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天国の本屋~恋火

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 花火大会と言えば夏の風物詩で、最高のロマンティック・イベントである。 主人公たちの暮らす田舎町では花火大会が開催され、さらに“恋火”(恋する花火)という花火があった。 その“恋火”のもとで出会った二人は深い関係になれるという迷信か事実か,そんな話があった。 不思議な御伽噺のような素敵な物語である。 “花火”、“天国の本屋”、“永遠”(という名の曲)がこの話を見るポイントなのだ。
 主人公健太はピアニスト、しかしある日所属していた会社をクビにされてしまう。 訳もわからずたどり着いたのは居酒屋。 居酒屋のオヤジにグチをこぼす健太、ふと気づくと彼は見知らぬ世界にいた。 そこは“天国の本屋”。その名のとおり天国にある本屋なのだ。 健太はその本屋で働きながら自分がここに来た意味を知る。 現世で居酒屋のオヤジ、天国では“天国の本屋”の店長のヤマキは言う、「人間の寿命は百歳。 しかしその途中で死んでしまう者もいる。そんな人たちが集まるのが“天国”。天国ではそこへやってきた死者たちが(死んだときの姿のまま)百に到達するまでの残りの人生を送り、百を迎えたものは新たな命として(現世に)生を受ける」と。 一方、現世ではもう一人の主人公かなこが彼女の住む町で花火大会を企画し、彼女の叔母が生前好きだった、“恋する花火”をあげることを望んで奮闘していた。 現世と天国の二つの舞台による二部構成である。二つで一つなのだ、現世とあの世の世界は隣り合わせであるように。 現世とあの世の世界、つまり天国は遠いようで近くにあると思うのだ。 現世が表なら天国などあの世の世界はその裏と言えよう。 だからこの物語も二つで一つ、万物もまたそれであろう。 
 現世にいるかなこ、天国にいるしょうこ。 二人は叔母と姪の関係でしょうこと、大人になったかなこは瓜二つと言っていい。 二人は家族の関係はあったにしろ別人、だけど持ち前の優しさと女性としての外面・内面の美しさは二人が共通してもつものだ。
 しょうこもピアニストだった、健太もまたピアニスト。 “天国の本屋”で出会った二人はそんな共通点あってしょうこが完成できずに終わってしまった曲を完成させようとつとめることとなる。 そんな二人の模様と現世でのかなこが彼女の叔母が夢見たことを熱心に自分のためだけでなく、いや むしろ叔母のために懸命に“恋火”あげようと努力に努力を重ねるさまがとても見所である。 「世にも奇妙な物語」のようでもあるが、とっても素敵な話。 大花輪の花火とピアノの鍵盤から奏でられる調べ、なんとも美しい場面、とても素晴らしい不思議な物語なのだろう。
 詩を読むときのように穏やかな気分になれる。 本を朗読してもらい、物語を読むのではなく音として楽しみその物語を心に思い描く。 最近では本はただ黙読して楽しむでけでなく、朗読を聞いて楽しむというカタチもあり,「ハリー・ポッター」がその例としてあげられるだろう。 物語は音として楽しむのとただ黙って黙読し、独自の世界を心の中で築き上げるなどと楽しみ方は一つではない、そう気づかされた映画なのだ。
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by jd69sparrow | 2006-08-31 23:43 | 映画タイトル た行

