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GOAL!2

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 “DREAM”、これはこの映画を表すのに合う言葉ではないかと思う。 それはサッカー界の世界のスター選手たちの共演というのももちろんだが,貧しい暮らしをしていた少年が大人になりサッカーのプロとして夢を追いかけるというものという点から言える。 実際主人公と全く同じ道を進んできた人というのはいるかどうかはわからなけれど、サッカーにしろ他のものにしろ、地道に努力を重ね,また楽しいこと・辛い逆境など様々な壁にぶつかっても起き上がりあきらめさえしなければ、どんなに自分の置かれる環境下が厳しくとも夢をつかみとれるのだとサッカーのプロを目指し,志す者たちにエールを送っているとも考えられる。 だからこれを違うジャンルでも置き換えることができる。 「ロッキー・ザ・ファイナル」での言葉にもあるように「自分をあきらめない」よう心がければよは自分の目指す道やなりたいもの、やりたいことはどんなに障害が目の前に立ちはだかろうと努力を惜しまなければきっと夢が実現する。
 主人公サンティはその才能が認められプロのサッカー選手としてイギリスで活躍するようになった。 そして所属するチームのファンからも熱い声援を送られていた。 そんなあるとき、なんと思いも寄らない夢のような知らせが彼の耳に入ってきた。それはあのスター選手たちが揃うレアル・マドリードからの誘いだった! サンティはスター揃いの銀河系軍団の中に飛び込むことになる。 そこにはデイヴィッド・ベッカム選手をはじめとする世界中で脚光をあびる実力派の選手がいた。 サンティは一つ夢を実現させたのである。 一足先にレアルに参加してイギリス時代からの仲間ガバンと共にサッカーの頂点を目指す。 ますます人々から注目されるようになったサンティ、だが彼には超えるべき壁が待ち構えていた。 それは恋人ロズとの関係・距離、そして今まで離れ離れだった実の母親の存在だった。 サンティは一流のサッカー選手の一員の自分と一人の人間としての自分との間でゆれる。 それは新たに課せられた彼への試練だった。
 この映画のおもしろいところはサッカーという媒体の部分だけではない。 もちろんスター選手たちの登場にもある。 そして個人的に大きいのは主人公サンティが選手として確実にステップアップしていくとともに彼に襲い掛かる逆境とどう向き合うか、あるいはどう切り抜け,選手として、また人間としてどう成長していくかにある。
 人はチャンスをつかんだときひたすらその夢を追いかける。それはそれぞれにとって素晴らしいこと。 しかしそうすることで大切なことやもの、人を見失いそうになることもある。 夢に近づけば近づくほど試練が自身に課せられる、オンとオフとの両立というものである。 それが第二章のメインだと思う。 両方をバランスよく分けること、両立させることは難しい。 だけどそれを志すと言うものが人生だ。 サンティはプロになりはじめて心がゆれ,彼自身の中に迷いのようなものが生まれる。 そして葛藤。 けれどサンティには支えとなる人々とのつがりがあり、絆があった。 それが彼を動かす。
 サンティとガバン。 それぞれがそれぞれの抱えるものと戦う。 ガバンは中々成績をあげることできずにいる、サンティは不安定な気持ちと状況に陥っている。 しかし、一選手としての魂(、人間としての)は熱い。 そこから吹き出るものが彼らに力を授け.困難に立ち向かう力を与えるのだ。
 サッカーの試合の場面は迫力がある。 選手が走り,ボールを蹴り 弾む音、きめ細かく機敏に動く選手たちのその映像はリアルを表現し臨場感があふれる。

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by jd69sparrow | 2007-06-19 01:55 | 映画タイトル か行