英雄 HERO

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 かつてこんなにも映画の全体像が美しい映画は見たことがない。 これも常に今までにない新しいジャンルの映画づくりにこだわり続けているチャン・イーモア監督,独自の作風なのだ。 作品一つ一つがそれぞれ違う味を出しているというわけである。 中国各地の自然が映し出され、絶景という点はポイントの一つだが、色というか5つのタイプというべきか 色とりどりの衣装がとても綺麗。 てがけるのは日本を代表する衣装デザイナデザイナーの一人ワダエミさん。 例えば黒が「死」、赤が「嫉妬」を表す。 それに加えて3つの物語と現在とで色わけをし、統一された衣装には それぞれ意味があることがわかる。 他には緑、青、白がある。 赤、青、緑はそれぞれにバリエーションがあり、登場人物が交わりあうシーンもまた美しい。 色ごとに秘めらた意がこの物語を表現する題材でもある。 
 またアクション映画なので当然、人物がすごく動くわけで 一人の人物がアクションに出た瞬間の衣装がはためくところも美の一つでとても繊細。
 そしてもう一つの「美」はカタチなきものの見せ方。 例えば水。 自由自在に宙を舞う水、というか水滴は芸術ともいえる。 そんなシーンがこの映画には多く盛り込まれている。
 「HERO」という題のとおり、真の英雄を追及していく物語である。 ただ美しく見せるだけでなく、主人公・無名(ウーミン)が秦王に語る物語には複雑に絡みあった人間関係や彼らが持つ物語とがある。 無名が語る話、秦王が考える真実、そして最後に語られる真実との3つでこの映画は構成されている。 とても斬新な映画なのだ。
 美男美女が集った役者陣。トニー・レオン演じる残剣は特に輝いているようだった。残剣は書の極意と剣の極意を取得した人間味あふれる人物。 トニー・レオンじたいもとてもハンサムで髭をたくわえた姿と髭がない姿の両方がキマル役者さんのベスト3には入るのではないかと思う。
 アクションはワイヤーアクションを使った大規模なもの。 剣と剣とがぶつかり合う音は今までも耳に残っている。武術も様々である。
 秦王を倒すことを1人の男に託した刺客たちの想い、いかにして秦王を倒すかという 練り練られた計画と仲間への気遣い、秦王が悟る事実は強い衝撃を与える。 
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by jd69sparrow | 2006-02-27 17:27 | 映画タイトル は行

恋人はスナイパー

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 ウッチャンナンチャンのウッチャンこと内村光良さんが真剣勝負で演技に挑んだ「恋人はスナイパー劇場版」。 ウォン・カイコーとキナ子は心が惹かれあった仲だった、しかしそんな2人は追う者と追われる者という相反する立場だったのだ。
 ウッチャン演じるウォン・カイコーは2つの顔を持ち、1つは控えめで気の優しい物静かな顔,もう1つはスナイパーとしての顔である。 そして水野美紀さんが演じるのは女刑事であるキナ子だ。 「踊る~」シリーズでも刑事を演じていた水野さんは強く、かっこいい女性像ぶりを発揮しているようだ。 この映画での役柄は「踊る~」でいううと恩田さんのようなイメージを感じさせるものがあった。 ウッチャンの演技も自然体な演技でなんとなく癒し系なオーラが出ている。
 ウォンのいた組織のボスを竹中直人さんが演じているのだが竹中さんはこの映画でも竹中さんらしさが生かされているのがおもしろい。 そしてそして なんと阿部寛さんが悪役にめったに見ることのできない阿部さんの悪役ぶりをぜひ見て欲しい。
 全編シリアスな内容で ウォンのスナイパーとして、圧倒的に不利な状況を切り抜けていくさま、キナ子の銃を使ったアクション、拳で敵と対峙するさまは特に2人がかっこよく、おもしろかった。
 敵となる側の真理というのは納得しがたいものであり、今回のこの映画で悪の組織の犯行理由という真理はよこしまな部分が多く見られたが それだけが全てではないのだ。 彼らが言うことの中には筋が通っており、この社会の真実を述べているのがわかる。
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by jd69sparrow | 2006-02-26 00:43 | 映画タイトル か行

映画バトン


ろみさん
からいただいた「映画バトン」
始めてみたいと思います↓↓

■一年に何本映画を見ますか?
劇場では10本前後だと思われます。テレビやビデオなどは数えたことは
ないですが相当見てると思います。
■初めて見た映画
ドラえもん、クレヨンしんちゃんなどのアニメ映画でしょうか。
映画に興味を持ち始めてから劇場にて初めて見たのは「アルマゲドン」。