ウォーター・ボーイズ

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 冬の定番映画が「ホーム・アローン」が一つとしてあげられるように夏の定番映画といえば「ウォーター・ボーイズ」である。 映画化されてから特別企画ものをいれて全部で三作ものドラマ化もされ、その中には映画版キャストの出演をあったりとか嬉しい要素もいっぱいつまっていた。 例えばドラマ化第一作目には映画版で個性キャラであった佐藤(玉木 宏)、第二作目には乙女系キャラ早乙女(金子 貴俊)が登場した。 いずれもサポートキャラとして。ちなみ第一作目には映画で登場した先生たちや主人公たちを支えてきた登場人物が映画に引き続き同じキャスティングで登場をしている。 2005年まではドラマを飛び出しショーが開催されるほど。ボーイズたちのシンクロにかけた熱い夏の青春の物語である。
 舞台は海の見える町の男子校・唯野高校。 そこの水泳部は弱く、今では鈴木ただ一人と廃部寸前となりはてていた。 そんな時、唯野高校に新任の佐久間先生という先生が赴任してきたことで鈴木をはじめとするボーイズたちはシンクロを知り、はじめるきっかけとなったのだ。 5人でシンクロチームが始まり、彼らは水族館で働くイルカのトレーナーの磯村にこきつかわれつつもそんな中でシンクロを完成させるヒントを得ていく。
 青空の下で繰り広げられる青春が熱い! 高校生らしい甘酸っぱいラブストーリーや矢口史靖,独特のほのぼのとしたコメディなどがとてもおもしろい。 思わず笑みがこぼれてしまう。竹中直人さんは「ウォーター・ボーイズ」と「スウィング・ガールズ」の矢口史靖作品,二作品に出演されており、その役どころというのは主人公たちにとってとても大切な役割を果たしている。 二作品ともに言えるのが主人公たちを導くという点であろう。 しかもそれは彼の演じるキャラクターにそういう意図はなく、いつの間にやら本人が気がつかぬうちに彼らを導いているようである。 ふざけているキャラクターのようでかかせない登場人物なのだ。
 磯村があれよあれよと言っている間にボーイズたちはシンクロの技術を身に付け,成長していくのだ。 最後の見せ場、“ウォーター・ボーイズ ショー”こそが映画・ドラマ合わせて一番の見所でありクライマックスなのである。 男のシンクロの素晴らしさがわかる。 綺麗に組まれたフォーメーションと“ウォー・ボーイズ”ならではの観客をわかせるパフォーマンスの数々。 真正面から、あるいは真上から、いろんな角度で見る彼らの演技はとても見ごたえがある。 終盤は特にクライマックスで、ちょっと見ている側もハラハラドキドキなのである。 この物語には成功も失敗もはっきりと分けて描かれており、最後見終わったあとは心地よい感じがすることだろう。
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by jd69sparrow | 2006-08-30 18:43 | 映画タイトル あ行

昔バトン。

いつもお世話になっていて、同じジョニーでいらっしゃるBlue Treeさんよりいただきました。
「昔バトン」です。 毎度のことながら答えられる範囲でお答えします。
すみません(>_<)


●Q1●あなたは昔は何系でしたか?(ヤマンバ、ヤンキー、オタクなど) 
 
 あまり しゃべらない子でした。
 中学、高校時代は一部ではオタクと見られていたようです(否定はできませんが)
 自分では「いまどきの~」ではありませんでしたが、、普通かと。
 あと、友人からは天然と言われてましたね。

●Q2●あなたは昔何か習いごとをしてましたか?
  
  公文式(小学校低学年くらいまで)、近所の塾(中学あがる前まで)、
  ハタセントラル(小学校低学年頃) ぐらいですかね。
  習い事はあまり続かなかったです(汗)  

●Q3●今と昔、一番変わったなーと思うことは?

  性格。 頭のネジがどっか吹き飛んじゃいました。 ボケボケになり
 早くも老化現象?!(笑)  

●Q4●今と昔、一番変わらないなーと思うことは?

  顔。 顔だけは幼稚園くらいからほとんど変わってないようです。

●Q5●昔からのトラウマはありますか?

  トラウマとは違うかもですが,暗いところがちょっと苦手、夜,後ろが気になったりとか。
    
●Q6●昔なりたかったものは何ですか?
  
 声優…かな?

