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マスク・オブ・ゾロ

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 現在公開中の映画"レジェンド・オブ・ゾロ”では「これぞアクションの原点!」だとうたっている。 まさにそのとおりだ。今のアクションといえば、いろいろな部類に分かれており、SFアクション、コメディアクション、サスペンスアクション、ホラーアクションなど何か別のジャンルとあわさっていることが多く見受けられる。 本来ならば、ヒーローがいてヒロイン,悪役がいて、ヒーローが悪を倒していくというものだ。 もちろん、他のジャンルにあわさったアクションの進化形はおもしろい。 しかし時には原点にもどることも必要であると私は思う。 「マスク・オブ・ゾロ」はその条件がそろっている映画だ。 まず悪どいお偉いさんがいる。それに海外で多く、そして長期にわたり奴隷制度があり その制度が今よりずっと多く行われた時代がこの話の設定とされている。 製作総指揮はなんとスティーブン・スピルバーグ。 思いもよらぬところ巨匠ありだ。
 今回の第1作目は主人公アレハンドロのゾロとしての成長を描いている。 市民の英雄ゾロは、人々のために支配者たちの魔の手から救うのだ。
 アントニオ・バンデラス(アレハンドロ・ムリエタ/ゾロ)、アンソニー・ホプキンス(アレハンドロの師ドン・ディエゴ・デ・ラ・ベガ/ゾロ)、キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(ドン・ディエゴの実の娘エレナ)が主として登場するわけだが、3人が3人輝いている。
 バンデラスはもってこいの役柄で、彼の出演した映画でベスト3をつくるとしたら「マスク・オブ・ゾロ」を入れないわけにはいかないというほど、彼のスパニッシュ魂が活かされていると思う。 “ゾロ”として、あるいは上流階級の紳士として、たびたび作品中でイメージチェンジをするのだg、ルックスでいくと、紳士として登場するときで ショートより少し長めの髪をオールバックにし、ちょび髭。 この瞬間、現代ものだけでなく時代ものでもバンデラスがはえると確信した」。 総合してみると やはり“ゾロ」。帽子かぶっていていもいなくても、“ゾロ”の魅力は変わらない。 しかしどちらかと言えば帽子をかぶらずマスクを出しているときだろうか。 マスクから見える目だけでセクシーなオーラをはなっているようで。
 一方、アンソニー・ホプキンスも負けてはいない。 ホプキンス自身の声と吹き替えにされている声にギャップがないのだ。 もちろん、役者としても渋味のある英国の紳士で名優であり、主にクラシック系の映画に出演されているとき、その存在感は大きい。 今までは悪役のイメージが強かったが、英雄や上流階級の紳士役などの“善”や役のイメージが最近では強くなってきた。 あまりホプキンスの出演作品は見たことがないが、知っている中で一番渋くてかっこいい。もみあげがり、野生味のある衣装でびしっときめたスタイル メガネをかけ、豪邸につとめる執事風のスタイル、どちらをとっても」自然」とあう。
 キャサリンは、この話でヒロイン。 「トゥームレイダー」のようにヒロインが主観的になるものは別として、戦えるヒロインというのは珍しく、ストーリーをより盛り上げる要素だ。ただ助けられるだけだと思いきや、実はできるという意外さ、ドレスを身にまといアクションをこなすかっこ良さがあるからである。
 今は、CGなどを使い人間技ではないような現実からちょっと離れたような未来ヒーロー者が多い。 それらに比べると「ゾロ」には,現存はしないものの アクションにリアリティが何よりもあるヒーローだ。 だからこそ、新鮮味があるのだ。 この映画を見て、舞台(この映画の)は違うかもしれないが、スペインの情熱という魅力に惹かれてしまう。

by jd69sparrow | 2006-01-30 01:37 | 映画タイトル ま行