■最近見た映画
映画館では「PROMISE]、DVDでは「天使にラブソングを」を見ました。

■好きな監督・俳優
☆好きな役者さん☆
ジョニー・デップ
ジェラルド・バトラー
ヒュー・ジャックマン
ウィル・スミス
キアヌ・リーヴス
チャン・ドンゴン
佐藤浩市さん
真田広之さん
唐沢寿明さん
アンジェリーナ・ジョリー
レニー・ゼルウィガー

★好きな監督さん★
最近では三谷幸喜さん、堤幸彦さん、ジョエル・シューマッカー監督。
基本的には映画の雰囲気や出ている役者さんで見ることが多いです。


■思い入れのある5本
「マトリックス」
SFアクション好きにはたまらない一本です。三部作ですが個人的は第一作目が
一番です。あとの2作ももちろん迫力満点でよいのですが。 VFXが
全体に駆使されており、主人公ネオをはじめとする主要人物たちの
超人的なパワー、スピード、そしてアクションが最高です!!

「オペラ座の怪人」
ミュージカルや映画など数多くの役者さん、スタッフの方々により世に送り出された
オペラ座の怪人。哀しいけれど美しい愛の物語。原作も映画もその魅力は相当なもの。
もう一つのオペラ座の怪人物語「ファントム」もまたおもしろい。 昨年公開された
ジョエル・シューマッカー監督作品,オペラ座の怪人ではミュージカル仕立てに
なっており、ジェリーのパワフルな歌声がめちゃめちゃかっこいいと思います。

「パイレーツ・オブ・カリビアン」
ジョニーの名演技の光るこの作品はディズニーのアトラクションの世界観を
忠実に再現した映画だ。ジョニーにオーランドにキーラと出演陣が素晴らしい。
ストーリーのおもしろさカリブ海を舞台にした“カリブの海賊”の世界、そして音楽!
今年は続編も公開との話もあり非常に楽しみだ。

「スパイダーマン」
アメリカのコミックから飛び出し映画化された“スパイダーマン”はアクションの
魅力だけでなく,斬新なストーリーもまたおもしろさの一つ。続編ではスパイダーマンの
動きがより柔軟になり、話が進行していくとともにおもしろさも増していくという一押しの
映画です。

「スターウォーズ」
この映画はとても思い入れのある作品です、というのは映画により興味を
持つことのできたきっかけだからです。長きにわたり映画化にされ、そして愛され続けている“スターウォーズ”は自分の中でかなり大きいです。
旧三部作が最初に公開されて数十年がたち、新しく作り上げられた三作品は
最新技術により、より綺麗な映像とパワーアップした物語に興奮せずにはいられなかったです。


■憧れのヒーロー、ヒロイン
ララ・クロフト、マスク・オブ・ゾロ、ネオなどなど。

■次の人5人
フロッピーさま、moresroomさま、キキさまにお願いできたらと思います。
あと他にどなたかよろしければどうぞ。
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by jd69sparrow | 2006-02-25 12:21 | バトン

