技に釘付けだった。 「新選組!」では人柄としてはあまりよろしくないが、“おいしい(姉貴肌ならぬ兄貴肌な)人物”、決して憎めない存在。 一方、「プライド」では多く感動させられた。 力強さを多く感じ、感情表現がとても素晴らしい役者さんだ!!
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by jd69sparrow | 2005-11-16 01:54 | 日本の役者

トラフィック

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 アカデミー賞を受賞となり話題となったアクション映画「トラフィック」。 とても構成が細やかな作品だ。 
 題名となっている“トラフィック”には2種類の意味があり,1つは“トラフィック”という言葉の響きから察しがつくかもしれないが、車などの交通や人の往来、もう一つの意味は一言で言えば商売(商いに関連した意味といったところか)。普段、あまり題名の意味は考えないのだが、ふと脳裏に題名の意味がなんであるかが試行錯誤の中で引っかかった。 どちらかが映画のテーマとして近いかどうか、言葉というのはその映画あるいは小説のないように近いものを訳としてあてるがとらえかたによっては,例えば二つ意味があるとして,どちらの意味にも当てはまるのではないかというのもある(翻訳をする際にはどちらかを選択することになるのだろうけど)。この映画はその例である。
 映画にはたいてい場面に応じて音楽をつけられる(アクションやファンタジーなどは特に)が,「トラフィック」には特に目立つものはなかった、というかそれが流れていないほうが多かった。あえて音楽をつけないことで伝わるものもあるのだ、それがシリアスな内容であるほど。 それゆえかドキュメンタリー映画のような錯覚もした。常に静かな雰囲気の中で着々と進んでいくのだ。 だからこそと断言していいものかどうかはわからないが、この映画の中で取り上げられている,アメリカを中心として広まりつつある,現在では国際的な問題である問題の深刻さがわかるのであろう。 
 それぞれの中心となる人物たちのストーリーは1本の紐でつながれているが、ほとんどが登場人物ごとで分かれているのでからみはないようだ。 彼ら一人一人のシーンは(映像の)色が大きく違うものから、微妙に違うものもある。 それを比較する例としてよいのがマイケル・ダグラスが演じる判事を務める,都会(アメリカ)とベニチオ・デル・トロ演じる刑事(?)の活動範囲にあたるメキシコである。 前者が青で統一される一方,後者は黄色、茶色など土を連想するような色が配色されている。 「レジェンド・オブ・メキシコ」(アントニオ・バンデラスジョニー・デップ共演)を見てわかるようにメキシコを舞台とされるもの,というか舞台となる国や地方にはほとんどコレという色が決められているのかもしれないが、こうして考察してみることで、違いがよくわかるというかそういう点に対しての見方が強まるというものだ。
 この映画で注目したのはベニチオ・デル・トロである。彼については今までほとんど正直ほとんど知らなかったが、彼の演技は自然だし、「トラフィック」という映画の中で一番おいしい役柄もまた彼である。基本的にシリアスな映画だが、ベニチオはなかなかおもしろい。
 
 
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by jd69sparrow | 2005-11-13 00:49 | 映画タイトル た行