●Q7●あなたの昔の失態を教えてください。

  なんでしょうね~ スラダンに憧れ、バスケ部に入部して、一度か二度でて
 幽霊部員に・・・

●Q8●今と昔の異性の好みを教えてください。

 昔は、とりあえず顔が良くて優しければ良し!みたいな感じでした。
 今もそれを少しひきずっていますが 自分を理解してくれて全部受け入れてくれる人。
 
●Q9●できるなら、あなたの昔の写真をはりつけてください!
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 すみません、ここだけはご勘弁を! 
 ただ、絵に描きやすい顔だと思います(笑)
 (右図:昔というより今ですが、絵に描いてみました、動物キャラクターっぽく)

●Q10●過去を知りたい人に回してください。
   
  えーと、いつもここに遊びに来てくださる方でまだこのバトンをお持ちでない方。
 (morreysroomさん、フロッピーさん、ろみさん、ファーさん、bara_ayaさん、サナダさん
 にお願いできればと。)
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by jd69sparrow | 2006-08-29 17:57 | バトン

クリムゾン・リバー

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 ニーマンス警部の事件簿。 彼の巻き込まれる事件は謎につつまれた不気味で残酷な事件なのである。 彼は一匹狼的で堅物な刑事であるが実は犬嫌い。犬を目の前にしただけで固まってしまうほど、察するにその理由というのも彼のイメージからは想像できない笑い話のようなものではないだろうか。 そんな一面がニーマンスの堅く気難しい印象を和らげ、親しみに似たものを感じさせるのだろう。 彼の相棒は彼のいる地域に赴任したばかりの警部補マックス。 短気で熱くなりやすい男だが体術に長け、優秀な刑事なのだ。 彼らは奇怪な連続殺人事件の真相を迫っていく。 複雑にからみあった事件の糸、ニーマンスとマックスはその糸をほどくことで事件を解き明かしていくのだ、からみあった糸の奥には事件の謎の鍵が隠されているのだと思う。 事件の裏に隠された組織の存在、その謎の組織が奇怪な事件と深く関与していて ニーマンスたちの影にひそみ,時には襲ってくる静かなる敵がいる。 これがこの作品の特徴のようにも思う。
 ニーマンス警部は謎で奇怪な方法で起こった事件を知り、事件の真相を解くための強力な協力者に出会い、事件を追っていく中で同じ事件を追う刑事に出会う。それが警部補マックスである。 事件に関わっていくことにより彼ら自身の身にも死に落ちかねない危険がどんどんと襲い掛かってくる。 無言で近づいてくる敵の魔の手が彼らに触れる。 その先に見えたものはまさかまさかの驚愕の真実だった。 
 ジャン・レノ、ヴァンサン・カッセルの二大スターが共演。 彼らに共通するのは彼らの選ぶキャラクターにあり,悪役と良い役との両方がこなせ、その役が例えスナイパーだとしてもいい味を出し,悪役にしても濃い味を残し 時には魅力さえ感じさせてしまうように見せるということだと個人的には思うのである。
 物語で見れるミステリアスさはこの作品の魅力でもある。思わずぞっとしてしまうような被害者たちの末路。 何かの儀式のあとのようにそれらは発見されるのである。 そこが不気味さをよりいっそう増させるのだ。 ちょっと恐ろしいけれど見てしまう、あるいは先が気になる,というおもしろさが味わえる映画。
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by jd69sparrow | 2006-08-29 00:15 | 映画タイトル か行