ターミナル

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 「人生とは待つことなのだ」という言葉、メッセージにこめられている。 リアルな人物にりあるな状況、この映画は決してありえない設定ではない。 そのリアルはストーリーだけでなく、舞台となる空港のターミナルもそうであうる。 何も知らずに見たらそこにある全てが本物にしか見えないと思う。 ほぼ1つの場所で映画づくりが行われている。スクリーンを通して見るより大きなセットで大きな空間なのだろう。 モダンなセット(お店)の集合体というカンジで色調も派手過ぎないカラフルでクリアに仕上がりでフレッシュでもある。
 空港で立ち往生した1人の男のドラマというストーリー内容はもちろん、リアルに築きあげられたターミナルも素晴らしいが,音楽にも役に応じて考えぬかれている点もすごいと思った。 メインとなる2人,クラコウジアという小さな国からやってきたビクター(トム・ハンクス)とフライトアテンダントのアメリア(キャサリン=ゼタ・ジョーンズ)が登場するシーンで使われる音楽で 東ヨーロッパにあると設定されているクラコウジアからやって来たビクターのシーンにはエスニック的な曲、アメリアのシーンにはアメリカンな音楽で、2つの異なったタイプの曲が流れるというのも中々ない(味わえない)のでいろんな意味でせいこうにできていると思った。
 「ターミナル」を見たきっかけはただ単にトム・ハンクスが言うあの日本語に聞こえるセリフが聞きたいという想いがあったからというのもあり、スピルバーグ監督とトム・ハンクスがおくるドラマという点に惹かれたからでもある。
この話がおもしろいのはまず第1に自分に置き換えて見れる点だ。 そのリアルさこそが物語をひきたてる要素の一つだ。
 ビクターが暮らすことになる空港はアメリカという国を圧縮した空間というのには納得。 常に動き休む暇のない,そこで働く人々と様々な国々からやってきたいろいろな国の人たちが行きかう、そんな中、ビクターは1人たたずみ自分のおかれている状況に恐怖を感じせざるをえない。 これに似た恐怖は母国を離れ 異国の地へ降りたったとき多くの人が感じることだろう。
 ビクターの物語は始めから終わりまでを通して、ステップアップしていく。 英語のわからないビクターはそこで多くを学ぶわけで、それと同時に見る者も多くを学べるのだ。 希望をすてない前向きさ、憎めないビクターの人柄には良い影響をまわりに与える力がある。 これはこの映画の楽しさのポイントといっていい。 また、ビクター自身も少しずつ変わっていく。
 そういう主人公のいろんな人々との出会いからうまれる感動はとても見ごたえがある。 さらにおかしな光景一つ一つは私たちを笑顔にさせてくれる。
 ビクターと国土安全局長との駆け引きもポイント。 笑い、感動、ロマンスの3大要素がそろったこの映画は“ほぼ完璧”!(*とある役者さんの言葉より。)
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by jd69sparrow | 2006-02-25 10:16 | 映画タイトル た行

CASSHERN

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 テレビアニメ「新造人間キャシャーン」から約30年たち,新しく実写映画として帰ってくる。 これはCGと実写の融合であり、人物と背景には違和感なく映し出されており 漫画の細やかな世界が大きく作りあげた。 スケールもかなり大きいもので新しくバージョンアップされたものでありながら、なんとなくレトロな雰囲気がある。 ゲームの世界のようにも漫画そのまま描いた世界のようにも見える。 工業がより進んだ世界なのに古きよき時代の要素がしっかり取り入れられているのではないだろうか。 監督はカメラマンとしての実力も高い,紀里谷監督とあって映像美が凄まじい(良い意味で)。 モダンアートだ。
 キャシャーンが超スピードで走り,戦い,宙に舞うシーン、新造人間が人間への憎しみをあらわにし、人間離れしたスピードと力をもって戦い、人類の住む世界を変えようとするさまは悲しみをおびながらも美しいものだった。
 「人はなぜ生きるのか」「愛し合うのか」、そして「戦うのか」といった素朴で現実的な問題を新造人間の口を通してこの作品は私たちに問いかけている。 複雑だけど そして戦いこそ全てと思われる,この物語の世界だけれど不思議と,私たちが生きる世界とつながっている。 これもまた悪とされる新造人間の真理というものにうなずける映画だ。
 新造人間は荒々しく、生命を犠牲にしてまでも人間に戦いのない世界を築きあげることの大切さを訴えていくが、その運命に光はなく 自分たちが忘れかけていた大切なことは哀しさもあったりするけれど、彼らがそれらを悟るときは霧が晴れたような明るい光が目の前に広がる。
 一見、暗い物語のようだが実際はそうではなく、1つのドラマなのだ。
 そういった深い深い意をもったこの映画は癒しをあたえてくれる。 一般でいうハッピーエンドとは一味も二味も違うけれど、それに初めて見た当時はそうは思わなかったが 思うにハッピーエンドではないかと思う。 私にとってこれは今まで考えてきたハッピーエンドをくつがえすものであり、 「主人公とヒロインが幸せな笑みをうかべ、幸せなに暮らす」とういうカタチだけがそうであるわけではないことを学ぶことができた映画である。
 役者さんたちは実力派、あるいは個性派ぞろい。 唐沢さんの力強い演技や目力、お笑い芸人,歌手,役者とマルチな本能を持つ宮迫博之さんの一役者としての素晴らしい演技などには注目すべき。 また、宇多田ヒカルさんが歌う主題歌は映画の内容が実によくメロディにも歌詞にもこめられているようだ。 エンドロールで流れることで物語がフラッシュバックされる。 どの点においても非の打ちどころがない。
 
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by jd69sparrow | 2006-02-24 17:29 | 映画タイトル か行