耳に残るのは君の歌声

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 原題「THE MAN WHO CRIED」。 クリスティーナリッチ(as スージー、「スリーピーホロウ」)、ケイト・ブランシェット(as ローラ、「ロード・オブ・ザ・リング」シリーズ)、ジョン・パトゥーロ(as ダンテ、「シークレットウィンドウ」・・・ジョニデと再共演)、ジョニ-・デップ(as チェーザー、「コープスブライド」)の4人の主役たちがいるヒューマンドラマ。 
 4人の主人公たちは一つのサークルの中にいる。 スージーは早くに唯一の家族である父親と別れ父親を想い,心のどこかで再び会えることを願いつつ 歌によって一人で生きる少女、ローラは“愛”という幸せを追い求める女性、ダンテはプライドが高く,孤独と自分と違うものを嫌うオペラ歌手、チェーザーは己の運命に身を任せ 控えめ,スージーと同じ状況下に立つ男性。
 この映画ではどの映画よりもセリフは少なめ、特にスージーとチェーザーは沈黙で出方・自分のすべきことを慎重に見極める。 セリフではなく映像を主として見るものに全てを語り、伝えるのだ。 だから 人物一人一人の映し方がとても正確だ。 時代は20世紀初頭、戦争の時代だが、あくまでそれはメインではない。 それは一部でしか過ぎないようだ。 描写などもとてもキレイで“のコラボレーション”は目に焼きついた。 ストーリーは淡々と進み、やはり静か。 ところどころにオペラやアカペラによる歌う場面が多く出るが その歌詞を追ってみると物語の中のことをそのまま歌にしたようだ。 そしてこの時代の戦争が身近のものに思わせるようでもあった。
 クリスティーナと言えばホラームービーの出演が多いようだ。しかしその中で「キャスバー」はホラーのようなところもあるけれどおもしろい。 個人的に彼女は日本で言う「安達 祐美」のような気がする。 前回彼女を映画で見たのは「キャスパー」で、その時はまだ幼かった、しかしこの映画では’(小柄だけど)大人の女性で、場面によりクリスティーナの見え方や味がが変わってくる。
 一人の役者さんを見るとき、そしてその人の出演作を見るたびに新しい一面が見えてくるので、見方も少しずつ変化していくのだ。 今回のジョニ-は自分の知っている彼とは何かが違うように見えた、それが何かはわからないが。セリフは少なめだが、良い役柄である。 白馬にまたがり疾走する姿はとてもかっこいい(もちろん ジョニ-自身がかっこいい)。
 歌が中心となり、ストーリー展開する。その中でもオペラが心に残る。 映画の中でオペラが聞けたのは「オペラ座の怪人」以来で、このような芸術的な映画はオペラなどがあることにより、よりいっそう芸術性が高まり,“”がいっそう広がる。 場所はいくつかと移り変わりそれぞれの国の美しさがある。
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by jd69sparrow | 2005-11-09 01:47 | 映画タイトル か行

座頭市

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北野 武(ビートたけし)主演/監督の時代系アクション。 バラエティ番組をはじめとする様々なテレビ番組で活躍中の彼は、タレント(お笑い芸人)だけでなく、今や世界的に有名な映画監督である。 今までに「BROTHER」、「菊次郎の夏」、「DOLLS」などの多くのヒット作を創り出し,今年は「TAKESHIS’」が公開、映画人という顔も持っている。
 共演は浅野 忠信や「ウォーターボーイズ」のママさん役が印象的で、今年は柳葉 敏郎主演「容疑者 室井慎次」で渋味のある弁護士役として出演した,柄本 明さんなどがいる。二人とも時代劇にとても合う役者さんだ。
 時代ものは大きく二つ分かれる。 上流貴族もしくは大名・天下人が多く出てくるもの、武士が中心に動くもの。 「座頭市」は後者の“武士が中心となるもの”の方だ。 主人公を演じる北野 武さんは一見、(時代設定から考えると)現代風であるが しかし不思議と武士がいた時代になじんでいるというか不自然には感じさせない。 最近の時代もののドラマを見ていても その時代を感じることはほとんどないが北野 武さんは時代の雰囲気を見る者に感じさせることを可能にしたのだ。 本当にこのような世の中があったのだと思わされる。 その点だけでも彼の映画監督としての実力のすごさがわかると思う。
 私は武士どうしが刀を抜き,おのれの名誉ため、大切な人のために闘うというタイプの話が好きだ。 同じ信念や目的を持った者どうしが闘うというのは、とても熱い想いがそこにあるのである。 だから“座頭市”と“用心棒”との対決は素晴らしい、その熱い想いが二人にあるのがわかるからだ。 彼らは敵同士、例えるなら 宮本武蔵と佐々木小次郎のようなライバル関係。 どちらか片方が敗れる運命にあったとしても,どちらにも負けては欲しくないと思っていた。 
 “座頭市”と“用心棒”はほとんど互角であり、刀さばきはどちらもきれがある。 容赦なく、妥協を許さない彼らの本能に忠実な面は冷酷で非情のようにも見える。 が しかし、確実に任務や自分のやるべきことは遂行していくさまは渋く,そしてかっこいい。 逆にその奥にあるものは温かいもののようだ。 一番最初に彼らが出会ったとき、そして“用心棒”の神業のような刀の舞のような刀さばきは忘れがたい。
 “座頭市”が笑みをこぼす瞬間というのは見逃しやすいかましれないが、とてもかわいい。表情をほとんど作らない人こそ表情を作ったときの印象というのは脳裏に焼きつくようである。 当然笑ってしまうようなところもところどころある。 
 最後の締めというか、エンディングを見逃してはならない!! お楽しみというのは最後に残されているものだからw 
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by jd69sparrow | 2005-11-07 01:48 | 映画タイトル さ行

