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ナンバー23

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 数字には人を虜にする力がある。 それを証明し、リアルに感じさせ,気付かせたのが「ナンバー23」。 作り手が言うように私たちの生活の中には数字があふれており、また,それにこだわりを持って生きている。 占いにはラッキーナンバーがあるし、学校の授業からスポーツ競技などに至るまで順位がつけられている。 1位と10位とでは見方が違うし、数字が上であればあるほど好評価をえるし、自分自身こだわるところもあったりする。 数字が己の価値を上げるとでも言うように。 数は幸や不幸にもなれば競うためのものや結果にもなったりとあらゆる存在になるのだ。 数なくしてはいことが成り立たないと言っても過言ではないくらい。 この物語は「23」という数字にとりつかれれ,狂わされる男(人たちと言えるかもしれない)の物語である。
 2月3日、それが全ての始まりの日。主人公ウォルター・スパロウはその日,妻のアガサと待ち合わせをしていたが、動物管理局員としての彼の仕事が長引いたことにより、待ち合わせに遅れてしまう。そのきっかけはネッドという犬。 アガサと会ったウォルターは近くにあった古書店に置かれていた「ナンバー23」という本を薦められた。 早速、手に取ると 物語の主人公フィンガリングと自分との共通点とたびたびその中に出てくる数字に興味をひかれ、その本の謎を追いかける。 ウォルターは“23の呪い”にかかっていく。
 人は一度疑問に思ったことは答えという目標を達成するまでとことん追及したくなるもの。 時にそれは気が狂わんばかりに人を動かす。それが主人公によって体現されている。 確かに同じ数字が身の回りで重なることはよくあるし、そうして何度も目にすればどんな数字であり、意味があるように思えてくる。 それは数字を出来事や事実に置き換えても同じことが言えるだろう。自分自身がそういう状況であるときに特にそれが(人の目に)どう映るのなんかなんて意識しないと思う。 だから主人公が狂っているようにも見えるのではないだろうか。 物語じたいはフィクションであtっても、現実的な感覚で物語を観れる。 人間の深層心理にせまるサスペンススリラーである。ここで描かれるようなミステリーは現実世界にも多く潜んでいる、そう物語は伝えたかったのではないかと思う。 最後に明かされる真実、これは誰もが予想しえぬことであろう。 衝撃が観る者を待ち受けている。
 語らずにはいあられない魅力であるのが、ビジュアル重視の映像マジック。 吸い込まれるように物語の奥へ奥へと私たちを導いていく。 そこで観客の心をがっしりとつかみ,観客は映画にのめりんでいくのだ。 主人公がそるそうするように謎の答え・その先にあることを、観る者も一緒に追うという感覚。 


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※パンフレットに基づく。

by jd69sparrow | 2007-11-23 23:23 | 映画タイトル な行