マスク2

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 マスク伝説に新たな1ページ! あのマスクはさまよい続けある男のもとへやってきた。 いたずらの神様のマスクをめぐる騒動が起こる。 マスクをつけた者はその者の願望がマスクにより叶えられるがその方法は大胆かつ大きく出てくる。 そしてマスクはつけた者によってよくも悪くも働くのだ。 ぐるぐると竜巻のように現れ、トゥーン・ワールドにでも訪れたかのような感覚で、マスクは楽しませてくれる。 つまり、善良な者がつければマスクはつけた者の願望を強く引き出してくれるわけでかぶった者をハイテンションでおもしろキャラに大変身させるのである。 今度は原題「Son of the MASK」とあるように“マスクの子供”が主人公と言っていいだろう。 “マスクの子供”というのはマスクをかぶった者(かぶったままの状態の者)とその妻トーニャの間に生まれた“マスク”の遺伝子を持って生まれた子供アルビーのことである。 今回はマスクをつけずして“マスク”のパワーを使うことのできるスーパー・ベイビー、また アルビーに嫉妬したアルビーの父親ティムと母親のトーニャの愛犬オーティスとの決闘も見所。 そしてマスクの持ち主で災い(いたずら)の神ロキと“マスクの子供”と“マスク”を追い求めて来る。 彼もまたマスクなしで“マスク・パワー”が操れるのである。
 アニメ会社で働くティムは下っ端の仕事しかやらしてもらえないお人よしな男であった、そんな毎日に嫌気がさしていたティムの元に不思議なマスクが舞い込んだ。 それを手にした彼は“マスク”をつけたハイテンションな緑男(みどりおとこ)に大変身、そのおかげで彼に幸せが次々と訪れる。 会社では昇進、トーニャとの間には息子が。 しかしその息子には“マスク・パワー”が備わっていたのだ! 息子アルビーに振り回せられ、その影ではマスクをつけた愛犬オーティスがアルビーを嫉妬の目で見て悪巧みをしていた。 一方で父親に見放され、マスクを取り返すことを言い渡された神,ロキがなんとかして名誉挽回をはかるべくマスクを追っていた。
 前回とは全く新しいキャストに新しい設定で再び登場した「マスク」だが、「1」とのつながりは不思議なパワーを持つ“マスク”と別の犬としての登場だが同じ種類の犬である。 こちらは「1」では“マヨ”という名前だっただろうか。 メインとなるのはあくまでアルビーとオーティスなので男がマスクをつけ暴れまわるというのは少なめでパフォーマンスも控えめ。 「2」ではロキ、アルビー、オーティスを見るもの(作品)なのだ。 彼らの暴れん坊ぶりがバラエティ豊かとなっている。 個人的にはマスクをつけたティムが少なめなのがちょっと心残りだが、短いその時間の中にエンターテイメントがあったり、ちょうどいい具合に登場したりというのは嬉しいところ。 コメディ満載の作品であるが、父と子の家族の絆が芽生えるというちょっぴり感動も含まれている。
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by jd69sparrow | 2006-08-28 00:17 | 映画タイトル ま行

下妻物語

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 ひらひらな服を愛する女の子がいた、彼女はフランスのロココ朝時代のファッションと生き方を好んでいた。 いわゆるロリータファッションである。 彼女は龍ヶ崎桃子、父親はヤンキーで,人としては ダメダメな父親だった、母親も生き方としてダメダメな父親と遠からず。 そんな両親のもとこの世に生をうけた桃子はロリータファッションに目覚めたが、家は貧しかった。そんな中イチゴと出会う。 桃子は自由な生き方を選び、ファッションに熱をそそぎ一人だった。 でも自由な生き方を好んだ彼女は例え一人でも楽しく生きられれば良いとしていた。 イチゴもまた一人だった。 しかし桃子とイチゴは全く正反対な女の子で、イチゴは一言で言えばヤンキーで、金髪に黒い目元と口元のメイクで決めていて桃子と同じ高校生の彼女はスケバンスタイルといういでたち。 少女漫画から飛び出したかのような桃子と不良のイチゴ、一見つりあわない二人は離れられない存在となっていく。 これは桃子とイチゴの友情物語なのである。
 この映画を表すなら劇画タッチで描かれるレトロな風味の少女漫画のようだ。 ヤンキーがいて、安さに目がない人々がいて。 シーン一つ一つの見せ方はとても独創的で歩きながらでもついつい夢中になって読んでしまう漫画を手にして読んでいるという感覚で楽しめる。 桃子が語る下妻の人々と彼女の生い立ちなど、つまり桃子の語りで物語が語られる部分があってときにはまとめられるところもある。 そこで描かれる世界のノリのよさがとてもおもしろく、彼女がイチゴにするツッコミも鋭く的を射ていておもしろい。 おもしろさを求めたりとか自由な暮らしを満喫する彼女であるが彼女の言うことには筋が通っていたりして とても賢い人物のようでもある。
 イチゴはツッパっているけれど心優しく情に厚い女の子。また、恋に不器用でもあった。 彼女は一人で生きようとし、かたくなに一人になろうとする桃子に歩みよる。 彼女には人としての大きな器があって人生のたてまえを心得ていた。 イチゴが友情や絆にかける気持ちは熱い、そんな彼女の人間味の深さというのが彼女の魅力である。
 桃子はイチゴに出会い,イチゴにだんだんと心を開いていき,またイチゴも本当の友情を見つけ 二人はまぶたちのように絆を深め、気づくとお互いがお互いのために体を張っている。そして二人ともが自分の道を新たに見出していくのである。 笑いと友情の物語なのだ。
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by jd69sparrow | 2006-08-27 00:07 | 映画タイトル さ行

