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エリザベスタウン

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 ある日主人公は会社に大打撃を与えるほどの大失敗をしてしまう、社長からもれる言葉も冷ややかでとげがある。 どん底に沈んでしまったドリュー(オーランド・ブルーム),この物語はドリューが立ち直り 新しい人生のスタートラインにたつヒューマン・ストーリーだ。 
 ドリューは大きな失敗をバネに,一人の女性との出会いと“エリザベスタウン”の人々により,人生を楽しむことを学ぶ。 そして父親の死は大きく音を立てドリューの中で響かせるみたい。 偶然の出会いを果たす,クレア(キルスティン・ダンスト)という女性は変わり者、そんな彼女が沈みきっている主人公に笑顔を取り戻させドリューが今まで果たせなかった父親との約束を果たす旅へと誘うのだ。 それはドリューの小さい頃にまで遡るもので彼自身に変化をもたらし 知ることのなかった父親を知る。 エリザベスタウンで暮らす人々は皆 温かい人ばかり。 主人公たちの人間性と町じたいが持つ魅力が光る。
 おもしろいと思ったのにはいくつかの理由がある。 一番それが大きいのは物語後半のロード・トリップでその道のりとクレアがドリューに贈ったものはドリューへの想いのつまったもの。「大きな失敗をいつまでも悔やむことはない、そこからいくらでも人生を挽回できるのだからたいしたことはないんだよ」というふうにメッセージをこめたのだと思う。 旅はとても素敵なものでこんな旅ができたら楽しいし得るものも多く それらが自分にもたらすものは大きく,自身にとって意味の深い経験となることだろう、だから誰もがこんな旅ができることを望む もしくは望めるのではないだろうか。 相手から贈られたもの(ロード・トリップ)に手作り感があるのならなおいっそう旅を楽しいものとさせ 贈ってくれた人がそれを受け取る人をどれだけ理解し大切に想っているかがよくわかる,最高に嬉しい贈り物である。
 小さな子供が見る教育ビデオのシーンがある、そこから感じ取れたのは「自分が失敗をおかし,落ち込んだ時はその沈んだ気持ちをリセットして新しい自分を築きあげていこう」というこれは映画にこめれられたメッセージの一つのように思えた。
 普通に見てもとても楽しいし、落ち込んだときは元気に、そしてポジティブに自分を立て直すきっけかけを与えてくれる映画である。

by jd69sparrow | 2006-05-09 18:19 | 映画タイトル あ行