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タイムマシン

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 “過去に起こった出来事はなぜ変えることができないのか?過去へ遡っても”。アレキサンダー(ガイ・ピアース)は愛する者を失った悲しみが大きかった、だから受け入れることもできなかった。その疑問の答えを知るために未来へと旅立っていった。
 どんなに科学が発展し,世界が進化しようともいつかはカタチこそ違うが人類は、地球は原点にもどるのだということがわかる。21世紀以降,進むところまで進み崩壊し、原点へと人は辿り着くということだ。人類は過ちを犯す生き物なのだ、その結果が80万年後という気が遠くなるにも程がある,遠い遠い未来にある。
21世紀で話される言語が遺物となり主流言語でなくなる、これも十分にありえることなのだろう。今使われている言語は気が遠くなるほど先の未来では古代言語で、今で言うなら例えばエジプトの絵や図形のような文字のような存在なのだ。
タイムマシンでタイムトラベルというのは夢のあるものでありその行き着く場所は,そしてその生み出す結果は悪いものではないというのが今までのタイムマシーンのイメージだった。「タイムマシン」はそれを覆すもの、だからその点では現実を見た作品なのだと思った。
最初は少し先の未来の世界の優れた姿にすごいというふうに目を輝かせる、次にうんと先の世界では絶望するしかなく,そしてそれよりはるか先の世界では驚愕の真実のあと人類が犯した罪は未来の人類がずっと背負うことになるのだ。
つらい記憶からの脱出のため、過去を振り返らないことが必要なこともある、だが時には受け入れ認めることも必要であり、大切だと主人公は悟るのだ。
当たり前のことだけど結論としては“一度起こってしまったことはどんなことがあっても変えることはできないのである。

by jd69sparrow | 2006-04-28 09:14 | 映画タイトル た行