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ROOKIES 卒業

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<イントロダクション>
 熱血教師と言えば「金八先生」を始め、様々なドラマに登場する。 そして熱血教師 対 問題児集団といのも最近では珍しくない。  しかし、『ROOKIES』が違うのは 生徒対指導者が暮らすという媒体ではない…けれども、クラスと部活の青春の二つがあることである。
 熱血教師にようる生徒への言葉は心に響くのだけれど、現実的に考えるとそういう先生は中々いないし、中々受け入れがたいのではと個人的に思っていた。 でも、そんな考えは偏見であり、こういう人を今、必要とされていると信じたくなる。 それに多くの人が川藤とい男から教わりたいと思うことだろう。 指導者と生徒…人と人とを結びつけるのは「信頼関係」、「信じること」なのだということを教えてくれる,またポジティブに相手を支え 相手に気持ちになれること。 ニコガク野球部が甲子園を目指すというバックグラウンドがあって、対人間の物語があるのだ。

<あらすじ>
 甲子園を目指す最後のチャンスの年を迎えたニコガク野球部。 一度は学校を去った川藤がけじめをつけて、ニコガクへ帰って来た。 その日から野球部員たちは夢を叶えるため,本格的に動き始める。 そして春が来、新たなメンバー濱中と赤星が加わり、彼らが築き上げてきたものが試される。 越えるべき壁やアクシデントがニコガク野球部を襲う。 涙し、悔しさを噛み締める時もある。 それでも彼らの中には喝を入れる者がいる。 部員全員が野球と仲間を愛しているからこそ,すぐ立ち直り、ポジティブになれる。 そして、闘志の炎が強くなるのである。 

<感想>
 川藤という男は野球部唯一の補欠・平塚と同じくらいスーパーポジティブだ。 どんな状況にあっても部員達に決して「無理」と言わないのが心うたれる。 大きさに関係なく、夢を持つことじたいが大切なのだと教えてくれる。 どんなに難しくても、あきらめずに強く思い、信じ続ければ夢は叶うと。 「無理」だと言ってしまったら、そこで終わってしまうのだ。 夢は人それぞれだけど、「大きく持つことは決して恥ではない。 まわりはそれを信じて,温かく見守るべき」なのだと思う。 自分であきらめてしまうのも,もったいないし、他人が人の夢の可能性を決める権利はないのだ。 
 どうしても、人を疑ってしまったり、信じてあげられないことも多いけれど 「信じることは」は信頼関係につながり,誰かを支える力になる。 
 この物語には熱いメッセージがいっぱい詰まっている。 川藤はいつも前向きで、人を悪く言ったりしないし ポジティブなこと、チームのメンバーを思うことしか言わない。 先生であり、監督である以上にニコガクナインの兄貴的存在、川藤。  監督は知識よりも“ハート”なのだ。 いるだけでニコガクナインは気合が入り、監督の笑顔でチームの士気が上がる。
 川藤の力はニコガクナインたちの間にある絆を復活させ,さらに深める“きっかけ”を作った。 それがよくわかるのは新庄から若菜へ言葉をかける場面だ。 「お前一人が痛いんじゃない。 みんながイテェんだよ」というセリフはとても感動的。 チームの誰よりも先にチームメイトの異変に気づく新庄という人物の魅力で長所である。 静かなる闘志…新庄。
 平塚のポジティブさは気持ち良いくらい。 また、不利な状況で逆に闘志が燃え、一致団結してピンチを前向きに捉えられるニコガクナインは尊敬できる…というか尊敬すべきだ。 個人的には川藤に気合を入れられ、エンジンのかかる瞬間(チームにスイッチが入るとき)が気持ちが高まる。 まるで自分がチームの一員になったかのように。
 赤星が大事な戦力となった瞬間は心強い。誰かが怪我をしたとき、すぐ前に出て代わりを引き受ける。 また、全力になってくれる仲間がいるというのはなんとも羨ましく凄い。 “結束こそ力なり”。
 最も感動的だったのは、キャストたちが作り上げたラストのニコガクメンバーから川藤への感謝の言葉の場面。 本当の卒業式さながらで、役というよりキャスト地震音言葉と言ってもよいのではないかというくらい、心に響く。 卒業後、ニコガクメンバーがどんな道をを歩むのかも気になる。
 “ワン・フォー・オール”。 「一人は皆のために、皆は一人のために」。 これはこの物語のいキーワードであり、人生の教訓と言えるだろう。 彼らの甲子園の行方はわからないままだが、それがかえっていいのかもしれない。 想像はいくとおりかできるけど、おそらくはどんな結果だとしてもラストは変わらないだろう。

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by jd69sparrow | 2009-07-30 14:57 | 映画タイトル ら行