最近バトン。

古くからの友人ハロウィン*さんからいただいた「最近バトン」というものです。
では早速。

①最近の嬉しかったことは???
高校時代の友人&先輩とお食事とカラオケ、友人と三人で海へ。

②最近の悲しかったことは???
友人がしばらく海外へ行ってしまうこと。 

③最近のマイブームは???
携帯のカメラで自然の風景写真をとる。

④最近驚いたことは???
家の前に大きいマンションが!!

⑤最近もらったものは???
友人からいただいたお土産の梅チョコウエハースとプレゼントw

⑥最近感じることは???
痩せないとなぁ~

⑦最近テンションあがったことは???
①で書いた友人と三人で海へ行ったこと、久々の海だったので。

⑧最近食ったうまいもんは???
①で食事した際に食べたお好み焼き☆

⑨最近買った高い物は???
秋物の服のセット。  

⑩最近気になることは???
最新の映画w

⑪最近の口癖は???
「なんか~なんだよね」、「~な今日この頃」ってな感じで。

⑫最近見てしまうテレビは???
「はなとび」と「フルハウス」。 

⑬最近の若者についてひとこと
マナーは守りましょー

⑭最近好きになった有名人は誰???
最近というかずっと好きなのがジョニー・デップ!

⑮次にまわす5人。
サナダさん
morreysroomさん
bara_ayaさん
non_non21さん
ろみさん

※一部、項目の内容変えさせていただきました、ご了承くださいませ。
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by jd69sparrow | 2006-08-26 13:39 | バトン

タッチ

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 野球が大好きな両親たちから生まれた男の子の双子の兄弟と女の子、兄弟は上杉家の子供,達也と和也、女の子は隣の家に暮らす浅倉家の一人娘 南である。 三人はまるで一つの兄弟のように仲良しで野球が大好きな少年少女へと成長していく。 兄はぐうたらで弟は優秀でしっかり者とまわりの環境から比べられる中育っていくわけで,仲良く楽しくしていく一方で達也はそんな暮らしにちょっとした憂鬱感を感じていたのではないかと思う。 あだち充原作の青春物語が映画化された。 それは高校野球に,甲子園に情熱をかけた高校生たちの話である。 「タッチ」は漫画やアニメで愛されてきた言わば国民的漫画に等しいだろう。 夏の全国高校野球が開催される時季、「タッチ」を見て青春を味わうというのは夏の季節にカキ氷を食べることのように夏にぴったしの映画なのだ。 青春と感動、さらに甘酸っぱい三角関係の恋との三つの要素のハーモニーが奏でられる。 この作品の原作やアニメを見て思うのは登場人物一人一人がのびのびとした雰囲気の中、彼らの誰もが愛すべきキャラクターの持ち主であり、物が立ちのタッチとしてはとてもほのぼのと描かれてる、登場人物がただ走っているだけでもそのほのぼの感が出ておもしろくバックが白く,登場人物の周辺だけが色が柔らかく描かれていたりとか独特の世界観が和みを与えてくれる。 そんな「タッチ」の実写版は原作のほのぼのとして空気を残しつつ新たな「タッチ」の世界観が創り上げられているのだ。 ふわっとした感じもまた素敵。 
 生まれた時から一緒だった三人は高校生に成長した。 和也は明星高校の野球部員で一年にしてエース、南はそのマネージャーで達也は幼い頃からずっと三人でやっていた野球から離れボクシングに明け暮れていた、甲子園を間近に控えた頃 悲しき事件は突然彼らを襲った。 その事件の後から達也は弟の代わりにマウンドに立つことになる。 南の願いと自らの願いを胸に達也は投げる球,一球一球に思いをこめる。 たくましく成長し、自分を見つけていくのだ。達也は南を甲子園へ連れて行けるのか。
 達也、和也、南の青春ストーリーであるが、原作ではどちらかというと達也に主点が置かれていたようにも思える。 とは言え映画では誰か一人が薄れるというわけではなく三人の主要人物たちがバランスよく描かれているようである。 サブキャラクターたちも出演時間はさほど多くないものの存在感を残し、とても魅力的。 達也を支える原田や、明星,上杉兄弟のライバル校の選手・新田である。 個人的には今度また作られるならコメディ要素も青春と同じくらい色濃くして欲しい。 マスコット的な存在でもある三人の成長を見守ってきたものの一員,上杉家と浅倉家の庭でいつも駆け回っているパンチも映してもらえたらと思うのである。
 