恋に落ちたシェイクスピア

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 “SHAKESPEARE IN LOVE”、98年に公開されたアカデミー賞受賞作品。 ラブストーリーにおいて この映画なくしては語れないと言っても良いのではないだろうか。 この作品を見るきっかけというものはただ単純に有名作品だからという理由だった。 当然、内容も出演されている役者さん方すらほとんど知らなかったのだ。 “箱を開けてみると光輝く宝石が...”というような感覚になったのだった。 おもしろさ・素晴らしい役者の方々。 シェークスピアにジョセフ・ファインズ、ヒロイン・ヴィオラをグウィネス・パトロウ(「スカイ・キャプテン」)、“ローズ座”の支配人をジェフリー・ラッシュ(「パイレーツ・オブ・カリビアン」)、ローズ座で芝居をする一座のリーダーをベン・アフレック(「アルマゲドン」)、ヒロインに求婚する,シェークスピアの恋敵・ウェセックス卿をコリン・ファースという豪華役者陣である。 主人公とヒロインの二人は始めの方でわかった。 次々と,ジェフリーをはじめとする役者の方々の登場には驚かされるばかり。 「この人が出ていたんだ!」という次々と見つけていくのは驚きというより むしろ喜びと言ったほうが正しいだろう。 現代劇のイメージが強かったベンが出演していたことには特に驚かされた。 考えてみれば 同じ年にあのSF感動作「アルマゲドン」の前後のどちらかに公開されたのだ。
 内容はシェークスピア作品の一つ,「ロミオとジュリエット」ができるまでの過程が原作になぞらえられた映画なのだ。 つまりは“身分ちがいの恋物語。 イギリス文学というのはあまり今まで触れたことはなかったが,今ちょうど「高慢と偏見」をきっかけに興味がもてるようになりました。フランスを舞台にした話と比較すると、一見 特に違いがあるようには見えないが 何か感じるものが違うようなのだ。  
 シェイクスピアが恋人に捧げる言葉一つ一つがロマンティックで“甘~~いっ!” この映画の中で(脇役も含め)どれか一つ選ぶというのは中々選ぶのはかなり難しい。「1000のさような
ら」は悲しいし、「わからないが謎だ」という支配人フィリップ(ジェフリー)の言葉が今でもこの心に残っている。
 コリン・ファースといえばイギリス映画の出演が目立つようである。彼の出演作では「ブリジット・ジョーンズの日記」やドラマ「高慢と偏見」(ジェイン・オースティン原作)の“マーク・ダーシー”
がお気に入りだ。 冷めているようで、実は愛する女性に対しとても心優しいという素敵な紳士の役が印象深い。 そんな彼が今度は主人公の恋敵を演じるというのはいかがなものかと思い眺めていると 高慢な人柄の貴族だとまず言える、そして敵にはしたくないと思わせるような役所であるが やはり紳士としての良さには惹かれる。 貴族のいでたちがなんと似合うことか。 
 コリンの役を見てわかるように衣装がとても素晴らしい。 特に綺麗だと思ったのは英国女王陛下やヴィオラの着るドレス、ポイントは首のあたりある羽のようなかざり、お互いの身分にあわせているのかその部分は違う。
 ジェフリーは実に見事な俳優である。 まさかこのような役所で主演しているとは。しかし、その演技は力のあるベテランの役者さんなのだ。 「パイレーツ~」で連想できるように彼の演じる役は実におもしろい。 あるときはブラックセンスのあり、またある時はこの映画のように気楽な男の役であったりする。 フィリップは陽気でシェイクスピアに一目置いてる人で、とても愛らしいみなから好かれる役なのだ。
 “ロミオとジュリエット”完成の瞬間は感動、この時代設定が16世紀の女性が舞台にあがること、舞台じたいが認めらていなかったからである。 なぜ全てを男性が演じなければならなかったというのは謎であるが、私の頭の中には“男性版 宝塚”というのがあった。 イギリス文学の上でとても有名なシェイクスピアゆかりの劇場,ローズ座、そしてカーテン座。 現在の劇場とは違う作りをしているが 今でもこのような形式の劇場は実在するのだろうか? もしこのような劇場があるのならば見に行きたいものだ。 映画の世界で見れる16世紀における舞台に興味がそそる。 この映画のポイントは予期できぬストーリー展開、主人公とヒロインのとてもロマンティックな恋である。
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by jd69sparrow | 2005-11-06 03:47 | 映画タイトル か行

