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シャーロットのおくりもの

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 農場の広がる平凡な村。 そこには動物たちの世話をし、人々の生活に役立てられている動物たちがいる。 少女,ファーンの家で生まれた子豚たち。 その中でも最も小さいブタがいた。 ブタのたどる運命は他の家畜たちから見るととても耐えうるものではない。 子豚たちの歩む道は二通り。 体が小さければ人の手によって命をたたなければならない、そしてもう一つは大人になり,体も十分に大きくなった頃,食用としてさばかれることとなる。 家畜の中でも特に悲惨な運命なのである。
 これは奇跡の物語。 ウィルバー、シャーロット、ファーンの,一人と二匹が起こした奇跡なのだ。
 ある日、ファーンの家でたくさんの子ブタが生まれた。 その中にただ一匹だけ体の小さい子ブタがいた。 小さな子ブタは命を絶たなければならないことを知ったファーンは子ブタの命を思い,知り合いの農場に預ける。 ファーンはその子ブタを“ウィルバー”と名づけた。 
 農場の小屋でのクモのシャーロットとの出会いでウィルバーの運命が変わる。 ブタとクモという不釣合いと思われた二匹。 ウィルバーの優しさをうけたシャーロットは独自の方法でウィルバーの魅力を人間たちに伝え,自分を受け入れてくれたウィルバーへの恩返しをする。
 人間の世界は人間の世界、動物の世界は動物の世界で別れていた。 その別々の二つの世界につながりができる。 人が人間以外の生き物,動物の思いを知るという(人と動物との)接点ができるのだ。 シャーロットが人に訴える言葉の数々。 それは特別な能力ではなく、動物など他の生き物が自らの持てる力でもって人間に語り,コミュニケーションをとるのである。 動物たちの世界オでも一匹では目的を達成すること、夢を実現させることはできない。 動物たちの力をあわせて、一つを成し遂げるのだ。
 “贈り物”、それは二つあると思う。 一つはクモの巣の言葉の数々、そしてもう一つは“愛”。 どちらかと行ったら後者であると私は考えている。 ブタがtどうる運命のレールを歩んでいたら決してえることのできないものである。 シャーロット、そして人と人以外の生き物たちとの間につながりができたきっかけをつくったのがファーン。 ウィルバーは自らの運命だけでなく、 人々を同じ小屋のもとで暮らす動物(仲間(たちをも替えた。 ウィルバーには人や動物の心を動かす力がある。 “特別であって、特別ではない”。
 何かとび抜けてできる得意技を持っていたり,血統書がついているわけでもなく、ただ純粋なのだ。 まさに(物語の冒頭にあるように)平凡なものどうしが出会うことで、素晴らしい奇跡が起きる。

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by jd69sparrow | 2007-09-06 23:51 | 映画タイトル さ行