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by jd69sparrow | 2006-08-26 01:33 | 映画タイトル た行

スーパーマン リターンズ

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 ヒーローの代名詞的でもある「スーパーマン」は最初の公開から約30年たった今、復活をとげた。 誰も知っているキャラクターの五本の指に入るようだ。 テレビドラマシリーズになったりアニメになったり,映画は過去に4作という快挙! そして今、クリストファー・リーブの後を次ぐスーパーマンとしてブランドン・ラウスという人がこの「リターンズ」という壇上に上がった。 監督から俳優まで新しくなったわけだが期待を裏切らぬ“スーパーマン復活”であると思う。 「スーパーマン」を最初に演じたクリストファー・リーブのスーパーマン像のイメージとほとんど変わらずその良さが出ていたことだろう。 素顔を出しているヒーローが実は少ないという事実はとても意外だ。 (「スーパーマン」の記事でも触れたが)考えてみると今人気を集めている映画は根元にスーパーマンの要素が根付いていてそれはヒーローとしての素質だったりヒーローの“仮面”の下にある彼らの素顔や人間性だったりする。 
 スーパーマンが復活したのはヒーローの始祖たる彼の光がこの時代に照らすことを必要とされたからなのかもしれない。 話は前作とつながっているようで強敵レックス・ルーサー、スーパーマンの永遠の恋人ロイス、スーパーマンことカル=エルが地球でクラーク・ケントとして暮らす,そこでの母親マーサなどといったキャラクターは今回でも登場し、重要な役割を果たしているのだ。 現代によみがえったスーパーマンは技術の発達により,ますますスピード感あふれる空の旅が素晴らしい。 びゅんびゅんと瞬く間に空を駆け抜けていくし、人の声を聞き分け即座にかけつけたり、ヒーローらしいヒーローである。
 スーパーマンが地球を離れて五年がたった。彼は旅から戻ると環境は変わっていた、その中で大きいのはロイスの現在。 家族がいて,さらに新聞記者としてキャリアは確実に上がり,クラークとは当然の差,距離が離れていた。 “変わらないと思っていたことが変わってしまう”というのはこのこと。 なんだかわいそうでたまらない。 どんな理由にあったんいせよ。 そしてレっクス・ルーサーの脱獄と復活とげられスーパーマンに,そして人々を襲う。 彼は自らの野望の実現と自分を刑務所へ送ったスーパーマンへの復讐を誓っていた。 彼が強敵な訳は頭脳明晰さとスーパーマンの弱点を知る数少ない存在だからであり、スーパーマンを弱点からじわじわと責めてくる恐るべき敵。 しかし、スーパーマンの優しさやパワーに劣らぬ悪役としての魅力が彼にはあり、シリーズの最初から登場する。それはポール・ニューマンからケビン・スペイシーへと受け継がれ、悪い奴だけどユーモアというかお茶目さがあり、そんな彼の頭はすっきりとしているという点が彼のおもしろい点でもある。レックスにスーパーマンに匹敵する超能力がないにしても彼には頭脳があり、スーパーマンと彼との戦いは長きにわたる。 そして今回は無敵に思えたスーパーマンも危機にさらされることになる。そしてロイスとの恋愛模様も見逃せないところである。
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by jd69sparrow | 2006-08-25 01:34 | 映画タイトル さ行