紅の豚

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 舞台はイタリアの綺麗な海、戦争が終わり 街中には飛行艇のりたちがあちらこちらで歩いていた頃の話。 青々とした澄み切った海をバックに大空を舞う一基の赤い飛行艇があった。 彼は名の知れた飛行艇のり・ポルコ。 元は人間だったが 今は二足歩行の豚。 飛行艇のりの帽子とゴーグルをつけ、黒いサングラスをかけ 立派で整った髭をたくわえている。 その姿はにくめないし愛着がわく。
 わりと無口でクールなポルコは誰もが引き寄せられる。 今ある自分に不満をいだくことなく豚として歩んでいる人生を満喫しているよう。
 飛行艇のりとしてのプライドが高く、人に自分に厳しいけれど人間らしく顔をぽっと顔を赤らめるところがおもしろく、かわいい。 見た目が豚でもやっぱり心は誇り高き飛行艇のりのままなのである。 そんなポルコをねたむ同じ飛行艇のりも多い。 けれど彼らは敵にあたるわけだが、しっかりとしたわきまりとケジメを心得ていてこちらもまた,にくめないキャラクターなのだ。 飛行艇を操るのが大好きなバカだけどにぎやかな人達。
 空賊に、それを狙う賞金稼ぎ、そして空軍といった空の男たちと、彼らを支える陸の女たちとのにぎやかなやりとりと、バカ騒ぎ、ときに切ないシーンあれど、そこにいる皆が皆,幸せそうに毎日を過ごしている。 こんなに楽しくて、静かな映画づくりをする宮崎監督作品は実に落ち着きがあり、見ている側としても、とても落ち着いて見ること、楽しむことができる。
 同じ意地っ張りで頑固モノのポルコとカーチスとの決闘、というより喧嘩はおもしろく、どこまで続くのかという期待があった。 結末までちゃんと綺麗にまとめられ、様々な想像をふくらますことができる。
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by jd69sparrow | 2006-02-23 22:10 | 映画タイトル か行

アラジン

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ディズニー・アニメーション映画の中でもかなりのヒット作「アラジン」。 第2作,第3作があり、3部作で構成されたアラビアを舞台にした物語だ。
 有名人の方が声優をつとめるというのはごく最近からだと思っていたが,この映画で既に有名人の方が起用されていた。 アラジンの吹き替えを羽賀研二さん、邪悪な男・ジャファーを宝田明さんが吹き替えをしていたのである。 お二方ともマッチしているけれど 特に宝田さんはうまいと思った、声優さんがやっているものとばかり思っていた。 もっと驚いたのはジャファーの身分。 ただの悪どい魔法使いではなく アグラバーの王宮で王に仕える国務大臣だったのだ。 
 前半はアラビアンな、というかアラビアンらしさがよく表れており イラストのタッチもイメージにあう。 後半はロマンティックなシチュエーションがあり お決まりともいうべく悪との対決がメインに。
 アラビアが舞台となっているが アメリカンチックだったりとかディズニーキャラクターがかわったカタチで隠されているのは実におもしろく,ディズニーらしさが感じられ 「あれっ?」という疑問のまじったサプライズが観る者を楽しませてくれる。 楽しませてくれるといえば、ジーニー。 とてつもなくハイテンションで、ノリノリな魔人はエンターテイナー! それを吹き替えするのは声優の山ちゃん(山寺宏一さん),その人以外にはありえない。 山ちゃんのハイテンションな演技のベスト3をつくるなら ジーニー、「マスク」の主人公(ジム・キャリー)、「フルハウス」のジョーイというカンジ。 
 映画の中ではおそらくほとんどCGはなく、イラストだけ(手作業と思われる)で人物が動いたり、様々な色彩が彩られたりとか、15年くらい前に公開されたこの作品を観るとディズニーが常にアニメーション映画のトップ,一歩先を進んでいたことがうかがえる。 世界で考えると宮崎駿作品とディズニーとが並んでいる,技術の高いものとして。 
 貧しいけれどダイヤモンドのように輝いた心を持つ青年アラジンと アグラバーの姫・ジャスミンの身分違いの恋物語もこの映画の中にあり、もう一つのテーマとして描かれてるのはアラジン」自身についてと アラジンの冒険。 相棒・アブーと身軽にアグラバーの町を走ったりなど動き回り、その器用さ,ポジティブさもアラジンという青年の主点。 そこにさらにジーニーのエンターテイメントショーがかわり、かなりおもしろくなっている。
 映画の中に流れる曲や登場人物たちが歌う歌は強く印象に残ることだろう。 はじまりの曲とアラジンとジャスミンの2人の世界観と 世界の広大さが強く印象に残る。 オープニングは1つの歌の中に物語の説明がされ、表現されており、これから始まるストーリーを語り,アラビアンな世界へと観る者をいざなう。
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by jd69sparrow | 2006-02-22 20:40 | 映画タイトル あ行

