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TIM BURTON’S THE NIGHTMARE BEFORE CHRISTMAS

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 2005年秋、ティム・バートン監督は「チャーリーとチョコレート工場」に続き、「コープス・ブライド」をここ日本に送った。 「コープス・ブライド」が公開した,10年以上前、「ナイトメア・ビフォア・クリスマス」が公開されたのだった。 「コープス・ブライド」と同じくストップモーション・アニメだ。
 市村 正親さんと言えば、劇団四季をまず最初に連想する。 最近では映画やテレビ番組でも顔を見せる,役者・市村 正親さんがこの映画の日本語版で主人公ジャックの声を演じたのだ。 実際に市村さんの演技を見たことは今までなかったが、いろんな番組に出演されている彼を見て、今回 この映画において吹き替えをどうこなすかに興味を抱いたのだ。 声だけを聞いても素敵だと思ったのである。
 この映画は“ブエナビスタ”映画、つまりDisneyの映画と同じというわけだ。 ディズニーランドのアトラクション(期間限定で)になっているのもご存知の方は多いことだろう。 人気アトラクション“ホンテッドマンション”とのコラボレーションだ。 “ナイトメア”の世界はティム・バートン監督らしい不思議で不気味な面もあるけれど、可愛さもある。 そしてホンテッドマンションがジャック色に染まるのだ。 
 さて、1時間と少しの短めのストーリーだが,それは“ティム・バートン エンターテイメント”と言えよう。 (ある意味で?)でミュージカル調にストーリーが展開されていく。 主人公でハロウィンタウンのヒーローであり、カボチャの王 ジャック・スケリントンをはじめとする登場人物たちがセリフを歌(曲)のメロディーにのせて 言うというか歌っていくのだ。 やはり市村さんの歌声は抜群だった。
 ジャックはガイコツなのに表情豊か。 その顔は可愛くて、子供のような純粋さをもつキャラクターである。 この映画では(歌のシーンで特に)ジャックの喜怒哀楽の感情がとても鮮明に描かれている。 そして 彼の細長い体が自由自在に,それでいて軽やかかつ柔軟に動くさまがなんといっても見所だ。
 “ナイトメア”で注目したいのは町長。 彼はジャックを敬い,崇拝している。 表・裏と2つの顔を持ち、感情によってくるくると頭が回転し、顔が変わる。 その切り替えがおもしろい。 表ははじけたように明るい顔。 裏は青ざめた哀しげに満ちた暗い顔。 どちらかというと何となくだが、裏の顔が好きだ。
 ジャックの3種類の衣装にも注目! おなじみの黒いスーツのようなスタイルと、映画の前半で少しだけ見ることのできるカボチャ男のスタイル、そして“サンディ・クローズ”の衣装を着たジャック。 
 単純明快ではあるが、ジャックが一生懸命“ホリデー”を盛り上げ、そして自分自身も楽しもうとする姿勢がとても楽しいし、そしてそれがストーリー全体を盛り上げている(題名を日本語で直訳すると“クリマス前夜の悪夢”と言ったところだろうか。ブラックな感じがするこの題名はティムらしいネーミングである)。

by jd69sparrow | 2006-01-02 19:00 | 映画タイトル た行