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悪魔が来たりて笛を吹く

 稲垣吾郎版“金田一耕助”シリーズ第四弾「悪魔が来たりて笛を吹く」、これは終戦まもない日本が舞台に描かれている。 金田一耕助のシリーズは数多くあり、2006年の暮れから2007年にかけて公開されている石坂浩二版“金田一耕助”シリーズ「犬神家の人々」が公開された、稲垣版“金田一耕助”シリーズは「犬神家の人々」に始まり,「八つ墓村」、「女王蜂」とドラマ化され、そして今回の「悪魔が来たりて笛を吹く」へと続いてる。 どの事件簿もまた「犬神家の人々」と同様,さまざまな役者によって映像化されている。 今回の事件簿は2つの事件が関わりあっている。 戦後の日本が舞台でさらに日本初のモンタージュ写真という時代背景がはっきりと描かれている。
 昭和二十二年、銀座にある宝石店で強盗殺人事件が発生した。 多数の犠牲者を出す卑劣な犯行による事件であった。 ちょうど同じ頃高貴な家柄の家でその子爵・椿英輔が自ら命をたつという事件が起きていた。 横溝氏が語ることを拒んだ事件の発端は椿と強盗殺人事件の犯人のモンタージュ写真の相似していることだった。 夜、月が光を大地におとす頃椿の娘・美禰子(みねこ)はもうこの世にいるはずない父親の姿を見る。 それは果たして本物なのか。 その謎が深まり金田一は美禰子からその疑問の真相を解き明かして欲しいという依頼を受ける。 静寂が訪れ,恐怖が忍び寄る頃,不気味と聴こえるのが椿の吹く笛(フルート)の音色,“悪魔が来たりて笛を吹く”であった。 そして次々と事件が起きていく。
 今回、鍵となってくるのが椿がつくったその曲と椿家と椿の妻・秋子の実家である玉虫家とに隠された真実にある。 どちらにも深いものが含まれているのだ。 その両家の間に隠された事実が悪魔をつくり、悲劇をももたらす。 その関わりを持つ人々は思いもよらぬ衝撃な事実による恐怖の渦中に巻き込まれ,戒められていく。 恐ろしくも偶然が重なりあうことで事件解決に困難を虐げられ、金田一は頭をかかえてしまう。 一つの屋敷で暮らす椿家と玉虫家の人々は炎のようにかたどられた悪魔の紋章のような印にとてつもない恐怖を感じ脅かされる。 そしてさらにそれに脅かされるという結果に

by jd69sparrow | 2007-01-06 01:55 | ドラマ・その他