ティム・バートンのコープスブライド

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 2005年、2作品目となるティム・バートン監督作品。 93年の「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」以来のティムによるストップモーション・アニメで、「チャーリーとチョコレート工場」に引き続き、主演はジョニー・デップ(「チャリチョコ」・・・ウィリー・ウォンカ役、「コープスブライド」・・・ビクター役),共演はヘレナ・ボナム=カーター(「チャリチョコ」・・・主人公,チャーリーの母・バケット婦人役、「コープスブライド」・・・コープスブライド役)、クリストファー・リー(「チャリチョコ」・・・ウォンカ父・ドクター・ウォンカ役、「コープスブライド」・・・ゴールズウェルズ牧師役)、そして、「レッド・ドラゴン」(「アレキサンダー」のアンソニー・ホプキンス、「ファイトクラブ」のエドワード・ノートン、公開間近の「ハリー・ポッターと炎のゴブレッド」のレイフ・ファインズと共演したホラー?)のエミリー・ワトソン(主人公・ビクターの婚約者 ビクトリア役)が加わった。
 ティムとジョニーは「シザーハンズ」からこの作品で5作品目となる共演だという。 こうして見るとティム・バートン作品にジョニデはかかせない役者と言っても良いのではないだろうか。 ティムの独特な不思議な世界観と、ジョニーの個性的な役者道がとても合っているというか、つながりがあるようである。 「スリーピー・ホロウ」を見てわかるように。
 ジョニーは「ティム・バートンのコープスブライド」で初の声優経験だそうだ(ちなみに「チャーリーとチョコレート工場」と同時期に撮影に挑んだとか)。 初めてとは思えないほど声における演技力があった(もちろん、ヘレナ、エミリー、クリストファーも相当声優としての実力があると思う)。 徐々に様々な方面で活躍を見せているジョニー,これからも大いに期待がふくらむ。
 ストップモーション・アニメを見るのは「チキン・ラン」以来(っと言っても見たのはつい最近だが)で、しかしティム・バートンによるストップモーション・アニメを見るのは初めてだ。 同じストップモーション・アニメといっても、使う素材がまた違うようだ。 粘土によるものの場合は、顔全体が表情豊かで、柔らかい。 ティムによる人形場合は、動きがなんとなく前者とは違う、キャラクターたちの感情表現はほとんど目の動きに絞られるがとてもよくキャラクターの感情が伝わる。
 この映画の色を表すとしたら、内容的には黒、イメージ的には(見た感じ、雰囲気)には黒とグレーの中間といったところ。 ブラックユーモアな映画であり、ブラック・エンターテイメントとも取れる。 地上の世界とその下にある世界とで、(映画の中で)ミュージカル仕立てとなっており 歌を歌うシーンはどてらの世界でもそれは私たちを楽しませてくれる。 思うに二つの世界が逆になっている気がする。 というのは地上の世界が闇であり、下の世界こそが楽園のようである。 ティムならではのストップモーション・アニメは動きがキャラクターによって全然違うし、それにキャラクターの見てくれがそのキャラクターの性格をとてもよく表現されている。 動きがとても良いと思ったのはビクトリアの住む家で働く執事、キャラクターで好きなのはビクター の愛犬(骨だけど。笑。)スクラップス、そして隅におけない可愛いのは下の世界の長老,グートネクト長老(こちらも骨だけど、キャラクター性においても 見た目の可愛さもgood)。
 ブラックだけど、明るいシーンも盛りたくさん! 私はこの作品でますます,ティム・バートン ワールドにはまりそうである(むしろ はまった)。 そして、ストップモーション・アニメにも。 ティムの遊び心がつまった映画である(ゴシックな雰囲気もまた好きだ)。
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by jd69sparrow | 2005-11-01 19:53 | 映画タイトル た行

