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カルシファー。

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2011年7月13日(水)


今日の夕方は“お盆のお迎え”をしました。

送り火を毎年するたびに思うのが

炎の美しさ。


炎は人を焼き尽くす凶器でもあるけれど

暖を取ることもできる。

料理も作れる。


色々。


燃え上がる炎も綺麗だけど、

燻る炎も好き。

炎というより、人工的な光に見えてくる。

燃えカスを赤いような紫のような…明かりが照らす。


じーーっと観ていて思った。

炎がまるで生きているかのようだと。

時に細い糸のような炎が燃えカスの隙間から

一生懸命潜り抜けるというか

這い出している感じが生きているかのようで

凄く面白い。


さらに。


ほとんど燃えつくして

わずかな炎が残る時。

赤い光がチラチラと光る感じが

まるで人間の心臓のように脈を打っているかのように

見えたのです。


そして私の頭の中には

『ハウルの動く城』に登場した、

カルシファーの姿が。

カルシファーのように目や口はないけれど

きっと炎には命がある。


だから

水をどばっとかけないで

ただただ燃え尽きるのを眺めるのです。

火事があれば

すぐ消火するけれど

こういうときは、水をかけてしまうのが可哀想な気がする。


炎は時に人の心に

明かりを灯す。

by jd69sparrow | 2011-12-27 21:21 | 独り言。