ジキル博士はミス・ハイド

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 「ジキル博士とハイド氏」という作品がある、この話は主人公であるジキル博士が自らの研究によりもう一つの人格,ハイド氏を作り出してしまう。ハイド氏はジキル博士と違い善のない小男である。 近年、「リーグ・オブ・レジェンド」でも“ジキル博士とハイド氏”は登場し、最初の印象としてはこちらもジキル博士は善でハイド氏は悪というふうである。 この映画は「ジキル博士とハイド氏」をベースに つまり、ジキル博士とハイド氏の人としての特徴と仕組みを活かしたコメディである。ジキル博士は主人公のリチャード,ハイド氏は彼の主人公のもう一つの人格“ヘレン・ハイド”にあたる。 ヘレンというリチャードの中にできたもう一つの人格はとても美しい女であり悪女なのだ。
 リチャードは香水会社で香水を開発する研究者である。彼はある日,大叔父の遺産をその家族に分配する会合に出て彼が譲り受けたのはなんと古びた研究ノートだった、それは科学者だった彼の祖父が残したものだったのだ。 リチャードは早速そこに記された研究を自らが実験台ととなることを決めた。その研究の正体は“ヘレン・ハイド”という女の人格を彼の中に作ってしまうものだったのだ! リチャードはヘレン・ハイドに変身したり戻ったりの二重生活を送ることに。
 へレンは色気を使いリチャードが働く香水会社をのっとる計画をもくろんでいたのである。 彼をのっとり支配していくヘレンにリチャードはあらゆる手段を使って対抗し、戦っていくわけで一つの体をめぐるリチャードと悪の人格へレンとの戦いの話でもあるのだ。 ヘレンへの変身はリチャードを突然襲いもどるのも同じであった。 リチャードの髪はいつのまにやら伸び,グラマラスな女へと変わり,リチャードは記憶もろとも消えてしまう。
 そんな二重生活にしてやられてしまうリチャード,それを見て勝利してほくそ笑むヘレン,終盤にかけての彼らの戦いはおもしろい。 (リチャードの)恋人セーラ,そしてリチャードの会社の上司までもがその騒動に巻き込まれてしまうのである。 リチャードがヘレンをこらしめるためにすることとセーラが彼女に挑むダブルパンチが見所である。 セーラの奮闘ぶりもすごい。リチャードがヘレンをこれどもかと言わんばかりの仕掛けをし、こらしめるのもすごい。 リチャードとヘレンとが行ったり来たりするところ、特にリチャードとヘレンの顔とがぐるぐるとめまぐるしく変わるところがとても印象深かった。
 全編を通してコメディであるが、その結末というのは人々をあっと驚かせ それまでに主人公にふりかかった最悪な出来事が主人公にとっての吉へとつながるという後味よいものにし、そしてそれは説得力のあるものだと思う。 最悪なことが続いたあとには良いこと、最高なことが起きるといういうように最悪な経験から最高が生まれ、幸運へと誘ってくれるのだろう。 いわば幸せへの道しるべというべきか。
 最後の結末のあと,その後のエピソードが語られるお楽しみが用意されている。 リチャードとセーラの愛の行方、“ミス・ハイド”ことへレン・ハイド、そして脇役たちのその後などなど。
 絶妙なタイミングで現れたり、どこかへ行ってしまうセーラ、中々報われず災難に災難が重なり,頑張りが報われないリチャードの助手ピートがおもしろい。 何度パンチをくらってぼろぼろになり、それでも立ち上がる根性、しぶとさがイイものであってもなくても悪くもとれるが、よくもとれ,おもしろいと思えるのだ。
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by jd69sparrow | 2006-08-24 21:43 | 映画タイトル さ行