ミスティック・リバー

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 「ミスティック・リバー」とは3人の男を主人公とした物語である。 ショーン・ペン(「アイ・アム・サム」・・・障害を持つ父親とその娘との親子の絆を描いた感動作)、ケビン・ベーコン(「インビジブル」・・・透明人間になることで狂人と化したスリラー)、ティム・ロビンス(「ミッション・トゥ・マーズ」・・・「フォーゴットン」のゲイリー・シニーズ主演のSFロマン)の3人の俳優が主演した映画なのだ。 しかもその顔ぶれは実力派ばかりで、監督であるクリント・イーストウッドもその一人だ。 そのバックにはキアヌ・リーヴス主演の「マトリックス」シリーズのモーフィアス役が印象的なローレンス・フィッシュバーンや、ジェラルド・バトラー主演のクラシック系映画「オペラ座の怪人」で歌姫・クリスティーヌを見事に演じた,若きハリウッド女優 エミー・ブロッサムがいる。
 監督であるクリントは名優としてだけでなく,実力ある監督としても有名であり、「ミスティックリバー」では音楽も手がけている。 そして今年公開された彼自身とヒラリー・スワンク主演で,「バットマン・ビギンズ」のモーガン・フリーマン共演の「ミリオンダラー・ベイビー」(アカデミー賞を受賞した、感動作)でも監督・音楽を手がけその実績を残している。
 ミステリー映画でありながらも観る者の心をつかむものがある。今まではクリントが手がけた,あるいは出演した映画は全くと言っていいほど見なかったが、こうして実際見ると、彼の実力すごさがよくわかる。 こんなにも素晴らしいものが作り上げられるのかと。(「ミリオンダラー・ベイビー」がビデオ化されたらチェックしたいと思う。
 この映画のジャンルのようなミステリー系のおもしろさといえば(当たり前なことかもしれないが)、推理することそして謎が解ける楽しさだ、それが十分に堪能できる。事件を追う捜査官(刑事)と一緒に推理していくのだ。
 ショーン演じる“ジミー”は“ボス”(映画の中でこのように呼ばれることはないが)という呼び名がふさわしい男前な人で、ティムが演じる“デイヴ”は人のいい,善き父親、そしてケビン演じる“ショーン”はキャリア風の刑事である。
 ここで注目したいのはケビンだ。 彼が主演した映画で唯一見たことがあるのは「インビジブル」なので悪役のイメージが強かった(ちなみにテレビ放送で見たので吹き替え版。 声を担当したのはホーム・ドラマ「愉快なシーバー家」のジェイソン?役の安原 義人さん)。 3人(ショーン、ティム、ケビン)の中では一番早生まれ(年上)であり、また一番若々しいのもケビンなのだ。
 彼(ケビン)の声はキアヌ(・リーヴス)と雰囲気が似ていて、そして低めの声がピンポイント(=ハンサム)である。そして瞳もかっこいいというかむしろ綺麗だ。 (短髪で、)スーツでびしっとキメた刑事がマッチしている。 全体としてかっこいいと思う。 役柄も申し分なく良いところ。
 (話は変わるが)あと、印象に残ったのは、映画の中に多く出てくる,ジミー(ショーン・ペン)のタトゥー。 それは(本物かどうかはわからないが)とても鮮明に刻まれているからだ。 ジョニデの腕にあるタトゥーもかなりきれいだが、彼(ショーン)の背中などにあるそれもきれいだった。
 映画はとても内容がまとまっていて、複雑すぎるということなく とてもおもしろいと思った。
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by jd69sparrow | 2005-11-01 01:58 | 映画タイトル ま行