アイランド

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 比較的現在に近い未来。 ハイクオリティーなシステムに恵まれ、囲まれ人々が生活している。 人間のクローン技術が今よりずっと発展されていた、巨大な施設を築きあげられているほど。 主人公リンカーン(ユアン・マクレガー)とジョーダン(スカーレット・ヨハンソン)はそこに生きていた。 彼らもまたクローンなのである。
 リンカーンは自分の正体を知らず、しかし 選ばれし者が行ける夢の国“アイランド”に、そして自分自身の存在理由に疑問をいだき、ジョーダンと共に真相と真の世界をあばくことを決意する。
 監督はマイケル・ベイ、彼のこだわる映画づくりはとてもハードなもの。 主人公たちは常に動き回り,走って走って走りまくる。 だからマクレガーもヨハンソンもこのハードなアクションをこなせるというのがすごい。 ベイ監督により現代モノアクションはこれほどまでのこだわりと、少年のような冒険心や好奇心などといった心があってこそこの映画のような素晴らしい作品をつくることを可能にしたのだ。
 スピード感のあるストーリー展開とカメラワーク、カーアクション。 カーアクションでは,車がこを描くようにきれいに回転していくし、「アイランド」ではもちろんベイ監督が手がける現代あるいは未来アクションは、主人公や主要な人物を演じるマクレガーのバラエティに富んだ演技力がこれでさらにわかることだろう。 「アイランド」のようなアクション、「スター・ウォーズ」シリーズのようなSFアクション、時には「ムーラン・ルージュ」のような歌って踊る恋愛ものだったりとか。
 クローンには人が利益をえるための道具,ここでは製品として扱われている。 この映画はクローンたちの自由を勝ち取る物語だ。
 おもしろいところ、やっぱり敵に追われるアクションシーン、それと クローンを作る謎の組織の仕組みで重要な事実の1つ。 それはクローンがクローンを作るという点。 人ではなく。 つまり白いスポーツウェアのよんば服で統一されたクローンたちは本物の人間のために働く労働者でもある。クローンのいる施設(主な舞台)のシーンには多く青がふんだんに使われているのがとても鮮やかでキレイ。 前半は特に。 人の住む社会の両方が出てくるが近未来映画ということが、冒頭から流れる,施設内だけでそれを明らかにされている。 臨場感あふれる映画だ。
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by jd69sparrow | 2006-02-21 09:02 | 映画タイトル あ行

レジェンド・オブ・ゾロ

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漆黒の愛馬にまたがる黒いマスク、マント、帽子と黒ずくめの,民衆の英雄ゾロがアメリカの(メキシコ)大地を駆け巡る。「マスク・オブ・ゾロ」から約7年とい月日が流れた。 再びアントニオ・バンデラス(アレハンドロ/ゾロ)キャサリン=ゼタ・ジョーンズ(エレナ)マーティン・キャンベル(監督)、スティーブン・スピルバーグ(製作総指揮)などおwはじめとする実力派のキャスト・スタッフの方々による“映画人”が再結集した。 前回と大きく変わったのは主人公のアレハンドロこと“ゾロ”とエレナの関係。 夫婦で子供もいるということ。 設定でも10年、第1作目が公開してからもほぼ同じ分、時が過ぎているということになる。 ラテンの魅力を解き放ち,ちょっとスペインなまりの英語とセクシーさでツボをつかむバンデラスは、実際も結婚をしていて、役者であり父親でもあるという役により近い,というよりむしろ同じ環境下にあるので それが作品にも強く生きているのだと思う。 「レジェンド・オブ・メキシコ」のようなワイルドな役柄も演じつつ、「スパイ・キッズ」のような今回のこの作品と同じ、親子の絆がテーマの作品にも出演されているので“パパ”といイメージがついてきていることも確か。
 40代半ばで、こんなにもスタイリッシュな身のこなしができ、スタントにも挑んでいくというのはちょっとやそっとでできるものではない。 鍛えられた体を見ても若々しさがなおもみなぎっていのがわかる。
 ロマンチストが言うようなくさいセリフは西洋系などの外国の方々が口にすると、日本人からしても、外国の方々からしてもいいtころになってしまうだろう。 そんなセリフ」をバンデラスはさりげなく自然に表現している。 もう一つ、やんちゃ坊主さながらの童心が大人の男になってもあるというのは理想の姿・あり方の条件と言える。
 ゾロは人々を救いたいという強い責任感、家族を大切にしたいと願う心、さらに少年のようなところがあり、それは映画をより明るく快活なものにしている。
 ゾロとつながりのある人たちのほとんどはタフであることにまず驚き、特にエレナ、ゾロ(アレハンドロ)の息子ホアキンのデ・ラ・ベガ家は、「フルハウス」のターナー家を思わせるノリのよさとユーモアがおもしろいところ。 それによってだんだんと話が進むにつれて楽しさを増してくれる。ゾロの愛馬トルネードからホアキンにいたるまで。
 ホアキンは父親ゆずりのすばしっこさと力強さと、母親ゆずりの賢さを兼ね備えたジーニアスな10才。 ホアキンを演じるアドリアンくん自身も母国語のスペイン語だけでなく英語もすらすらというのはあるものの,日本人の子供が義務教育で英語を学んでも話せないケースが多いのに、こうもベラベラと話せるというのは敬うべきだと思う。
キャサリンが演じるエレナもまた前回よりパワーアップし、アクションシーンもだいぶ増えている。 ふわふわなドレスを着ながら、次々と技をクリーンヒットさせていくのはかっこよく,かっこいい女優を選ぶなら まずアンジェリーナとキャサリンは相場としてあげられる。 ヒーロー一家というか、格闘一家というか...
 人間味のあふれる英雄ゾロ。 キャンベルやスピルバーグがこだわったロケによりリアルなアクション、最後の決闘シーンは大がかりでダイナミックに表れている。 誰もが気持ちよく,それでいて満足できる結末を良ければ、古典的な仕上がりもまた良し。
 19世紀半ばの豪華な衣装、“カルメン”のような(というか実際に使われていると思うが)美しい音楽もこの映画らしさが100%出てて、ひのうちどころがない。 ツッコミどころがあるのも、アクションコメディ的なところも同じく。
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by jd69sparrow | 2006-02-20 19:59 | 映画タイトル ら行

愛しのローズマリー

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 ちょっとおかしな恋愛コメディ。 主人公ハルは善良で寛容な男、ただ一つを除いて...。 それは異性を見る目だった。 幼い頃に父親から託された言葉がハルを洗脳したのか 異性に求める理想があまりにも高く、うわべだけで異性を見ていた。 批判されてもその点だけはゆずることはなかったのである。 
 ある日一人の男との出会い、それによりハルの異性を見る目が変わってしまったのだ。 異性の誰もが美しく見え、見てくれではなく、心の美を見え、見るようになる そんなハルが真の意味美しい人を見極める葛藤の物語。
 ハルのビジョンと普通の人々のビジョンとが交互に描かれ、ハルのビジョンには女性そのものだけが美しく見えるというのがおもしろい。
 基本的な人としての部分は変わらない、しかしあきらにはじめと終わりとでは主人公の性格やイメージが違う、というより変わった。 それは文学的視点から見てもおもしろい手法。 うんと昔、主人公の性格というのは最初から最後まで決して変わることのないものだった。 しかし その後 月日が流れるとこの,はじめと終わりとで主人公の性質が変わるというものが登場したようだ。 その理にこの映画があっているといわけである。
 物語のおもしろさもすごいが特殊メイク術も違う意味ですごいと思った。 それを施すスタッフの方々の実力はもちろんだが、特殊メイクをしたうえで、あそこまで頑張った役者の方々も尊敬に値するだろいう、さすが!!
 よくよく考えてみたとき、SMAPの番組のコントにあった“ゴロクミ”を連想したのは私だけだろうか。 いずれにしても役者さんの根性ぶりがうかがえる。
 「スクール・ロック」の時の役柄、そして自身としてもロックを愛する熱い人というはじけたキャラが印象的なジャック・ブラックが「愛しのローズマリー」で見せた顔はとてもお人よしな顔、きれいな心を持った顔なのである。
 ハルとローズマリーは逆転カップル、最後の結末まで、思わず笑顔がこぼれてしまう。
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by jd69sparrow | 2006-02-19 12:19 | 映画タイトル あ行